カリアン・ダイアモンド

1905年、南アフリカの鉱山で発見され原石の大きさは3106ctといわれています。
この石はイギリス国王エドワード7世に贈呈され、オランダ・アムステルダムにある
アッシャー社(現:ロイヤルアッシャー)にカットが依頼され、
9つの大きな石と96個の小さな石に切り出されました。

   ★9つに切り出されたカリナンダイアモンド★

   ★かリナンT〜カリナン\の形★

9つの大きい石にはカリナンT〜カリナン\の名をつけました。その9つの石についてご紹介します。
カリナンT (ペアシェイプ) 530.20ct
別名「アフリカの星」といわれています。
現在はイギリス王室が所有しており王笏(おうしゃく)にはめ込まれていてロンドン塔に永久展示されています。
王笏・・・君主が持つ象徴的かつ装飾的な杖のことをいいます。
カリナンU (クッションシェイプ) 317.40ct
大英帝国王冠の正面に据えられています。
(2868個のダイアモンド、273個の真珠、172個のサファイア、112のエメラルド、5個のルビーが使用されています)
この王冠はイギリス議会の開会式に女王が臨席する際に使われますがこの時を除けば
カリナンTと同様にロンドン塔の博物館で見ることができます。                                   
大英帝国王冠・・・一般に戴冠式の最後、新しい王がウェストミンスター寺院から去る際に使われます。
カリナンV (ペアシェイプ) 94.40ct
カリナン W (クッションシェイプ) 63.60ct
別名「レッサー・スターズ・オブ・アフリカ」
カリナンVとカリナンWは1911年のジョージ国王戴冠式の時に
メアリー王妃の王冠に2つセットされ使用できるようにしました。
カリナンX (ハートシェイプ) 18.80ct
カリナンY (マーキース) 11.50ct
カリナンZ (マーキース) 8.80ct
カリナン[ (オーバル型のブリリアント) 6.80ct
カリナン\ (ペアシェイプ) 4.39ct

現在ではすべてがイギリス王室が王族個人の所有物となっています。

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