日々雑談:1998年9月
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9/30
カンボジア
古本屋で「カンボジア最前線」(岩波新書)て本を買ってきて少しずつ読んでいます。
カンボジアの現代史って本当にややこしい。
ロン・ノルのクーデターでシハヌークを国王から座を追いだした(正確には国家元首)のが1970年、ポルポトが共産革命を起こしたのが1975年、それをベトナムよりのヘン・サムリン政権がひっくり返したのが1979年で、そのあと長い内戦状態で、国連の調停で統一選挙が行われたのが1993年。
そのあともごたごたして、最近再度の選挙が行われたばかりです。
このあたりの指導者や勢力の名称は私が子供の頃からニュースで聞いてきました。

以上が非常に乱暴な概略ですが、この30年くらいの間に、シハヌーク派・ソンサン派・ポルポト派・ヘンサムリン派とかがくっついたり戦争したり、敵味方がよくわかりません。だれかわかりやすく説明してくれませんかね。
普通第三世界の内戦では、王制を共産革命が倒すとか、社会主義政権を軍がひっくり返すとか、わりかし単純にとらえられるもんですが、カンボジアはすごく難しい。
否、凡人が自由主義対社会主義とか、絶対王制対共和勢力とかいった単純な捉え方をすること自体、知識が浅くて、冷戦時代の固定観念にしばられているのかもしれませんが。
不思議なのはシハヌークは「赤い王子」と呼ばれたらしくて、かなり反米・左よりで、そういえば長いこと北京にいたり、北朝鮮にいたりしてます。
王室なのに左翼思想の持ち主のようです。
そうすると王制の元での社会主義てのもあるえるわけですね。すごく妙。
映画キリングフィールドで見られるようなポルポト政権下でのインテリ層大虐殺も何が目的だったのでしょう。
また、ヘン・サムリンは予想外にベトナム・ソ連寄りではなかったらしい。
この辺の誤解はやっと最近西側も認めているようで、だから国連主導で総選挙が実施されたのでしょうが。
カンボジア・中東情勢・ボスニアヘルツゴビアとか実に判りにくいのですが、逆に日本人はわりかし同じ様な思想を持って、似たような生活をしているから理解できないのかもしれません。
####
雨のため出勤に市バスを使ったら、大渋滞でしっかり遅刻。
自宅から徳島駅まで15分で行けるところが40分かかった。
バスはあてにならん。明日はJRで徳島駅まで出ることにしよう。

9/29
9/28に久しぶりにスペインの話を更新しました。
正直なところ読んでいる人は皆無と思っていたところ、レスポンスがあったものでうれしくてまたやる気になるなあ。
ありがとう>ひこくん、征服者くん
最近のスペインではバスクの民族独立組織(ETA)の動きがかなり注目されているのですが、このあたりも調べて書きたいですね。
Cozy'sはここのところ(ずーっと)単なる日記サイトになっているので、少しはクリエイティブにならなければ。
シンセもDX-7の昔のカタログを見せてもらう機会があったので、ヤマハ独得のFM音源の解説とか書きたいのだが、これがかなりむつかしい。
いずれにせよ、調べて正しいことを書くのは本当にむつかしいし、時間がかかるものです。
このへんのアプローチがプロの物書きとわれわれシロートの明確な差でしょうね。
####
・降ったりやんだりの雨の合間を自転車で往復。片道45分の自転車通勤はかなりいい運動になる。
・会社の主力製品の新バージョンが金曜日に出たばかりだが株価は下がり続ける。
・最近に周りで結婚話が多発。なんでだろう。
BLUE氏の怪しい思想が活発に更新しています。「極度に」論理的な文章がいいですね。
みちやん氏がモーホーネタを投稿。
征服者も言論の自由を再会。
そーいえば征服者のページの掲示板(私が作った)に壁紙が設定できなくて困っていたのですが、単なるファイル名違い(wa-104.gifなのにCGIでwa_104.gifにしていた)であることが発覚。
私も長年こういう仕事をしてきて、この手の単純なミスをすぐに発見できないとは。反省。

