勉強法総論
「学習法」に関して,まずはここを御覧ください.
その上で,
時節・テーマごとの説明
をご覧ください.
また,
youtube
にもいろいろ勉強法解説がありますので,参照してください.
●あたりまえなことがふつうにできるスキルを身に付ける
●数学力の3本柱
「数学力」とは,次の3つの力だと考えます.
言い換えると,数学の正しい勉強法とは次の3つの力を伸ばすことです.(入試問題の解き方を覚えることではなく.)
- 基本へさかのぼって考える.
- 現象そのものをあるがままに見つめる.
- 計算を合理的に行う.
1.例えば「周期性」をテーマとする問題なら,「周期とは何か」という「定義」に立脚して解く.とてもあたりまえ.ところが世間では,そうではない変態学習が蔓延.「もう少し具体的に」という人は,この
動画で.
2.これもあたりまえ.目の前に関数 f(x) があったら,微分して f'(x) を求めたりなんぞするより前に,まず f(x) そのものを見るっしょふつう.そうしない人はただの変態.
3.計算が速く正確にできると,試験での処理時間が短縮できる.だけじゃないんだよ~(上記「動画」に効能リストあり).
「計算」は,「数学」のあらゆる局面で行われる操作なので,地味で目立たないけど,毎日積み重なって莫大な影響力を持つんです.そのことに早く気が付いた人の勝ち.
これら3つの「数学力」が身に付けば,入試問題“ごとき”は自ずと解ける.私の指導スタンスはこんな感じです.
●「質」と「量」
勉強のコツは,「メリハリ」です.本気でやるときはやる.で,手抜きする所は手を抜く.この切り替えができるかどうかが成否を左右します.
- 「ハリ」=質を重視した『学習のベース』
- 「メリ」=量をこなすための雑多な問題演習
【A.】「ハリ」:上記「3つの力」を伸ばすために,『学習ベース』となる教材を決め,深く理解し,何度も反復練習します.「深く」「何度も」ですから,当然質の高い教材を使うことが必須です.
- 「問題」以前の「基本事項」が,正しく,充実している
- ある程度のレベルの「問題」があり,それが「基本」とリンクしている
- その問題の「解答」がしっかりしている.
「基本」と「問題演習」は,数学の学習の両輪です.後者にしか目を向けない大多数の受験生は論外として,前者だけに偏るのもダメです.「基本」の重要性,有難みは,「問題演習」を通して初めてわかるということが多いからです.
つまり,「問題を解く」ことは,最終目的ではありませんが,数学力を伸ばすための手段として有効なのです.
こうした諸々の条件を満たすべく執筆されたのが,拙著:
「合格る数学ⅠA・ⅡB・ⅢC」
です.『学習のベース』として,現象観察をして基本に戻りながら,5回でも10回でも反復して取り組む価値があります.
一方,「問題の解き方を覚える」という誤ったスタンスだと,2~3回もやれば「解き方暗記しちゃた~」となって進歩がなくなりますので要注意.
【B.】「メリ」:A.の『学習ベース』に“付け足して”行う問題演習です.単にたくさん問題演習“量”を積むためのものです.多少気楽に時にはだらぁ~っとやりませう.やや品質の落ちる教材でもまあ許せます.大多数の市販学参,解答はド素人レベルですからね.我々ギョウカイジンから見たら.
ほとんどの「過去問」も当然こっちです.生のニュウシモンダイは,受験生の力を伸ばすために厳選されてはいませんので.
「メリ」の目的は主に2つ:
- 初見の問題を解くという行為に慣れる.
- 問題のパターンをたくさん経験しておく.
3分考えて解法思いつかなかったらすぐ答え見て丸写ししちゃうとかもあり.
とにかく手抜きでいい加減に,量をたくさん.これが「メリ」の勉強です.
3.「計算力」に関してはもちろん拙著:
「合格る計算」
でOKです.
さて,どうでしょう?見えてきましたか.あなた自身にとっての理想の学習教材・学習スタイルが.ある程度方向性が定まったなら,さっそく始めてみましょう.やってみて,必要に応じて微調整して行けばよいのです.
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