Eiko
ご無沙汰してしまいました。この五月、常ならば、いちばん過ごしやすくてさわやかな季節なのに、中ごろは雨ばかり… 出て行くことの大好きなEikoは、実は体が紙で出来ているのでね、よほどのことがない限り、出て行くのはイヤというか、ダメというか、、、とにかく、そういうことだったのです。
それでね、やっとこ、お天気もよくなったので、24日の水曜日に絵巻展に行きました。マッサージの後に国立博物館へ行きました。そしたらね、見事に門前払い。ものすごい混雑らしい。建物の中に入るまでに一時間。(これはEikoは特別に入れてもらえるの♪なにしろ黄門様の印籠があるもので…♪)でも、入ってからもなかなか動かないから2〜3時間はかかるらしい。チケット売り場のオネエサンも、こんなのを入れて、もしも中で倒れられたらエライコトになる、と思われたのでしょう。目が「帰ってほしい」と訴えてる♪ まっ、Eikoは足も弱いので、そんなに立ちっぱなしではいられません。(歩いて2時間くらいなら平気なんだけど、ジイッと立ってるのはなかなかツライものがございまして…♪)
で、チケット売り場までで帰ってきました。
で、ネットで混雑状況を調べた結果、朝と夕方は比較的空いているもよう♪ 朝イチはとてもEikoには無理なので、それに金曜日は夜も8時までしているというので、老人ホームでの仕事の帰りにリベンジしてみましょう♪ ってことだったのですが、朝から雨。。。「京都駅で雨やったらで、もう行かんとけ、いうことやと思うし、あきらめるわ」と言って家を出ました。
でもね、やはり誰かさんの「行かせてやろう」というオボシメシなのか、夕方から雨はやみ、いざ行かん大絵巻展♪♪♪
博物館はあまり行かないので、つい忘れているのですが、展覧会場の建物に入るためには階段があって手すりがない! アッタマにきながらやっとの思いで入場♪ でも並んでる並んでる…そして整備員の数の多さにビックリ♪ まあ、空いているところから攻めましょう…
まずは「粉河寺縁起」これは、御詠歌にも出てくるお寺だから知ってるよ♪平安時代後期に描かれたものだから古いのだけど、そのころの人々がどんな身支度で旅に出るのか、とか解っておもしろかった♪
でも、ひとつひとつ感想書いているとモノスゴイ数なので、興味を持ったものだけにしますね♪
「華厳宗祖師絵伝」(鎌倉時代)は色がきれいに残っていて、龍の顔が可愛かった。愛するお方のために龍に変身してその方の乗った船を守り無事に帰国させようとする女の化身なので可愛く描いてあるのかなあ、なんてね♪
地獄草子、餓鬼草子、病草子の類も、人間はどんな目に遭わされるのがイヤなのか…昔も今も基本的には全く変わってないんだな、と。でも地獄の鬼の顔はユーモラスで、ちょっと可愛かった♪ 病気も昔ではどうしようもなかった眼や歯などの病が描かれていて、そのときそのとき生きていくのは大変なんだなあ、、、
鳥獣戯画は甲と乙がある、ってこと知ってましたあ? 有名なのは「甲」♪ Eikoは知らなかった。でも「乙」をみて、なるほど…と思いました。「乙」は麒麟、獅子、獏、龍、それに象や虎や犀、山羊、犬、鶏…と動物満載… でも、「甲」とおなじ作者が描いたの? って感じ。空間の取り方がまるでちがうし、バランスがイマイチ…(えらそうに申しておりますが、自分のことは棚のいちばん上のそのまた上にあげております。あしからず。アシカラズ♪)しかし、しかしであります。有名な「甲」はしっかり見られませんでした。ものすごく並ばないといけなかったので、人と人の間から垣間見ただけ…トホホ…
そして、かの有名な源氏物語絵巻♪ これも人の頭の手前から見ただけなんだけど、第一印象「キタナイ」だった。どうして徳川美術館から借りてこなかったの?あそこの源氏物語絵巻ならキレイなはずなのに、って。でもね、それは思い違いでした。テレビで見てるだけだったので、ライティングもビシッと決まったのしか見てなかった。今回のはライトもゆるくしか当たってないし…「あれが本物か…」と、、、本物をじかに、この目で見る、というのはこういうことなんだなあ。。。
で、Eikoがいちばんのお気に入りを紹介しましょう♪ 室町時代に描かれた「中宮物語絵巻」♪ これは絶対ほしい!!! Eikoのものにしたい、って本気で思いました。専門的に「紙本白描」という種類らしい。なんていうのかな、源氏物語絵巻の線描きだけ、という感じ。それに幅が16pちょっとで、すごく可愛い♪ それと上下2pくらいが墨色と紺色の間みたいな色に金箔がちりばめてあって…その上下と真ん中の白地に黒だけの物語のコントラストが絶妙にイイ♪ それに保存がいいのだと思うけど、ほんとにきれい♪すっごくきれい♪
大好きになってしまった♪♪♪
ほかにも、酒呑童子絵巻、信貴山絵巻、ユーモアたっぷりの福富草子…
絵巻は、お姫さまが絵を見て、お付きの女官が読んであげる、という絵画と文章がはっきり分かれていて交互に表れる感覚があったんだけど、それにお寺の由緒とか、お坊さんの生涯とか、もあることは知ってたんですが、もうひとつ発見がありました。日本のマンガ文化の原点は絵巻だったんだな、とね。絵画ばかりが延々と描かれているんだけど、ところどころにセリフが入っているものも多かったんです。それって、まさに「マンガ」ですよね♪ 日本人って、こんな時代からマンガにハマッてたんだな、っとて可笑しくなりました。いとをかし… ルンルン♪
それから「法然上人絵伝」の法然さんは、Eikoの思い描いている法然さんとまったく違うイメージの「ゴッツイおっさん」という感じに描かれていたので、ちょっと、いや、だいぶショックでしたね♪
そして、見たいなあ、見られるかな、とひそかに思っていた「判大納言絵巻」は出展されてなくて、ちょっと残念でした。
ほんとなら一回出口まで行くと、Uターンしてもう一回、反芻しながら観るのがEikoの見方なのですが、その日は老人ホームの帰りで、おなかも空いていたし、疲れてたので、図録で反芻すればいいや♪と一回で、そのまま帰ってしまいました。。。いま、ちょっと、おしかったかな、、、ってね。
でも、幸せなひとときを過ごさせていただいて、感謝で〜〜〜す♪♪♪
Mog
だけど、本物ばっかり、たくさん見られてよかったじゃないか♪ でも、おなかが大きな音で鳴らなくてよかったね、おねえちゃん♪
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