GigaSt Ver.5の組み込み

青山さんの GigaSt  Ver.5 が再販されました。
以前作成したVer.1と比較し格段の進化となっており、使いやすさに引かれて製作再挑戦となりました。

丁寧に梱包された段ボール箱で到着。
Ver.1と違って部品はたったの3点。基本的にはすべて完成調整済みだった。キット化で過去に色々トラブルがあったと推察される。完成ユニットをテストして配布することでアフターフォローの手間を削減することが狙いでしょうか。
本体、USBインターフェースモジュール、NF測定ユニット。メールで校正データが届き、ダウンロードしたファイルと混在させることで機能する。
本体を拡大したところ。
電源スイッチはすでにショートしてあり、USBケーブルを接続すると即起動する。
USBインターフェースユニット(左)、NF測定モジュール(右)。
本体とUSBインターフェースユニットを接続するピンの長さが短いものだった。手持ちのコネクターを再利用するため長いピンヘッドに変更した。
せっかく青山さんが事前に取り付けられたものをはずすのは不憫だったが背に腹は変えられない。
基板の寸法図、穴位置などは公開されていないようなので実測し、ケースを加工。内部に余裕を持たせたかったのでケースはテイシンのTC-114を選択。ケースサイズは128x170x19。556円なり。ゴム足などは付属していないので別途用意する必要あり。
スイッチはLED内蔵のミヤマ製LED付ロッカースイッチ。
USBモジュールを取り付けてみたところ。
ミニUSBの穴あけは大変だった。
モジュール全体を収めてみた。見た目余裕があるのだが、そこには将来+5Vの電源ポートを取り付ける予定。すべてがUSBのバスパワーでまかなえるとは思っていないので、ACアダプターからの電源供給も視野にいれ余裕をもった。
手元にあった適当なケーブル(線材)で結線。
スイッチ部分のLEDには220Ωの抵抗を追加した。
電源周りが窮屈。出来合いの適当なケーブルを使ったため、かなり長かったので基板の下に忍び込ませた。
ケースにふたをしたところ。青いビニール保護材を剥いで色を塗ればよいのだがそこまで手間をかける余裕なし。外装の更なる改善は将来の課題とした。右がSP入力ポート、左がTG出力ポート。
裏側も同様。せめてポートにラベルを貼ったほうがよいかもしれない。
今回工作に使用した工具類。久しぶりの金工、工具の整備とメンテナンスは必要。
USBポート部分、3回目のUSBポート抜き差しでなぜかFT232RLがPCから認識しなくなった。手持ちの別のFT232モジュールは認識するのでチップが飛んでしまったらしい。理由は不明だが初期不良というには微妙(過去に2回正しく動作しているので)なので自分で交換することとした。暑い中、秋葉原でFT232RLだけを購入するのは大変だったが、予想通りチップの不具合だったことに満足。チップを剥がし、交換することで正常動作。
UMPCと接続、きわめて便利。電源なしで何所にでももっていけるポータブルスペアナアダプターが完成した。
テレビアンテナに接続し、FM放送帯域をモニター。綺麗にモニターできた。
今後、リターンロスブリッジと組み合わせた活躍が期待できる。

ちなみに秋月電子さんから発売されている「チップ抵抗アッテネータセット」の特性はこんな感じです。作り方よってはかなり優秀な結果がでました。ちなみに作り方はdoggie's blogでdoggieさんが公開されているものと同じです。
測定例
・50MHz(300mW QRP)AM送信機の送信特性
 調整の結果、スプリアスは劇的に減った。 

今回のすばらしい計測キットを作成、提供してくださった青山さんに改めて感謝いたします。

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