9/28
かなり久しぶりにスペインの話を追加。ガリシア地方(スペイン北西部)のビーゴです。
スペインのビーゴなんて知っている人はほとんどいないと思います。
ビーゴも含め、スペイン北部のカンタブリア海沿岸は一般に日本人がスペインに対してもっているイメージ「乾燥した空気と青い空強い日差し」とはかなり異なります。
雨が非常に多くて私が滞在していた間、3日に1日くらいは雨が降っていました。
そのためか緑も非常に豊かで、スペインというよりは日本の山野の風景を思わせます。
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本日は月曜日だが、妙にからだがだるくて会社をずる休み。一日寝ていた。
徳島は先週から雨が降ったりやんだりのすっきりしない天気で、どんよりしている。
天気図を見てると「秋雨前線」が停滞しているらしいが、これって梅雨だよな。

9/26
クルミ割り人形
子供の音楽教育用のVTRが一本あって、子供が好きなので毎晩見さされすのだが、この中にチャイコフスキーの「クルミ割り人形」の行進曲が入っている。
この曲はとても有名だけれでも、バレーのストーリーがどのようなモノなのだかは全然知りません。
「クルミ割り人形」というと、なにか素朴でかわいらしい人形を想像していたのだが、よく考えてみると、「クルミ割り」ってのは結構豪快ですよね。
堅いクルミの殻を割ろうとしたら、なかなか力が要りようで、栗の皮を剥くようにはいかないと思う。
ペンチとか万力級の力で、バッコンと破壊する必要がある。
そのクルミを割ってしまうお人形とはいったいどのような姿形をしているのだろうか。一度見てみたい。

9/24
みちやんのコラムで展開している「イメクラのセーラー服プレイ」の考察が面白い。
「背徳仮説」=おこなってはいけない度数が高いほど興奮するってのはまさにその通りですね。
これに類する事象に「状況的エッチ度」があると思います。
ずこんばこんのAVよりも、辺見えみりのセミヌード写真集に興奮するとか、ステディを口説いてそうなるようりも、知らない子をカケヒしてその場限りの方が興奮するとかいった屈折した心理状況ですね。
生殖なしでは種は存続しないのに、生殖行為自体はたいていどこの文化でもあからさまに表現することをタブーにしています。
タブーにしているから、裏でこそこそしていて、だからますますよいといった具合です。
こそこそしてた恋人二人が結婚すると、それまで後ろめたかった行為が突如「公認」されてしまい、それどころかはやく子供を作れとせかされる始末で、それではちっともよくありませんね。
ともかく「状況的エッチ度」を確保するためには、やはり毅然としたタブーが必要です。
イスラム世界では女性が顔を出してあるいているだけで問題になるところがあるけれども、そういう国で不道徳な行為にいそしむと、アメリカで不道徳な場合よりもずっとよいと思われます。
日本のポルノ解禁もヘア見せてワイワイ騒いでいる程度がいいのかもしれません。

9/23
台風一過
徳島市南部にある自宅から北にすこし歩いたところに園瀬川という小さな川があります。
私は毎日この川沿いを東に3キロほど歩いて会社に向かいます。
9/22の台風で多量の降雨があり、園瀬川でかなりの増水して、作物に被害があったようです。
今日は水位も下がったので自転車で流域の様子をみてきました。

<<98年9月22日台風7号による園瀬川氾濫について>>
八万町法花大橋から上八万町色面橋(協立病院分院あたりの潜水橋)までの4キロほどを観察。
法花大橋から上流の堤防外は全て水浸しになった様子。
田、草木、畑、道路が泥まみれで植物は全て下流に向かって倒れている。
園瀬橋から更に上流は県道、住宅地まで浸水があった様子。
上八万町川北地区あたりは地区全体に泥土が入り込んでいる。
盛り土をしていない家屋は床下浸水があったのではなかろうか。
八万町の寺山橋南あたりは堤防内に一部浸水があり田んぼが被害にあっている。
概ね堤防外の地域の作物は全滅の様子。
百姓があちこちで倒壊した作物を片づけていた。
農道にとめていた自動車など全壊状態。
橋の破損、家が流される等の被害は見られない。
この流域は潜水橋が多いが、増水時には完全に水没していたと思われる。

9/22
あざらし騒ぎ
実はこれに関しては、9/11付けで、作者から連絡のメールも来ていました。
が、その時は私はあんまり関心がなくて、どうせ根拠レスなウイルス騒ぎだろうと思い、ちゃんと読んでませんでした。
それがどうもかなり大きな問題になっている様子なので驚いています。
この有名なシェアウエアの騒ぎは(今日)Leptnというひとのコラムで知りました。
だいたいの状況はこのコラムとそこからのリンクを読んでもらえばわかりますが、要約すると

