管理人のための薬品メモ
 単薬を処方箋どおりに調合するならば、既製品を買った方が、コストパフォーマンスは高いし、意味が無い。 
 各薬品の作用を理解し、自分の目的にあわせ、調合する事に意味がありそうだ。
 現像をコントロールする鍵になっている薬品は、無水亜硫酸ナトリウムハイドロキノンの2つで、微粒子に仕上げたい場合、無水亜硫酸ナトリウムの量を、現像液1Lあたり150g〜200gにし、反対に、鮮鋭に仕上げたい場合は、無水亜硫酸ナトリウムの量を、1Lあたり75g〜80gにする。
 軟調に仕上げたい場合は、ハイドロキノンの量を、現像液1Lあたり1.5g〜2gに減らすなど、市販の薬品に無い処方にする。
 モノクロームプリントで、処方される薬品数は、案外数が少ない。
メトール
無水亜硫酸ナトリウム
ハイドロキノン
ホウ砂
メタホウ酸ナトリウム
臭化カリウム
フェニドン
以上の7種類もあれば、MQ現像液PQ現像液の主な処方はできてしまう。
薬品を溶かす順番
MQ現像液(メトールハイドロキノン
  1. 現像主薬メトール
  2. 保恒剤亜硫酸ソーダ
  3. 現像主薬ハイドロキノン
  4. 促進剤ホウ砂メタホウ酸ソーダ炭酸ソーダカセイソーダ
  5. 抑制剤(臭化カリウム
PQ現像液(フェニドンハイドロキノン
  1. 保恒剤亜硫酸ソーダ
  2. 現像主薬ハイドロキノンフェニドン
  3. 促進剤ホウ砂メタホウ酸ソーダ炭酸ソーダカセイソーダ
  4. 抑制剤(臭化カリウム
参考文献(「暗室百科」写真工業出版社 P.64「25 オリジナル現像液を作る」)
印画紙用現像液
中性迅速定着液(Ryujiさんによる処方)
チオ硫酸アンモン溶液(水溶液の濃度 75.0±1.0W/V %160g:水40g
無水亜硫酸ナトリウム15g
メタ重亜硫酸ナトリウム5g
水を足して1リットル
参考文献「暗室百科」(写真工業出版社) 薬品名 作用 購入金額
チオ硫酸ソーダ
チオ硫酸ナトリウム
硫酸ナトリウム
硫酸ソーダ
芒硝(ぼうしょう)
Na2SO4・10H2O
  • ゼラチン膜の軟化膨潤防止に1l中に100g程度(無水のものは約45g)を用いる。