チェンマイ空港にて両替を行う。その際並んで3カ所ある銀行がいずれも利率が異なりどこの銀行で交換するのが有利か少し混乱する。自分が有利と考えた銀行には誰も並んでおらず、一番不利と思われた銀行の前に列になっていたためなおさら混乱し不安となる。しかし後で冷静に考えるとやはり自分が選んだ銀行が一番レートがよく安心する。
その後飛行機に乗り込む。10:15に出発予定であったが西欧の若者3人(同一グループ)が遅れ、出発予定時間を15分以上過ぎようやく着く。よく時間が遅れても乗客を待っているものと感心する。国内線だからであろう。最後の乗客が乗り込みすぐに動き出す。
ワット・トライミット
当初船から暁の寺院を見る予定でいたがすでに先日のアユタヤからの帰りに見ているので予定を変更しワット・トライミット(黄金仏寺院)を見学する。高さ3m、重さ5.5t、金の純度60%の黄金仏が安置されている。金メッキとは異なった光沢を感じさせるが、普通に見ただけでは一般の仏像とあまり変わらないように見える。これだけ大きな黄金仏を造ったタイの人々の仏教に対する信仰心の強さを改めて感じさせられた。寺はそれほど大きくなく、この仏像だけ見てすぐに出発する。
エメラルド寺院・王宮
北門から入ると左手に見事なエメラルド寺院が目にはいる。寺院内は金を基調に鮮やかに彩られきらびやかな建造物が目を見張る。暑くて娘はぐずり添乗員さんに見てもらい日陰に2人でじっとしている。この間に3人であちらこちら見て回る。
至る所に黄金が使われ、また色つきガラスのようなものが埋め込まれ飾られた塔や柱が実に見事で、目に入るもの全てが実に見事であり堪能する。本堂内部にはエメラルド色の翡翠で出来た高さ66cmの仏像が安置されている。そのためにエメラルド寺院と呼ばれているとのこと。内部では写真が禁止のため入り口から望遠レンズを使い、その姿を写真に収める。
寺院を守る猿の神様のハヌマーンも目を引く。回廊にはラーマキエンの物語に題材をとった絵画が施されており見事である。この後王宮に移動する。
子供達は暑さで観光はどうでもよいといった有様である。あらゆる所にこれほど見事に金彩色されたものは珍しくただただ感激する。
これまで見てきたアユタヤの遺跡もかつてはこのように見事に金彩色されていたのであろう。このエメラルド寺院と、王宮を見ただけでも堪能してしまう。王の権力と、仏教信仰の強さを感じさせるに十分である。