1.ユーザーのHDを初期化する悪意のバグを作者本人がシェアウエアに作り込んだ
2.このバグは不正なユーザーIDを使用したときのみ動作するようになっているらしい
の2点です。

Wingrooveというのは、ソフトウエアシンセサイザーと呼ばれる音楽ソフトの一つです。
従来音を合成(シンセサイズ)するためには特殊な回路を持ったハードウエアが必要でしたが、パソコンのCPU性能の飛躍的な向上で、音色合成の処理を高性能CPUの上で動くソフトウエアのみで実現できるようになっています。
現在ではローランドもヤマハもソフトシンセを製品として出荷していますが、このWingrooveの作者はかなり早い時期(Win3.1の時代から)からシェアウエアとして公開していました。
ソフトでシンセできると何がいいかというと、いわゆるMIDIの楽曲を演奏するのに、特別な音源(ローランドのSC-88やヤマハのMU等)が必要なくなるということです。
MIDIの世界は初心者に簡単とかいいながらも、自分で作曲や編曲をするのには音楽知識が必要で(あたりまえ)、大多数のユーザは既成のMIDIデータを演奏するだけにとどまっています。
このMIDIデータてのは通信カラオケやゲームの音楽なども含みます。
MIDI演奏だけなら、そんなにハードウエアにお金をかける必要もないわけで、その点、手軽なソフトシンセはありがたいものです。
そうやってこの世界ではかなり有名なシェアウエアになったWingrooveでしたが、他のソフトと同様に、正規ユーザでない不正な利用もあって作者は困っていたようです。

私はNiftyで正規購入しました。
この場合自分のNIFTYのIDと、作者からメールで送られてくるパスワードを入力することで、「お試し期間」を解除できるようになっています。
ところが、そのIDとパスワードの組み合わせをネット上で流しているやつがいて、それを見た人は課金なしに、シェアウエアを使用できるわけです。
この手の裏情報は私も手元にあって、Wingrooveだけではなくていろんな有名ソフトのパスワードが載っています。

そこで作者はこの不正なIDを使った場合はハードディスクを初期化してしまうような爆弾をソフトに仕組んだわけです。
更にそれをネット上で公開してしまった。
作者はうっかり間違って公開してしまったと言っています。こちら
それによると、正規ユーザーであれば問題ないわけですが、知らずに不正IDで「お試し」を解除したらハードディスク上のデータが全部飛んじゃうわけで、これはビックリします。

問題のソフトは、シェアウェア版WinGroove Version 0.9Fなんですが、私は会社で使っているパソコンのWinGrooveを調べたら、まさにこのバージョンでした。
私は正規ユーザーだから心配ないはずなんでしが、念のためUnInstallしました。問題のシステムファイル(IO.SYS)も書き換えられてはいませんでした。
いくら作者が「正規ユーザは大丈夫」と言っていてもソフトウエアは必ずプログラマの予期せぬバグを内包します。
なにかの拍子に「HD初期化ルーチン」が作動したらえらいことです。

不正なIDが広まるとシェアウエアの世界自体が根本から成り立たなくなる。もっと言えばソフトウエア自体が商品として意味を持たなくなります。
ソフトは知的所有権とか著作権とかあって保護されています。
私もソフト会社の社員ですから、ソフトが商売にならなくなると困ります。
一方、不正ユーザの懲らしめにハードディスクを初期化してまえてのもかなり乱暴な話です。
もしこれがシェアウエアでなく、普通のメーカーのソフトだったら〜例えば一太郎だったら、もっと社会的影響も大きくて会社の存続にもかかわる大事件でしょう。
大事なデータを全部消去してしまったユーザーがはWingrooove作者を相手取って訴訟を起こす可能性もあります。
この場合法的にどちらが有利かは私はわかりませんが。

