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脳性マヒ・二次障害レポート

Eikoのひとりごと
      Mogのつぶやき



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2006/04/25  フンデルトヴァッサー展
Eiko
哲学の道の桜もすっかり萌葱色になりました。いまは八重桜が満開♪ すそには芝桜や色とりどりのお花が咲いていて、歩いているとうれしくなります♪
 
おかげさまで、母もよくなりつつあります。まだ痛みはあるようですが、表情に明るさがもどってきて、こちらもホッとしてきました♪ これから痛み止めも飲まずにいられる日が増えていけば、いいなあ♪、と思っています。
 
そして、Eikoも体調がずいぶん戻ってきて、ひさしぶりに美術館へ足が向きました。いま国立近代美術館では「フンデルトヴァッサー展」が催されています。彼の名前、どこかで聞いたことありませんか? 大阪の悪名高きゴミ処理場とか下水処理場なんかをデザインした作者です。でもね、それは彼が悪いのではなく、依頼した大阪府の問題ですからね。。。
 
展示室に入ってまず思ったのが、どこかでみた感じだなあ、と。なにか、とても懐かしかったんですね。絵画の色遣いは彼のオリジナルなのですが、基礎にクリムトの匂いを感じた時点で、ああそうか、と。Eikoもクリムトの影響を相当受けているので、作品のふるさとが同じだったから、みような懐かしさをおぼえたんですね。
 
それに、彼の建築には、もうひとり「ガウディ」の匂いも感じました。ガウディもEikoの大好きな作家です。なんかね、クリムトとガウディを足して2で割ったような作家、というのがEikoの強烈な印象♪
ただ絵画は、光と影をまったく無視して色彩だけで何もかもを表現している点は、オリジナルだと思う。
 
そして、彼を紹介するビデオを見て、面白く感じたもうひとつは「自然」の考え方。彼に言わせると、ヒトは五つの皮膚を持っているそう。ひとつ目は本物の皮膚、ふたつ目は衣服。みっつ目は家。四つ目が自然。五つ目が社会、なのだとか。画面のなかでは、樹木も建物も人間も渾然一体に描かれていて、特に建築は、自然との共存をつよく意識している、と。同じ我々の皮膚なのだから、大切にしたい、ということになのでしょう。
 
それから彼の絵には「うずまき」が多く、あとで説明書を読むと「生と死」の象徴として描いていると書いてありました。
Eikoもよく「うずまき」を描いているのですが、「うずまき」にはそういう思いを重ねていて、共通するものの多いのに驚いてしまいました。あっ、Eikoは「うずまき」は「生から死へつながるもの」として捉えていますが。。。
 
いろんな展覧会をいままで観てきましたが、いろんな意味で、これほど複雑な思いにとらわれながら観たのも、Eikoにはめずらしかったかも♪
 
それから市立美術館所蔵の古き良き日本画を堪能して、帰ってきました♪
 
Mog
まあ、おねえちゃんも体調は戻ってきたようだし、おかあさんもぼつぼつ良くなるだろうし… 安心してもいいのかな、って思うけど、、、体力はそうとうなくなってるみたいたぜ、おねえちゃん。
しっかり自己管理しなくっちゃ♪

2006/04/07  世紀の奇蹟♪
Eiko
きのうは「世紀の一大事」ということで、たいへんなご心配をおかけしました。申し訳ありません。そして本日は「世紀の奇蹟」というお話を書き込みます。きのうまでの心配がまるでうそのように消えてしまいました♪ Eikoの頭もこの事態にうまく付いていけず混乱しております、はい♪
 
とっても説明しにくいのですが、夕べ眠る前に、母がにっこり笑って「足が痛くない」というのです。
それが、ここ八ヶ月ほど常に痛みがあったので、いつも不愉快な顔をしていたのに、その前のように晴れ晴れとした表情でいうのです。
 
にわかには信じがたいことなんですが、母の顔を見ていると、どうも本当のよう♪
「それなら、よかったけどー。。。まあ明日、お医者さまがMRI見ての結果やから、、、」
と言いながら、眠りました。
 
そして今朝、母の明るい声が階下でしています。こんな声も数ヶ月ぶり…「なんか外れてた筋がうまく元に治まってくれた感じやねん。 そやけど、まあ、とにかく、お医者さまに行ってくるわ」と、おとといEikoが買ってきたちょっとオシャレな杖も持たずに出かけて行きました。
 
