Eiko
きょうは、このHPに「虹色のこもれび」のページを追加しました。
このページにはEikoの部屋にいてくださる仏さまや、ずっと友だちのぬいぐるみや、たからもの、などデジカメで撮り、紹介していきたいと思っています。
いちばん最初に紹介するのは薬師如来のリンポチェです。
この方は、はるばるチベットの高僧と一緒に来てくださったのです。「リンポチェ」というのはチベットの高僧の総称です。目覚めたもの、という意味があると聞きました。
この仏さまがEikoのもとに来てくださってから、およそ10年が過ぎます。
なぜ、この仏さまが来てくださることになったのか、お話しましょう。
Eikoの母は、お習字の先生をしています。なぜか外国のひとたちもよく来られます。但し、母は日本語オンリーなのですが。
あるとき、アメリカからの生徒、ポールさんが「今、チベットからお坊さんが、お忍びで遊びに来られているのだけど、筆で字を書くことをしりません。一度体験させていただけませんか」と電話がありました。
しばらくして、ポールさん夫妻と若いお坊さんが来られました。黄色の裳を着ておられたので「ビルマの竪琴、みたい」と思ったことを憶えています。
そのお坊さんは「リンポチェ」と呼ばれていました。自然体でニコニコされていて、母に花丸なんか書いてもらって喜んでられました。ただポールさん夫妻が、いつになくしゃっちょこばって、カチンカチンになっていました。
帰り際、リンポチェが遠慮がちにEikoの肩に触れてくださったのが、みようにハッキリとよみがえります。そのときEikoは、私の幸せを念じてくださったのだな、と感じました。
そのリンポチェが帰られてから、気が付いたことがありました。
それは、心のなかに、なんとも形容しがたい「すがすがしい、さわやかな、ほんわかした風」が吹いているのです。それは、考えてみれば、リンポチェに出会った、その瞬間から吹いていたように思うのです。
これが本当の宗教体験なのか、なんなのか、わからないのですが、心がおだやかになる風であった、ことだけは確かでした。
それから半年後くらいにポールさんの奥さんがリンポチェのところへ行く、というので、「心にさわやかな風や春のたねを戴いた感じがしました」という手紙と七宝の香合を託しました。すぐにお礼の手紙が届きました。
二年くらい経ったころポールさんから、リンポチェが今度は公式に日本に来られることになった、と。そして、できればEikoに会いたいと仰っている、と。
リンポチェは、チベット仏教四派のいちばん大きな派、カギュ派の活仏で、その派のリーダー格の方でした。
それに「リンポチェ」と呼ばれる高僧は、チベット仏教のなかでも25人しか、おられないそうです。
そんな高僧だったので、ポールさん夫妻がしゃっちょこばっていたのだな、と思いました。ほんとの名前の英訳は「グレート・ドラゴン」というのだそうです。
京都で講演(もちろん拝聴しました)の翌日、再びリンポチェが来てくださいました。
今度は、御付の人を三人ほど従えて。通訳にポールさんも一緒です。
玄関の外に姿が見えました。Eikoは家のなかにいました。でもつぎの瞬間にはリンポチェはEikoの手をにぎっていました。不思議なのですが、ほんとうにそんな感じなのです。
何かしゃべられると、瞬時に日本語が聞こえてくるし、Eikoがしゃべる言葉も間髪入れず伝わる、通訳のポールさんがいるということを意識しないで話せる感覚です。この感覚は、なんか映画の世界に迷い込んだような気分でした♪
部屋へどうぞ、というと御付のひとがサッと綺麗な錦の織物をリンポチェの座られるところに広げました。そのあざやかな手つき! お忍びと公式では、こうも違うものか、と目がパチクリとなりました。
リンポチェの横にEikoが座り、たわいのない話をしました。
もっと大切なお話、たとえば「ひとが生きている意味」とか「死後の世界はどんなだ」とか「Eikoは、これからどのように生きていくのがいいのか」とか、せっかくのチャンスなので、そういう話題を思わないではなかったのです。
でもね、Eikoは、この方にお会いできただけで、これからのしあわせは保障されたように感じていたし、一度きりの出会い、とおもっていたのに、再びお目にかかることが出来て、これ以上のことを訊いたり、望んだりすることがあるのか、と考えたとき、心のなかにはなーんにも無かったのです。
一段落したときに、リンポチェに、小さな仏さまと銀の指輪を、御付のひとが渡しました。そしてリンポチェが「これをEikoに」と、くださいました。
そして、帰られるときに「ぜひ、私の国に来てください。決して不自由な思いはさせませんから」と、Eikoをみつめて仰いました。
以上がリンポチェと薬師如来さまがEikoのところに来てくださった理由です。
そして、いつしかこの仏さまのことを「リンポチェ」と呼ぶようになったのです。
Eikoは、いつの日か絶対に、リンポチェに会いにチベットへ行きたい、と思っています。
普賢菩薩さまのことは、昨年11月12日のところにいきさつを書いているので、はぶきます。
ことしの誕生日、ちょうど、になったもので、母が「よくぞ、ここまで生きてくれました」と、いう思いで、知人の仏師にオーダーして、Eikoのところに来てくださった仏さまです。ゾウさんの表情、優しいのが、うれしいです♪
Mog
リンポチェのことが、ちゃんと紹介できて、ちゃんと書けて、よかったね。
普賢さまも素敵だし、きっと、おねえちゃんをこれからずっと見守ってくださるよ。
|