とにかくこの事件はシェアウエアという一見責任問題が中途半端な世界に大きな波紋を起こしています。

9/21
歩く
朝夕会社の行き帰りに30分づつ歩くようになって2週間になる。
出勤には会社用意のシャトルバスを利用しているのだが、バスの乗り場までの片道3キロを自転車に乗らずに歩くようにしている。
徳島のような田舎に住んでいると、自動車での移動が多いのですごく運動不足になる。
都会での暮らしは、国電や私鉄や地下鉄を使うにしても乗り換えや、駅までの移動でものすごく歩く。
今まであちこちで生活してきた経験でいうと、都会にいる方がはるか運動量が大きい。
在京時分に、仕事でよく使ってた京葉線なんて東京駅で山手線に乗り換えようとしたら15分くらい歩かされる。
京葉線の「東京駅」はありゃ有楽町あたりだよな。新宿でも地下鉄から私鉄に乗り換えるのに随分歩いたものだ。
墨田区の下町に住んでた頃は都営浅草線一本で通勤できたのだが、会社の寮から駅までと、駅からオフィスまでがえらくあって、通勤時間の半分以上が歩きだった。
それが、浜松や徳島のような地方都市は完全に車社会なので、本当に歩く機会がない。
徒歩10分のスーパーまで車で行ってしまう。
で、徳島に移住してからすっかり運動不足になったので、朝夕に歩くことにした。
最初しんどかったが、2週間もすると快調にウォーキングできるようになった。
できればこのまま徒歩通勤を続けて不要な体重も減ってくれればいいのだけれど。
脂肪率の高い体質なので、糖尿病にならないためにもひたすら歩く。
####
台風が近くにいるはずなんだが、相変わらず徳島は雨が降らない。
天気予報の降水確率が90%でも全然降らない。
四国全体が渇水状態で、ただでも降水量の少ない香川県なんて大変だろうな。

9/20
近くの小学校が運動会をやっていた。
小学生の子供がいるわけではないが、幼児を二人つれての散歩のついでに見てみた。
入場行進とか団体の演技とか見てると、そういえばこういう団体での練習をすごくやらされたよなと思い出した。
小学生の頃、2学期に入るといきなり学校が運動会モードで、授業時間が短くなって、毎日行進の練習をさせられた。
来る日も来る日も団体行動で、先生の決めたとおりに動かされて、あの頃はそれが当然だと思っていたけども決して楽しくはなかってよね。
今あんなことやらされたら一時間でイヤになって逃げ出すでしょうね。
あんな楽しくないことよくやっていた。先生だってなんのために懸命に子供を動かしていたんだろう。

運動会の開会式で予想通り、国旗掲揚と君が代があった。
「参観者の皆様もご起立脱帽をお願いします」とアナウンスがあったけど、言うとおりにしたた大人はすごく少なかったなあ。
地べたにマットを敷いた上で寝転がったまま、タバコを吸いながら見てるオヤジもいた。
あんなのやりたいやつだけやればいいのよ。なんかうれしかった。
君が代は学校のブラスバンド(小学生のブラスだが編成も立派でなかなかいい演奏だった)が演奏してたが、そのテンポの速いこと。
普通の君が代の2倍くらいのテンポだったな。なんだか義理だけでちょちょいと演奏してる感じがよかった。
その小学校がかなり「保守的な」学校だと聞いていたけれども少し安心しました。
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弟一家が広島からやってきた。
私の血縁者が徳島へやってきたのは初めてだ。
1年ぶりに見た姪が随分大きくなっていた。

9/18
宗教が面白いです。
貴ノ花とTOSHI、ビッグな二人がどうみてもインチキな新興宗教に染まって、まわりもどうしようもないらしい。
凡人から見てると楽しいなあ。貴ノ花は破門・廃業だろうか。
加えてこれにトマベッチー(苫米地英人・・なぜかATOK一発変換)がからんでますます盛り上げている。
ベッチーのサイトはこちらですけど、ベッチーがこの間まで社員だったJ社の方は会社からはアクセスしないでください。なんだかとってもヤバイですよ。
是非貴ノ花の整体師とTOSHIの教祖と苫米地の3人で公開討論会をやってほしいですねえ。

私が通っていた大学でも統一教会なんかの新興宗教がの流行っていました。
田舎の高校で真面目に勉強してきて大学に入った若者は、一人暮らしで友だちもいない。
そこに彼らがやってきます。始めは宗教色を出さずに、「お友達になりましょう」「私たちと話をしませんか」とか誘いに来る。
そのうちどっかに隔離されて徹底的に教えを詰め込まれる。
自己啓発セミナーなんてのも絶対に怪しい。
セミナーでは人格を全否定されて自信を喪失させる。そのうえで教義を流し込む。
家族や友人が心配して脱会を勧めても信者がやってきて本人を隔離して再び洗脳する。もう抜け出せない。
宗教は麻薬だ。絶対の価値観を植え付けるから一度入り込むと取り除けなくなる。

