船外機#8蒸気エンジン搭載の船体製作 その2

バラストの実装

船体構想

図7 船体全形(1

 ボイラー、ラジコン機器等はメンテナンスの為にビス止め出来る構造がベストです。木部にナットを固定する部品として「オニメナット」というものがあります。 これは内側にはネジが切られており、外側は木に食い込むようにトゲがついており、下穴があけられた木部に打ち込みます。 図2に「オニメナット」と埋めこんだ船体の様子を示します。

バルブ:ピストンバルブ方式
ボア:13mm ストローク:14mm
シリンダー構成: 単気筒複動式

 前回はボイラーとエンジンを一体とした船外エンジンを搭載した為、重量バランスに係る問題があり、走りも満足な結果とならなかったことから、今回の蒸気船はボイラーとエンジンを分離し、船体も少々小形化、スクリューも一回り大きなものを実装するなどの改良を行います。 船の形は、船外蒸気エンジンを搭載した船など実際には無いのですが、川を行きかう蒸気船をイメージしたデザインとしてみました。 完成した外観図を図1に示します。

鉛板を必要に応じて重ねて船底にネジ止め

 船外エンジンという構造から重心が高くなる為、図6に示す重りを載せて復原性を高めています。 重りは町工場で頂いてきた、鉛の板を必要に応じて重ねてネジ止めしています。

サーボモータ

 ラジコンによる制御要素は舵だけです。 舵リンク機構はごく一般的な構成で、ラダーはエンジン(プロペラ)そのものの方向変えますが、左右最大約10の度角度で方向を制御できます。

図5にラジコン装置の様子を示します。

ラジコン装置の実装

 船体へのエンジン取付けは図2に示す、支持軸で固定し、この支柱を支点としてスクリューの向きを変えることで方向制御を行います。 一本の支柱でエンジンを支持する方法はエンジンの振動が船の動きに気に影響することが気になりますが、実装は前回実績から、同じ方式としています。 エンジン詳細についてはこちらを参照ください

ラギング材料はボイラーに使用した真鍮パイプを芯に形を作る。

オニメナット

 船外蒸気エンジンは一本の支柱(直径8mm)で保持する構造です。 船体には支柱を保持する金具を取り付けます。 実装品を取り付けのナット等の様子を図2に示します。

図1 船体外観と仕様
水容量:200cc
アルコール焚き 煙管:5本 炙り釜方式
直径::40mm
重量:3.4Kg
高さ:240mm
幅:190mm
全長:570mm

 船体は川を行きかう蒸気船をイメージしてずんぐりした形で、キャビンも木造りを強調したものにしました。デッキについても、5mm幅のヒノキ材を並べて本物感をだしています。

 ボイラー部分が船体から外に出る構造の為、断熱と保温を目的に木片をボイラー本体に巻いてみました。本来の効果のほどは分かりませんがデザイン面を狙ったものです。 材料としては3mm厚、の5mm幅のヒノキを使っていますが、木片をバラバラの状態で巻き付けるのは難しいと考え、1/4程度の大きさに接着剤で形をつくり、ニスで塗装した後、ボイラーに真鍮線で締め付けました。 ボイラーとして使用した真鍮パイプを芯に、木片どうしを接着剤で固めたものを輪ゴムで止め、円弧形の側板を作る様子を図3に示します。
ボイラーの詳細はこちらを参照ください

サーボモータと船外エンジンとのリンク機構 
10 船外蒸気エンジン(2) 
図9 船外蒸気エンジン(1
図8 ずんぐりした船体
図7 ボイラー部、デッキの様子
図8 船体全形(2

キャビンの実装

図6 バラストの様子
図5 蒸気エンジンの実装

RC受信機とバッテリー

アンテナ支持ナット
図4 蒸気エンジンの実装

船外蒸気エンジン#8

エンジン支持軸

(直径8mmパイプ)

ラダー・アーム

サーボモータ

とリンクする

エンジンの実装

図3 ボイラーのラギングの様子

真鍮線でラギング板を固定、締め付ける

ボイラーのラギング
図2 ボイラー等を固定するナット類の様子
船外エンジン取付部品
取付け支柱を差し込むことでエンジンを固定。 プロペラ方向軸はこの支柱を軸とする
左図の形のナットを穴を空けた木部に打ち込む(打ち込んだものを接着剤で船底に固定

ボイラー、RC機器の実装の為に

ボイラ−
蒸気エンジン
プロペラ直径
船体外形
船外蒸気エンジン#8搭載の蒸気船 仕様
70mm