そして、帰ったとたん玄関で「滑り込みセーフやったよお♪」と大きな声がしました。
 
お医者さまのお話では「いま調子がいいのなら、それにMRIでも今すぐ手術せんならんほどでもないし、しばらくこのまま様子見ようか」と言われたとか。
 
いままでの、あの覚悟や心配やその一連の騒ぎはなんだったんだろう、と一瞬頭の中がぐちゃぐちゃになりましたよ♪
 
しかし、脊髄の手術もいとわないほどの激痛が、何かの拍子に、それも何をしたというわけでもないのに、跡形もなく消える、なんてことがあるんですねえ♪
 
激痛に襲われる前の母は、あのイギリスのサッチャー首相なんて「メ」じゃない、と思うほどの「鋼鉄の女」でした。 
何が起こっても狼狽えることなく、常に冷静に対処していくひとでした。 我が家では、なにが恐ろしいといっても母ほど恐ろしいひともこの世には存在しませんでした。
 
その母が激痛に襲われたあとは、私に抱きしめられるままオロオロと涙している姿は、とてもじゃないけど現実とは思われず、信じられないくらい小さく感じました。
 
今まで、家のこと全部をひとりで、このひとが受け止めてきたんだなと思いました。本来なら支えになるはずの父は泣いている母を、それこそオロオロと見つめているだけ状態。。。情けないことです、、、
 
母も自分で「私がこんなに気が弱くなるなんて信じられない。おかしい!」と言っているのですから、自分で自分をビックリしていたんでしょうね。
 
しかし、この「入院も手術もしなくていい」という結果に、踊り出して喜んだのはいうまでもなく父でした。私などはまだ本当には信じがたく、時限爆弾の時間が延びたんだろうな、くらいにしか思えないのですが。。。
 
父は「やっぱり神さまはいたのや。おれの思ってた通りになった♪」とルンルン気分です。そして、意気揚々と哲学の道へ女の子をナンパしに出かけていきましたよ。。。トホホ… 
夜はビールをたくさん飲み、大声で「バンザーイ、バンサーイ」と何回も叫んでました。
 
でも、なにはともあれ、母が入院手術をしなくてよくなったことだけは、ほんとうに良かったです♪
 
まあ、しかし、脊髄のずれが元に戻ったわけでもないので、いつまた手術となるかも、と自分自身を引き締めていないと、ね♪
 
でもね、なにか、世紀の一大事と言っていた舌も乾かない間に、きょうのようなことになり、ふざけているような感じもしないでもありませんが「事実は小説よりも稀なり」とはよく言ったものだ、という感じですね。
 
ほんとうに、ご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。
こういうことになりましたので、いまだけでもホーーーッとしています。ありがとうございました。
 
Mog
天国応援団団長として、ほんとうにどうなることか、と。みんなで大きな神さまのところへお願いに行こうかと思ったり、心底心配したけど、よかったね、おねえちゃん♪
なんかね、WBCでメキシコがアメリカに勝ち、日本が首の皮一枚で次へつながった、って感じと同じだね♪
 
ほんとに、みなさまにはご心配をおかけしましたが、 ありがとうございました。
また、このようなことはあると思います。
どうか、みなさま、あたたかく見守ってやってください。お願い申し上げます。

2006/04/06  世紀の一大事!
Eiko
哲学の道の桜も五分から七分咲きになってきました。
きれいな桜並木のそばに住んでいるので文句は言えないのですが、それでも人出はすごく、歩きにくくなってきました。あの小さな道を横断するのがたいへんです。。。
 
さて、本当なら、Eikoはきょう、地球一周に出発の予定だったんですけどね。。。
でも、4/1に乗り込む船の見学会が神戸であったので、友だちに付いてきてもらって行きました。
船は1953年生まれ。イギリスのエリザベス女王のために造られたものだとか。外側は白くてとてもきれいだけど、中のエレベーターなんかはクラシカル♪(はっきり言えば古い!) でも、趣のあるお船でした♪
 
船室も見て回りましたが、やはり窓のあるお部屋はいいな、と思いました。でも三人部屋を見たときのあまりの狭さに、贅沢だなと思っていた一人部屋が「正解」に思え、窓がなくても100日暮らすならここしかない、と納得して帰宅しました♪
 