実は私の母が結構この手の勧誘に弱くて、ものみの塔や早起き会(倫理)とかの話を熱心に聴いていた。
私も連れられて集会に参加したことがあります。
幸い問題になるほど入り込まなかったからよかったけど、もしかしたら子供の私も洗脳されていたかもしれない。
事実、ものみの塔の「終末思想」を私は高校生くらいまで信じていました。
〜世紀末にサタンが下界に降りて世界を滅亡させる。その時に信仰を持つもののみが救われる。
まさにオームのハルマゲドンと同じだ。

だれでも何事にも迷いがあるから、ふらふらして苦労もする。そこにインチキ宗教が「絶対の価値観」を植え付けてくれる。
真理がただひとつしかなければ、こんなに楽なことはない。迷いはなにもない。
だから単純な神経の持ち主はすがりたくなるんでしょうね。
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本日は会社から自宅まで50分自転車。確かにしんどいがそんなに苦痛でもない。
寒くならないうちは、週一回くらいは自転車で通勤をするのも適度な運動量でいいかも。
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上半期の決算が10月には発表されるのだろうか恐くて見れんぞ。
いつまで持つのだろうか。(それにしても一般社員の呑気なこと)
ワシもつくづく一カ所に定住できない運勢だなあ。この歳で子供もいて家のローンもあってどーすりゃいいだろう。

9/17
藤川さんのスナフキン物語征服者の日記を見ているとギターを弾く話がいろいろ出てきて楽しい。
私も自分の意志で音楽をやろうとしたのは、ギターを持ってからだと思う。
中学校に入学したころからフォークソングを聴くようになった。
当時(1975年頃)は吉田たくろうや井上陽水が2大巨頭だった。
この年にかぐや姫が解散し、かぐや姫の伊勢正三が作った「風」が「22歳の別れ」を大ヒットさせた。
まだ「歌謡曲」と「フォークソング」の境がはっきりしていて、フォークの人はテレビには出なかった。
レコードを買う小遣いも不自由する中坊だった私は、入学祝いに買ってもらったソニーのラジカセで、ひたすらラジオで流れるフォークソングを録音していた。
もちろんラジカセはモノラルだったし、テープは安いTDKの「D」シリーズで音は悪かったが、そういうことがわかり始めたのはまだ先だ。

その頃に録音したカセットテープがまだ手元にあるので一本取り出してどんな曲があるか見てみましょう。
60分テープの片面に8曲入れてある。
1.バス通り(甲斐バンド)
2.一足遅れの春(とんぼちゃん)
3.ビートルズはもう聴かない(ガロ)
4.僕のエピローグ(猫)
5.我がよき友よ(かまやつひろし)
6.岬めぐり(ウイークエンド)
7.夢の中へ(井上陽水)
8.東京(マイペース) 

いやあ。全部歌詞カード無しで歌えそうだ。
甲斐バンドはデビュー曲でまだすごくフォークっぽかった。
とんぼちゃんてのはいわゆるフォークデュオで「ふきのとう」のライバルだった。
ガロは「学生街の喫茶店」が売れた後が続かない落ち目のバンドだったが、今聴いても曲もハーモニーもいい。しろーとっぽいフォークが多いなかでは完成度が高い。
4のは田口清(って誰もしらんか?)のバンドで風の大久保なんとかも所属していた。曲のタイトル通り解散直前の曲だ。
この作品もそうだが、割と売れた「雪国」(ゆっきでした・・・)や「地下鉄」(ねえ君何を・・)など吉田たくろうの曲が多い。
5のかまやつひろしの大ヒット曲も吉田たくろうの作詞作曲だ。確か6番くらいまである長い曲だが私は一生懸命歌って全部記憶した。
6はウイークエンドは今や怪しい評論家顔が嫌らしい山本コータローのバンドだ。
山本コータローはこの「岬めぐり」と、その以前のバンドソルティーシュガーの「走れコータロー」が大ヒットしたがその他は知らんな。
7は初期(ポリドール時代、または大麻逮捕以前)の素直な歌い方をしていた井上陽水の代表曲だろう。斉藤ゆきがカバーしたっけ。
私が初めてギターコードの押さえ方を覚えたのはこの「夢の中へ」だった。
G→Em→C→D7と、根音(ベース)が降りてくる進行だ。
8の東京は今でもカラオケでしょっちゅう歌っています。このバンドはギター2本にフルートという変わった編成だった。
この曲が好きで好きで、私はギターを練習しながらも、フルートを始めるためにオーケストラに入部した。
派手に大ヒットはしなかったが、ロングセラーになった曲で、後にどっかの「コーラス歌謡」のグループが演歌バージョンでカバーした。
(カラオケ屋でこの演歌バージョンが出てきた場合はキャンセルすることにしている。)

