San Francisco, CA, USA [1999]

 最初の海外出張でSan Franciscoに立ち寄ったのは、1979年の秋。二度と来ることもないだろうと思い、限られた時間を最大限に活用しようと観光busでの半日tour。Busを降りたらLAXに飛んでいくという慌ただしい旅でした(出張の隙間ですから、半日空いただけ立派だったのです)。以来、何度も足を運んでいますが、まっとうな記録が残っていません。散逸する前にまとめようと思い立ってはみたものの、すでに2005年の画像がどこにも見あたらず、手遅れの感が否めません(その後、backup用HDDに残っているのがわかりました)。まずはdigital画像を初めて残した1999年分の抜粋です。

Part 1 [February, 1999]
 このときは、最初にして(たぶん)最後の団体行動でした。土曜日の朝、Optional tourで予約していたNapa観光は前の週の豪雨による道路冠水で中止。その代わりにSFO市内観光が企画され、全く気乗りしない状態で無理矢理参加させられました。天気も悪いことだし、部屋で洗濯、後はのんびり本でも読んで過ごすと申し出たのですが、"団体行動"を主張する団長に押しきられました。案の定、景色はろくに見えないうえに途中で雨に遭うし、冷めた蟹のlunchはまずいし、まったく悲惨でした。
 Hotelに戻って急いで洗濯をすませ、夕方から一人で抜け出して雨の中をDavies Symphony Hallへ。しばし音楽を楽しんでhotelに戻ったら、結構遅い時間になっていて、夕食は帰り道で買ったhamberger。他の参加者はChinatownで豪華な中華料理を堪能したと後から聞きました。さんざんな一日でした。
 お定まりの経路でまずTwin peaksへ。案の定、視界が開けません。むしろ雨の予感さえする状態でした。
 これまたお定まりのFisherman's Wharf。監獄島がかすんでいます。  Telegraph hillに建つCoit towerもかすんでいるし、暗雲が気になります。来週の仕事は大丈夫なんだろうか??
Bay bridgeもこの通り。ここで解散して自由行動ですが、すぐにhotelに戻りたくなりました。  Golden gate bridgeが遠くに見えますが、色が判別できないくらい暗いです。
左は、Fisherman's Wharfに来る前に連れて行かれたGolden gate bridgeの北端。外にいると寒くてたまらないので、車内から撮っています。
 Photo spotなんて書いてありますが、視界が悪くてはどうにもなりません。  
 翌朝、今日こそはのんびりするぞと思っていたところへ、国際telephone cardの買い方を教えろ、買ったら使い方を教えろ、Cable carの乗り方を教えろとtour参加者(複数)のうるさいこと。結局再び小規模な市内観光につき合わされました。  かなりふてくされていたので、あまり他の人が撮らないものを追いかけています。これは、cable carに積んであるbattery。
 傾いているのは、不安定な車内から撮影したからです。
黒っぽい建物はBank of America。取引銀行ではありませんが、映画The Towering Infernoの舞台だと言うことで記録に残しました。

 この後、南下して猛烈に忙しい一週間を過ごしてから、団体から離脱。
 土曜日にこの街に戻りましたが、SAN-SFO便が着陸寸前まで行ってからgo-aroundするという怖い経験をしました。搭乗機が着陸しようとしていた滑走路を他の飛行機が、横切ったのだそうです。
 UnitedのCaptainが"怖い目に遭わせて申し訳ない。おわびにSFO市内上空を眺めるrouteを飛んでから着陸しなおすので、しばし景色を楽しんで欲しい"と放送していました。

 学会で合流した同行者が一人いますが、勝手に市内観光してもらうことにして、週末は自由行動です。

 二度目の週末をこの街で過ごすことにしたのは、Trinity Episcopal Churchでの古楽concertを予約していたから。
 Hotelから歩くにはちょっと遠いので、Sutterを西に走るMUNI busを使いました。教会はBushとGoughの交差点にあり、Van Nessから西に二本目だったと思います。後から気づいたのですが初めてのSFO bus tourで立ち寄ったJapan townのすぐ近くまで行っていたことになります。

 "日本からInternetで予約しています"と受付の女性(かなり年配)に言ったら、"そうそう、今日ははるばる日本から聴きに来る人がいると、朝からみんなで楽しみにしていたんですよ"と言われ、最前列の切符をくれました。

 教会のやさしい残響を堪能して、busで東に移動。初めて聴いたSamuel BarberのCDをVirgin Megastoreで見つけて支払いに行ったら、店のお兄さんが"今日はやたらとBarberが売れるんだが、何かあったのか?"と訊いてきました。

Part 2, [November, 1999]
 東海岸で一仕事してから、週末にSan Franciscoへ。ここで数日間缶詰になる会合があり、終わってからSilicon valleryに移動しました。この頃から、妙に慌ただしい出張が増えてきた気がします。
 泊まったのは会合の場所でもあったMark Hopkins(鉄道王の手により1925年に竣工)。ここより値段の高いhotelに泊まったことはbubbleの時期に何度もありますが、高級という意味ではここが一番だったと思います。もう少し南に泊まることが多く、Nob hillに泊まったのは二度だけです。
 会合の合間に、最上階のTop of the Markでlunch。眺望を楽しんでいたら、西の空が急に暗くなってきました。上の写真を撮った直後から土砂降りに。気を散らさずに会合に集中しろと言うことだったのかも知れません。朝から晩まで講演を聴き、夜は遅くまでよくわからなかった業界用語を検索したり、背景にある技術内容を調べたりして、非常に密度が濃く、疲れる日々を送りました。
わずかな空き時間に近くを散歩。Grace大聖堂です。
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