リターンロスブリッジの製作と性能評価
アンテナの簡易測定用に3D無線クラブさんが公開しているリターンロスブリッジを作成しました。
部品の調達に時間がかかりましたが製作はあっという間でした。
ケースの穴あけ。BNC台座を3箇所取り付けるだけの簡単なもの。ドリルとリーマーで開けました。 | |
BNC台座を取り付けたところ。 | |
生基板上に回路を実装しました。 | |
蓋を閉めたところ。 | |
FRMS/FREXに取り付けてみました。 | |
10Mhzから490Mhz間の特性。 Gigast Ver.5に取り付けて特性を測定した。 TGと入力を直結し、フラット調整後にリターンロスブリッジを測定。テストポートは未接続。 |
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10Mhzから490Mhz間の特性。 テストポートに50オームのダミーロードを接続したところ。 さすがに上の周波数では暴れる。 |
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10Mhzから490Mhz間の特性。 第1電波工業のD190(ディスコーンアンテナ)をテストポートに接続してみた。波打つ凄い特性だった。 |
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100Mhzから1600Mhz間の特性。 TGと入力を直結し、フラット調整後にリターンロスブリッジを測定。テストポートは未接続。 |
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100Mhzから1600Mhz間の特性。 テストポートに50オームのダミーロードを接続したところ。さすがに相当怪しい。 |
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100Mhzから1600Mhz間の特性。 第1電波工業のD190(ディスコーンアンテナ)をテストポートに接続してみた。正しい特性でしょうか?。 |
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GigaSt Ver.5とリターンロスブリッジの接続状態。 | |
FT817付属のロッドアンテナをテストポートに接続してみた。 51MHzと144MHzにDipあり。 確かにこれだけ一目瞭然だとディップメータは不要。 |
リターンロスブリッジ Ver.2の作成
(RLB Ver.2 : Return Loss Bridge Version 2)
おじさん工房さんが発表されている低周波数領域までカバーできるリターンロスブリッジを作成
しました。トロイダルコアを2回ほど巻きなおし、修正したことで期待通りの成果を得ることが
できました。目的はAPB-1用のインピーダンス分析に使用する事です。
部品は秋葉原でそろう物。 総額1000円くらいでしょうか。 ブリッジ用のチップ抵抗は鈴商の100オーム0.1%精度の奴を偶々発見して購入。並列接続で50オームを狙いました。 |
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基板のエッチングは面倒なので、パターンをPCのCADで作成し、アイロンプリントで1.6mm厚の生基板に転写しました。 じつはその後が大変…、カッターで傷を付け、ハンダゴテで熱しながら銅箔を剥がすという作業が予想以上に大変でした。素直にエッチングしておけば良かったと思われます。理想はCNC等を使って自動切削なのですが、我が家には無い。 |
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基板上の銅箔(余白)をはがした後、両面を半田メッキし、適当に穴あけ+両面にあるグラウンドを導線で接続。 ケースに穴を開け、BNC台座を取り付け、基板を差し込んでみた。 ここまでは予定通りのはずだったが、BNC台座の底面からの高さが微妙にずれて基板がケースに平行に入らなかった。もっと真面目にBNC台座の穴あけをすべきだった。 |
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FB-801トロイダルコアを2種類作成。 左のコアはトリファイラー巻きの強制バランで7T、右のコアはバイファイラー巻きのフロートバランで同じく7T。チップ抵抗を合計6個取り付け、基板とケースを銅テープを使って結合させた。 内部はかなり汚い、ちょっと反省。 |
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完成後の姿。 自作の50オームターミネータをDUT端子に取り付けたときの特性はこんな感じで一応満足いくものが完成した。(リターンロスは下の青いライン) |