とまあ60分テープの片面30分だけ見てもいくらでも文章が書けそうである。
B面にはふきのとう、浜田良美、NSP、小坂明子、チューリップ、海援隊、風とまあ懐かしい。
ラジオで録音したテープを何百回も繰り返し聞いてたからそれぞれに思い入れが大きいです。

9/16
ここ2・3日のワシ
9月14日月曜日
新しい(小)システムの環境作りを夕方から夜中までかけてゆっくりやる。
お腹がすくので、6時頃に会社のラウンジでうどんを食べる。
最近人からもらったうどん用醤油(おがた屋)と練りショウガ(ハウス)を持参する。
会社の不味いうどんもこの醤油で結構いける味になることを発見。
作業を終えて23時のバスで帰途につく。乗客は5人ほど。
会社の株が500円を割った。

9月15日火曜日
敬老の日だが、特に何も無し。両方の実家には妻がメロンを贈ったらしい。
何もしない一日だったので、夕方自転車3台のタイヤに空気を入れる。
ついでに息子を後ろに乗せて近所を一回りする。
自宅近くにJRの鉄橋工事の現場があって、新しい線路の用意が進んでいる。
ビールが切れた。これで月末までアルコール抜きだ。

9月16日水曜日
朝のバスで聴くラジオで浜村淳がトシの宗教の話をしていた。
晴れていたが台風の影響で風が強かった。
吉野川大橋を自転車で横断する人は随分苦労するのではなかろうか。
21時頃帰宅すると子供が元気に起きていて騒がしい。

9/13
CGI開発環境
前々からの懸案であったのだが、パソコンでのPerlでのCGIの開発(正確にいうとSSIも)ができるようになった。
パソコンで「HTTPサーバーを立ち上げて」「パールの実行環境を作って」というのだけは何となく本で読んで知っていたが、それ以上のことがわからなくてほっていた。
それが、こちらのサイトでは初心者のために懇切丁寧にインストールや設定方法を書いてあって、その通りにやったらすぐに環境ができてしまった。
どれくらい「すぐ」かというと、必要ファイルのダウンロードも含めて20分程でOK。
サーバーはANHttpdという95用のHTTPサーバーで、パールはこちら(ActiveStateという会社?)から Perl for Win32というのを取ってきた。
以前にMSの95版のサーバーソフトを入手してことがあったが、インストールして立ち上げてもどうやって使ってよいのかわからない。
確かにツールバーにはそれらしきアイコンが常駐していたのだが、ブラウザからどー見りゃいいのかわからないのだ。
上記のサイトではサンプルのhtmlやcgiプログラムが用意されていて、ブラウザでの使い方まで説明してあるので、まさに「手取り足取り」だ。
本当の初心者向けに圧縮ファイルの解凍方法まで説明してある。

「WEBサーバーをパソコンで動かしてみる」とかいうといかにも難しそうだけども、インストールや設定は実に単純なので感心した。
自分で作ったホームページとCGIをパソコンの中のホストで動かしてみる。スタンドアロンなインターネットだ。
予想外にCGIの実行レスポンスが悪い。
本来のホスト(BIGLOBEのサーバー)で通信回線越しに動かした方が速そうだ。
それと、上記Perlは文字列の@(メールアドレスとかに使うやつ)がソース中にあると実行時エラーになる。なんでだろう。