でも、ひょっとしたら旅の計画自体をやめなくてはならないかも知れません。
 
はっきりとしたことは明日決まるのですが、実は母の調子が良くないのです。
ずっと足を痛めていることは前にお話していましたが、その母の足に三日前、激痛があり、その原因が脊髄にあると判明しまして(それも相当ひどい状態らしく)手術を覚悟しなくてはならないようです。病名は「腰椎すべり症」とかいう聞き慣れなものなのですが…
そうしますと、家事と母の病院のこと、父の世話をEikoがしないといけないことになります。
 
父のことは「知っているひとなら知っている」とボイラーのCMではありませんが、性格的に問題の多々多々多々多々多々ある人物ですので、とにかく一緒の家に住んでいるというだけでたいへんなのです。
 
ご存じでない方にご理解いただくため申し上げますと、
以前に軽い脳梗塞をしましたが、毎日歩けば足も普通にいられるものを、歩くのがイヤ、という理由だけで歩かず、よって今は歩行困難になっているという、それでも身体障害者の親か、と言いなくなるひと♪
 
手術しなければならないであろう母は「出来ることは、出来る限り自分でしないとダメなんだよ」と父に噛んで含めるように言っても「わかった… (そして自分が一番くず入れに近いのに、Eikoに自分の手にあるティッシュを渡し)これ捨てて…」それから「そんなイヤなことは言わんといてくれ」。。。
 
日常の彼は、自分の意に添わないと、物であろうが、ひとであろうが、自分自身であろうが、ひとりで怒鳴り散らしている♪ それに母やEikoには「愛してる」とか「かわいい」とかリップサービスも激しい♪ので、その騒音たるやものすごい!!
しかし、それを黙認し、甘やかし続けたのも我々家族の責任なのですが…
 
まあ、母が書で日展に入選するほどになったのも、Eikoが七宝でひとさまに認めていただけるようになったのも、この父の怒号や言葉から精神的に逃れるため集中したからで、それなりの意義はあったのでしょうが、、、♪♪♪
 
本当に、この母の事態は、我が家が始まって以来の
「世紀の一大事!」なのであります。
 
しかし、ヘルパーさん(今から申請しますが)に手伝ってもらいながらなんとかやっていけそう気もしているので、まあ大丈夫でしょう♪
 
そして、母は不幸中の幸いで、別に内臓に何かができてどうのこうの、という病気ではないので、最悪、歩けなくなるか、寝たきりになるかで、命には別状がないので、それだけは安心しています♪
 
だから、今回の船旅は今更ながらにキャンセルにして正解だった、という感じです。
母と「絶対に何かが起こるから、神さまがキャンセルにされたんやわ」と話していたので「やっぱり、やったなあ…」と。。。
本来なら今日出発なのですから、母がこんな状態になってるので行くに行けないし、今キャンセルなら全額キャンセル料になるので、やはり神さまはおられるのだな、とつくづく思いました♪
 
しかし、そんなこんなで、お花見どころではなく、誘ったり誘われたりしていたものは、すべてキャンセル。童話の教室も今期と来期くらいはお休み。せっかく春物のお洋服を買ったのに、ジーンズにスニーカーで動き回らなければ… あ〜あ つまらない♪
まっ、Eikoの体調が元に戻りつつあるので、それたげでも「よし!」としよう♪
 
でもね「病気をしたら何より本人が一番つらいんだから」って、よく言いますが、Eikoは「本人」にしかなったことがなかったので、「本人は≪まな板の鯉≫で仕方ないけど家族はたいへんやん」って思ってました。
でも今回、介護するひとになって、Eikoの場合は助けてもらう手段が多いからかも知れないのですが、痛い目をしたり、手術をしないといけない「本人」はやっぱりたいへんなんや、とつくづく思ってしまいました。
 
と、まあ、ブツブツと長く書いてしまいました。ごめんなさい。。。
 
ところで、桜の季節といえば桜餅♪ みなさんは葉っぱのまま召し上がりますか? それとも葉っぱは残されます?
Eikoはね、だいたいは残す派。たまに食べると美味しく感じるときがありますが♪
 
今年のEikoのお花見はさしづめ、花より団子、でがんばりますわ♪
 
Mog
これだけ書けば、おねえちゃんもスッキリしただろう。
 
ぼくは甘党一本だから、もちろん桜餅の葉っぱは残す!
 
それから、このHPの掲示板、おねえちゃんのおともだちのおかげで新しくなりました。おねえちゃんは「私の好きなロイヤルコペンハーゲンの雰囲気がする♪」ととても喜んでいます。
おねえちゃんのおともだち、いろいろお世話をおかけしました。ありがとうございました。



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