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沿線の風景
01 Mar 1998
そうこうしている間に、列車はゆっくりとホアランポーン駅を離れた。友人は、気分を紛らわそうと読書にふけっている。僕も、「せっかくの貴重な経験だから、この際エンジョイしよう」と心に決める。そういえばタイに来たというのに、すべて英語で用が済んでしまうので、これまでひとこともタイ語を話していない。こうなったのも運命だから、後ろのおばちゃんとタイ語で会話してみようと、ガイドブックを片手に「サワディカー」と話しかける。おばちゃんも、微笑みながら返事してくれたが、何を言っているかサッパリ意味不明。会話はとぎれた。