ともかくこれまで文法のよくわからないPerlで組んだプログラムをアップして実行確認しながら少しずつ編集するという時間と通信費のかかる作業をしていたので、非常に助かる。
#####
9/11(金)には会社まで自転車で行った。
徳島市の北部にある新しい本社に職場が移ってから2ヶ月ほどだが、この日初めて自宅(徳島市南部)から会社まで自転車で走った。
約10kmを45分くらいかかった。自宅から国道(55線バイパス)までは5分、吉野川の手前まで25分かかる。
自転車に乗っていると吉野川(吉野川大橋)はかなりでかい。なかなか川の向こう側まで到達しない。
川の上は風が強いので冬は大変だと思う。
川を越えると遠くに大きな本社社屋が見える。見える本社に到着するまでには更に10分以上かかった。

9/10
街を歩く
スペインやフランスの町は大抵はっきりとした「中心部」があって、そこは公園だったり教会だったり市役所だったりあるいはそれらが集まっていたりする。
旅行者はそれを街のへそというが、それは必ずしも鉄道の駅の近くであったり郊外へ向かう道路の起点であったりはしない。
それは多分、街があまりに古いために、近代になって建設された道路や鉄道がその中心部まで入り込むことができなかったためだと思う。
毎日夕刻になるとそのへそに人が集まってくる。老人が多い。
彼らは中心部にある広場をたいした目的もなくただ歩き回る。ベンチはあるけれどもあまり座らない。
だいたい一定方向の円を描いてゆっくりと歩いている。一人黙々と、あるいはだれかと話をしながらひたすら歩き続ける。
ヨーロッパの老人はよく歩く。

欧州の都市を結ぶローカル飛行機から下界を見ると、確かにそういったへそ・広場を中心に街が構成されているのがよくわかる。
日本と違って山や丘の起伏がないので(ほんとうに殆どない)実に平面的に整然と街ができている。
上空から見ていると、まるで(MSの)フライトシュミレータで見る街並みのようだ。
真ん中に広場と教会があり、それを中心に家々が広がり、その外側には小麦畑やひまわり畑がどこまでも広がっている。
町の一つ一つがアーティスティックな作品に思える。

スペインの片田舎の町を歩いているときに農道を老女がロバをつれてこちらに向かってきた。
ロバは干し草を山ほど積んだ荷車を引いていた。老女はその草を刈ってであろう大きな鎌を手にしていた。魔女がよく持っているような鎌だ。
その風景はまるで時代が何世紀も遡った様であった。時代を超越した空気が今も非常に強く印象に残っている。

9/9
BLUEの怪しい思想に投稿あり。やっとPN(何の略だ?)を直しておきました。随分遅れました>BLUE氏。
CGI名までは古いままで許してくれ。

このサイトも5MBの容量のうち4.5MBも使ってしまっているので、そろそろまた整理しないと。
画像やイメージは少ないし小さくして載せるようにしてるんだが、やっぱりMAX5MBてのは少ないよな。この倍くらいほしい。
Cozy'sのデータ(htmlやcgiも含めて)全てでFD3枚分だけなのだが。

9/8
涼しくなる秋の始めは夏の暑さを乗り切った年寄りがほっとして死んでしまうそうだが、確かに今年は実感できますね。
堀田善衛に黒沢明、江川マストン(玉乗り)と連続だもの。

しかし黒沢明てのはやっぱり「羅生門の」て言われるんですね。それか「七人の侍」や「生きる」でしょ。
白黒の時代で終わってるんですかね。
それにしても未だによくわからないのは、黒沢明の息子の職業で、「林寛子の旦那」という以外は正体不明で怪しいぞ。
江川マストンなんて、たけしの「浅草キッド」に書かれたのが一番目立ったのではなかろうか・・私はこの人を見たことがない。
多分笑点をじっくりみてれば出演したこともあったでしょうけど。

堀田善衛もアジアアフリカ作家会議(←名称不正確)まで遡ってしまうんですね。
天本英世がスペインを旅行していて堀田善衛と間違えられたという話を本に書いていましたが、この人も相当に背の高い国籍不明な老人だったらしい。
戦後すぐのころJAZZのビッグバンドでギターを弾いていたそうだ。このあたりも怪しくてよい。

9/6
このサイトのタイトルロゴの作者でイラストレータの大賀葉子さんが、今年もメタクリエーションのコンテストでで入賞したそうです。
また、9/5の日経新聞の朝刊に作品が紹介されています。WEBではこちら
実は私はデジタルアートの世界は全然わからないのだが、Mdnなどの出版物を読んでいても大賀さんはなかなかすごい人のようである。
単に昔のバンド仲間なだけなんだけどね。ワシの友人の中では一番メジャーな存在かもしれん。

