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脳性マヒ・二次障害レポート

Eikoのひとりごと
      Mogのつぶやき



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2006/06/28  藤田嗣治展♪
Eiko
きのう、やっと、Eikoは「藤田嗣治展」に行ってきました。
会場に足を踏み入れたとたん、今までの通い慣れた美術館とは全く違う空気に驚きました。とにかく、すごい人だっんですが、なんていうんだろう…瞬間的に思ったのはソロプチミストのバザー会場みたい、ってね♪ それがいちばん的確な感じなんだけど…♪♪♪ 
 
ソロプチミストというのはヤフーで調べてみると「専門職などの職業婦人が集まり、奉仕活動をする団体。本部はアメリカ」。男性版は「ロータリークラブ」とか「ライオンズクラブ」ということになるんだけど。いま流行の「セレブ」ではなく「ハイソサエティ」という言葉がぴったりくる団体なのですが、そんな感じの品のある中高年夫人が多かった♪
 
Eikoは、藤田嗣治の作品を間近で観るのは初めてでしたが、なんとなく観に来られている方々が好まれる作品だな、と思いました。
 
この展覧会は藤田の生誕120年を記念して企画されたものです。初期の作品から順に観ていくと、芸大卒業制作の自画像に始まり、パリ渡航後ろいろな作家の影響をもろに受けているのがよく分かります。これはキュビズム、これはモディリアニ、これは…と。彼ほどの才能があっても模索していたんだな、ということがよく解りました。
 
そして「乳白色の肌」をもつ裸婦像、これは黒の線が際だっていて、日本画的洋画だな、と感じました♪ Eikoは彼の画業の中で、この時代のものがいちばん好き♪ そして1930年くらいから色彩が鮮やかになり、精力的に大衆にもアピールする絵を描いていくのです。
 
そして問題の戦争画へと移行していきます。Eikoの友人のひとりは、そのことが許せないらしく「彼は怒濤の時代の天才的な画家であり、そのため言動は注目される人物であった訳で、なおさら馬鹿げた戦争の広告塔に自らなっていた事は彼の才能とは別に、非難されて当然だと思います。藤田嗣治が侵略戦争、帝国主義、天皇制に共鳴していたなら別だけど、、、もし、彼が思想的に共鳴していたのなら、たとえどんな作品を制作しようが、そのような人間には全く関心はありません」と。
 
母も戦争画の問題は知っていて「でもまあ軍の圧力も相当だったから仕方なく描いてたのかも。それで日本の画壇には居づらくなってフランスへ行かはったんやろな」と。
 
Eikoは、ほんとに何故、いままで彼の絵に触れていなかったのか、不思議だったのですが、なんとなく、そういうことだったんだ、と解ったような気になりました。
 
本当のところは本人に聞いてみないと解りませんが、天才画家ゆえの悲劇だったのかも知れないなあ、とEikoは思います。当時の日本の軍隊には、たとえ天才画家でも逆らえなかったんだろうな、きっと。逆らえば、軍隊に反逆したしたことになり、死刑になるかも知れないもの。それでも「描くべきではなかった」とはEikoは言えない。
 
彼の戦争の絵は、Eikoが観た三、四点だけですが、ルーブルに展示されているような、昔の戦争を思い起こすような、重厚な作品でした。軍が納得し、尚かつ、自分が納得いく作品に仕上げようとするなら、これ以外の描き方は出来なかったのではないのかな、と。苦渋の選択を迫られ、苦悩しながらも自分の納得いく絵を求めた彼の思いを、Eikoは感じました。
 
その後、再び日本を離れ、フランス国籍を取得し、洗礼を受け「レオナード藤田」として生き、二度と日本には帰ってきませんでした。フランス人となった彼は、彼の中で創造された子どもの絵を描いたり、宗教画に専念して、その生涯を閉じます。
このことからしても、彼は決して自ら望んで、戦争の広告塔になったわけではないんだな、と解るような気がするのです。世俗を離れ、好きな「絵」だけを描いていたかったんだな、と。
 
Eiko個人の趣味からいうと、藤田嗣治の作品はそれほど好ましい絵ではありません。しかしながら、描かれた人物からはその人の歴史を感じることは簡単でしたし、色調もオリジナリティーがあり、あれだけ多数の人々を呼び寄せる力がある、ということで、やはり、すごい絵描きさん、なのだなあ♪ と思います。
それに、なんといっても、あれだけの本物を観られたのだから、有り難いと思わねば、ね♪
 
Mog
まったく上記とは関係のないお話ですが、おねえちゃんが、携帯電話を買い換えました。それにともないメールアドレスも電話番号も新しくなりました。ドコモから一括でお知らせが行ったと思いますが、もし届いていない方がありましたら、メールでお問い合わせくださいますように♪ よろしくお願い申し上げます♪♪♪

2006/06/14  ニッポン。。。 そして、ダ・ヴィンチ・コード♪
Eiko
やっぱり、負けてしまいましたね、、、日本。。。
後半最後の10分くらいから、Eikoの悲鳴も、世界中に響いてたでしょうね???
NHKで、ハーフタイムのとき、岡ちゃんがドキドキハラハラと言っていたのが当たってしまいましたね。Eikoは、岡ちゃんもあまり好きではないのですが、彼も、最初から負けると思ってた感じてたのかな。
 
そりゃあ、盛り上げないといけないから、マスコミは調子の良いことばかり言ってましたが、本当のところは予選リーグF組が発表になった時点で、このグーループで決勝トーナメントに出られるのはブラジルとクロアチアだというのが、誰しも思ったところ、ではないでしょうか?
 
