Eiko
10月17日、大仏開眼1250年慶讃美大法要に行ってきました。青い青い秋空の日、私はどうしても奈良に行きたくなったのです。
きのうまで、東大寺では大仏開眼1250年大法要が行われていたのです。でも、色々なスケジュールが詰まっていて、とても行く日がなかったのです。何とかなる日は10月17日の木曜日の午後しかないなー、と思っていました。
でも、その前日、パソコンの様子がおかしくなりました。どうしても書かないといけない原稿があったので、あせってパソコンの先生に電話をかけると「明日、持ってきて」と言ってくださいました。日がなかったので有難かったのですが、奈良行きは諦めないと、と覚悟しました。
そして、夜、試しにもう一回パソコンの調子みてみようと、電源を入れてみると、あらら不思議、直っているではありませんか!
これは大仏さまが、私を奈良に来させてやろう、という御配慮!と勝手な解釈を致しました。
翌日、母を誘って、プーさんの黄色い水筒を下げて、意気揚揚と出かけました。その日も秋の半ばにしてみれば「暑い」と言わざるを得ないほどの良い天気に恵まれました。
奈良公園、東大寺の近くに来ると、何かしら華やいだ香りが漂い、大きな門には、白地に刺繍を施した垂れ幕が風に揺らいでいます。中からは雅楽が聞こえてきました。自然に胸がワクワク、気持ちがうれしくなってきます。こういう雰囲気、大好き!!
大仏殿の前には、奉納コンサートやイベントのための特設会場、そのあたりを水干姿の人たちが行き交い、ものすごく大きな火炎太鼓を舞姿の武人が打ち鳴らし、見上げれば、大仏殿には五色の幕、屋根の上をふわふわと散華が舞っています。そんな奈良時代と現代が交じり合った不思議な空間のなかに私もいるのでした。
その中にそれらを静かに微笑みながら見下ろされている大仏さま。
「大仏さん、うれしいやろなあ。みんなにお祝いしてもろて、幸せやなあ」と、思わず心のなかで声をかけていました。それに「あなたも鎌倉の大仏さんに劣らぬハンサム!」とも言っていました。
特設会場で献茶式が行われているのを見ている間も散華はふわりふわりと舞っていました。
ああ、一枚でもあの散華が私の元に舞い降りてくれたらなあ、と思いましたが、本当にそれは奇跡が起こらない限り無理に思えました。
風向きも奪い合いをしているひとの姿を見ても諦めないといけないことは明白。それでも散華の行方を目で追ってしばらくしていると、薄緑色の散華が何の拍子かこちらに向かうのが見えました。
でも、どこかで、誰かの手のなかに納まるのだろう、と思いながら見ていると、ひとびとの手をするり、するり、とぬけて、な、なんと私の靴の先にふわりと舞い降りたのです。
奇跡が本当に起こった瞬間でした。私は大仏さまに感謝の気持ちと、なんてなんて運のいい人間なのだろう、という気持ちで、心も、拾い上げる手も、震えました。でもひょっとすると「ハンサム!」と言ったので、大仏さまがそのほんのお礼に粋な計らいをしてくださったのかも!?!?!?
そのあと二月堂へ。せっかく来たのだら、とすごい石段を這い登りました。
でも、その甲斐あってお堂から見渡す景色のすばらしいこと。聖武帝(?)はここから遠くに見える民の家々から立ち上る煙に目を細められたのだなあ、と。
同じところに立って奈良の町の屋根を見ていると、私は今どこの時代をさまよっているのだろう、という気持ちにさせられました。
近鉄電車で平城京跡を見ながら「つぎの大仏開眼1300年慶讃法要、私はどこで見るのやろ」と思いつつ、私と母は帰路に着いたのでした。
そうそう、鹿の鳴く声をはじめて聞きました。山羊の声をもう少し太くしたような感じでした。そして、鳴き終わりが特徴的。ほうずきを口に含んでいるのかも知れない、って思いましたよ。
Mog
おかげさまで、おねえちゃんのホームページのカウントが1000回を越えました。こんなに早くこんな凄い数字になるなんて、とおねえちゃんは、びっくりしています。
これも一重にみなさまが応援してくださっているからだ、と思います。本当にありがとうございます。そして、これからもおねえちゃんは頑張ると思うので、ふつつかな姉同様に、このホームページも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(1000番をゲットされたのは誰なのかなあ? とおねえちゃんは知りたがっているようです。もし、よかったら、教えてやってくださいませんか?)
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