9/5
コンピュータの世界は非常に概念的で、ファイルとかデーターベースとかプログラムとかいう「モノ」が存在するのかしないのか目に見えないので判りづらい。
スタンドアロンのパソコンの中に閉じた世界であれば、まだ把握することも容易かもしれんが、ネットワークが絡むと複雑だ。
インターネットで見えているその画像がどこのコンピュータのどの部分にどういう形で存在しているのか実に不可解だ。

こういうかなり観念的な世界を理解しつつ、かつ論理的に利用することはだれでもできることではないと思う。
この世界を飯の種にしている私たちはそんなこといってられんが、一般人には世界を理解するのに「センス」みたいなものが必要で、簡単な説明でわかってくれる人もいるし、いくら説明しても「ちっとも」理解できなくて泣けてくるひともたくさんいる。
長年一般ユーザー相手にコンピュータシステムを作ってくると、この「わかる人」と「そうでない人」のちがいが実に我々SEの仕事には大きく影響してくる。
かならずしも若い人や理系の人が理解し易いわけでもないし、また頭の善し悪しと関係するわけでもない。
運動神経と同じでこの「サイバーな世界」に順応できる人とそうでない人がいることは明白ですね。

さて、こういう一般論を述べておいて、今日はCozy'sの姉妹サイトである中国地方征服者での現状の問題について言及しましょう。
征服者くんは「以前の俺」(1コーナー)を消してしまった、と困っているが、この「消した」というのが
  ・サーバ上で、関連ファイルを全て消してしまった
  ・「以前の俺」へのリンクを削除してしまった。
  ・ローカル(パソコン上)で関連ファイルを削除してしまった
のいずれなのか判然としない。
で、多分本人もどういう状況なのかちっとも判っていない。
また、最近サイトに重いJPGファイルをアップしたので容量不足になって困り、問題のファイルは削除したそうだが、この「削除」自体もかなり怪しい

まず「以前の俺」のファイルだが、すくなくともサーバー上には残っている。
98年4月前半98年4月後半、パソコンが壊れていた間の空白の26日間も残っている。
だから本人が日記のページで、「以前の俺を消した」と言っているのは以前の俺にリンクしているhtmlファイルを消したのか、あるいはローカル環境で関連ファイルを削除したかのいずれかであろう。
超重のJPGファイルはまだ残っていて、森高の画像がある。それ以外にも不要なJPGファイルがたくさんある。
タイトルのロゴも消したと本人は言っているがちゃんとある。
もし「以前の俺」コーナーのファイルをパソコンのハードディスク上から削除してしまったのなら、サーバーにあるそれらのファイルをダウンロードすればいい。

つまりファイルの存在/非存在と、サイトで見れる/見れないが完全に混同されている。
これでは「容量が足りないなら無駄なファイルを消せ」とアドバイスしても、適切な処置は期待できない。
こういったユーザーに対し、プロバイダのサポートてのはどうやって説明しているんだろう?

9/2
なんかあんまり更新意欲がなくって、文章が書けないんですがどうしてでしょう。
基本的にここの「ワシ」の部分は日記みたいなモノ+知ったかぶりのウンチクなんだが、ある程度「思い上がって」いないと書けないんですよ。
最初このサイトを作ったときは「シンセ」と「スペイン」のことを書きたかったのだが、こういうのって結構地道な調べモノが必要なんでだんだん面倒になって、シンセなんて1年以上更新してないよ。
それに対してこの「ワシ」の日記部分はイージーに書けるんで楽なんですよ。
こうして初心をすっかり忘れていい加減なサイトになっちゃったなあ(反省)。
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高校生の表札
私が通っていた高校は入学時に個人の表札を作ってくれた。
学生の表札ですよ。結構きれいな木の板に毛筆で学校名と氏名が書かれているという大げさなものでした。
つまりその当時の私の実家はオヤジの表札のとなりに高校生の表札が架けられていたわけです。
この意味が今もってよくわからない。
大学ではそんなもの作ってくれないし、世帯主になっている現在でも特に表札は作っていません。
ポストにマジックで氏名を書いてすましています。
なんで扶養家族の高校生に専用の表札が必要だったのでしょうか?
多分一般の高校ではそんなもの作ってないと思う。不思議だなあ。


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