Eikoは、オーストラリア戦だけは勝つかも知れない♪って思ってたのでちょっとショック、、、だった。。。 これで勝てるかも、という相手はいなくなっちゃったから、予選敗退ですね。
 
Eikoは、なんとなくジーコもあまり好きではないので、今回のW杯はあまり期待してなかったんだけど、前半一点入れて先制してハーフタイムに入ったから、勝つかもモードに入ってたの。だから、あの最後の10分はきつかった。。。
 
あ〜あ、これが実力だから仕方ないんですけどね。まっ、もう四年後に期待するっきゃない、、、、
 
こうなれば、世界一流のプレーやベッカムやイタリア選手もハンサムが多いので、そういう意味でも楽しみたいとぞんじます♪
 
そうそう、ゆうべは韓国、勝ちましたね♪同じアジアの国なので、一応、応援はしていたのですが、きょう、ロスにいる友だちがおもしろいことを教えてくれました。
 
「韓国を英語で表記する時、戦前はCoreaだったけど、戦中にKorea に変わった事知っていますか? これは、国名をアルファベットで表記すると、CoreaはJapanの前に来るので、日本の天皇が韓国は日本の属国だから日本の前に来るのはおかしい、と言う事で、CoreaからKorea(KはJの後)に変えたためと、韓国で言われているそうです」と。
 
ロスでは韓国人の多くが、そのように言っているとか。また、以前から両方使われていたが、戦中からは統治者の日本政府の意向でKoreaに統一された、とか、言うひとたちもいるそうです。
 
ロスの韓国のひとたちは、ゆうべの試合はものすごい盛り上がり、だったそうですが、基本的にはアメリカのひとたちはW杯は無視。こういう大会をしていることすら知らないひとが多いそうです。
 
友だち曰く「ここ(米国)でスポーツと言ったら、バスケットボール、野球、フットボールそして白人に人気があるアイスホッケーです。
何故、アイスホッケーが白人に人気があるのか、それは選手に黒人がいないからです、全て白人選手だけだからです、、、1人黒人がいたかな? 馬鹿げているでしょう!」
 
さて、きょうは話題沸騰の「ダ・ヴィンチ・コード」を観てきました♪ Eikoは原作は読んでないのだけど、テレビの特番などのツケヤキバで、観てきました。ひと言でいうと、すんごく面白かったです♪ あんなに密度の濃い映画はひさしぶりでした♪ 
 
それにルーヴルには何回も行っているので、いろんな場面がなつかしかったです。最初のルーヴルの地下へのエレベーターも乗ったし、降りたところにある売店(には見えなかったけど♪)で、友だちのお祝い買ったなあ、とか。。。それから「岩窟のマリア」の絵の前にも何回も立っているので、そうだそうだ、とか、セーヌの橋の下も思い出していました。。。それに教会の中のなんともいえない冷たさ、石のにおい、薄気味の悪さ、そんな感覚がリアルによみがえって、Eikoもその場にいるようでした。
 
まあ、そういうことだけでなく、物語もホントに十分たのしみました。キリスト教のなかには、実際にキリストの痛みを感じるというか感じたい教派もあって、そのことは知っていましたが、映画とはいえ、目の当たりにすると、仏教の自力本願の修行とはまた違う異様さを感じました。まっ、それはEikoか日本人だから、であって、キリスト教の国のひとたちから見れば、密教の修行などは、考えられないくらいの異様さ、なのかもしれませんね。
しかし、あの映画は映画であって、なぜに本物のキリスト教団が「観てはいけない」とかいうのか、ワカンナ〜〜〜イ♪って感じ。
 
そりゃあ、キリストさんも「人間」に生まれたのだから、奥さんがいて、子どもがいる方が、よほど自然だと思うのですが(この考えは、Eikoが仏教により親しみを感じているからかもしれませんが。。。)、そういう考えは許せないんでしょうかねえ。キリスト教、それもカトリックは三位一体ということなので、マリアさんのおなかを借りて神さまがこの世にお出ましになっただけ。なので、万物を創造された唯一絶対の神さまが人間の奥さんなんか欲しないんだ、欲するわけがない、という論理もわからなくはないけど… なんでもありの映画の中のお話なんだから、そんなに目くじら建てなくても… ね♪
 
まあ「それでも地球は回っている」と言ったガリレオ・ガリレイさんは、ついこの間、教団が名誉を回復したばかり(それまでは教団の教えである天動説を信じず、勝手なことを吹聴した異端者だったんですよね)、ということを考えれば、さもありなん、ですが♪
 
しかし、この映画を観て、絵画に興味のない人や、ただ奇麗なものを描いていると思っている人たちが、もう一歩踏み込んで観てみたら、おもしろいものにぶち当たるかも♪って思われて、美術館なんかに足を運んでくださる方が多くなれば、いいな♪と、Eikoは期待を込めて思ってしまいました♪♪♪
 
Mog
キリスト教だの、キリストの末裔だのの話は、ぼくにはチンプンカンプンさ♪ ただ、12日の夜のおねえちゃんの悲鳴は天国までも響いていて、みんな眠れなかったんだよね。頼むから、これ以上、肩身の狭くなるようなことしないでくれよな、おねえちゃん!



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