日々雑談:2002年07月
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7月1日
なんとなく「ふきのとう」が聴きたくなって、Q盤でいいのがないかな、とCD屋に行ったのだが、2000円のベスト版が1枚あるだけで、買う気が失せた。
田舎の小さなCD屋なのでしょうがないが、悲しいのでQ盤コーナーで何かないかと見ていたら、レベッカが数枚あって、そういえば後期はほとんど聞いてないなと思い、解散前の1枚を購入した。
1500円だが、ポイントが溜まっていたので、1000円。
帰って久しぶりにAIWAのコンポにかけて見たら、もうめったに使わないのにどんどんいかれてしまって、最初の媒体認識さえ危ない。
確か3回は修理に出して結構な額を払ったのだ。もう治さないことにしよう。
八王子の新宿西口ヨドバシカメラで、4万弱で買ったコンポだけど、すぐ壊れて随分泣かされたなあ。
しかし7年前にこの値段でCD7連装は無理があったか。

しかたないので、PCのCDドライブでレベッカを聴く。
ラスト版だけあって、それまでの「レベッカらしさ」爆発。こりゃ大衆には飽きられるよな。
PCのCDドライブなど、音楽的には言い加減なもんに違いないが、壊れないだけましだ。
次のオーディオは、MDを飛び越して、大容量HDのMP3プレーヤーにすることにしよう。

ところで、なんで「ふきのとう」を聴きたくなったかというと、MSNのチャット(最近凝っている)の音楽関係で、「昔のフォークソング」があって、同世代数人と長時間話し込んでいた。
ふきのとうの「あの日雨降りの道玄坂〜バスを待つ君の〜」(タイトル失念)が話題になった。
---彼女は道玄坂で何をしていたのだろう?
道玄坂の裏は有名なホテル街が近いではないかい。
すると彼氏とホテルから出てきたところなのだろうか?
普通なら彼氏が渋谷駅まで送っていくんじゃないか?
ということは不倫関係でホテルから出てきて、バスを待っているのだろうか。
しかし道玄坂でふらふらしてると、よく知り合いに会うので、これは危ない。
声をかけた主人公はナンパ野郎のおせっかいものでは?
・・・という話題で、「ふきのとう」が久しぶりに聴きたくなったわけです。

他にも「岬めぐり」の岬はどこだ?
北海道か北陸あたりという意見が多かったが、俺はずっと島根県の日御崎だと思っていた。
バスは観光バスではなくて、路線バスだろう。便数が少ないから、うっかりしてるとその日のうちに帰れなくなるぞ。
とか、
「東京」(マイペース)の彼氏はどこに住んでいるんだ?
最終電車で帰るって、名古屋てことはないだろうな。新幹線なら九州まで行けるぞ。

というくだらない話しを延々2時間ほどしていて楽しかった。


7月4日
水曜日はバンドの練習日なので、21時頃会社で携帯をチェックしたら、バッテリーが切れていた。
まあ、どういうこともないだろうと思ったら、こういう時に限って、ベーシストが来れないらしくて、練習は中止。
しかたないので、軽いお酒を飲んで、ピアノの個人練習をさせてもらう。

査定がまたマイナスだったので、激鬱。
(なぜかボーナスは大幅増額だが)
今期も順調とはいえないので3期連続マイナスで、来年1月からの減給は必至だろう。
こんなことなら、わざわざ●●にしてもらわないほうが気楽だった。
いい歳して、下のほうの中途半端な役職はすごくつらいよ。

少なくとも今の給与制度で私にメリットが生まれるとは思えない。
年末くらいを境に、普通の会社のシステム部門を探してみようか・・・・・。
いずれにしても、結果的に人生向上しないのはなぜかね?
結局同じことで困るんだよな。
今の会社に移った次の年は、前の会社より年収が100万以上多かったんだぜ。
それが、なんでこうなるんだろう?

木曜日にやっぱりバンドの練習があった。
鳴教の若者たちがだれかの誕生日パーティをしててえらくにぎやかだった。
5・6曲やって、結構楽しかった。
本番じゃあないのに、客を無理やり「乗せる」とはたいしたVOだ。
本番は来週末の土曜日。


7月14日
10日振りの日記更新です。

7/13土曜日
久しぶり&兼子バンドとしては最期のライブ。
わたくし的には、キレイに最期を飾れたと思う。
結局2年在籍したバンドで、定期的にライブをするバンドとしては最長だろう。
最初は非常に貴重なキーボーディストとして迎えられたが、終わり(解雇通知)はシンプルなものだ。
実力の世界だからね。
特にSAXが入ってからの自分の存在価値を疑問視していた面もあるが、やはりさみしい。

まあこれも今年前厄の1ファクターか?
できればフュージョンバンドを立ち上げて復活したいところ。

7/14
最近娘小3が私のマンガを勝手に読んでいるのだが、「ガキデカ」を異常に気に行ってしまった。
こまわりくんなど、おれが中学生の頃チャンピオンで連載していた作品だ。

最近ローソン系で、税込み300円くらいで昔のマンガの復活版を置いている。
「花の応援団」「こち亀」「ゴルゴ13」とかある。
夜中にカップ緬でも・・・とローソンに寄るとついいっしょに買ってしまう。
ガキデカなどエログロの極値の最低マンガだが、8歳の娘が「小さいおまわりさん」といことで気に入って同じ話しを何度も読んでいる。
妻は「こんな下品なもの」と怒っているが、俺としては共通に楽しめるお下劣マンガということで、なんか楽しい。

この本の中ほどに作者山止のエッセーがあって、初めて作品が大ヒットした時の「とまどい」が詳しく書いてある。
ちなみにカギデカを止めてから10年、あれこれ書いて、結局マンガ家自体を辞めてしまったらしい。
この人過去には反戦マンガ「光の風」(作品名不詳)があって、しかも現在は全ページは出版不可というなかなかのもの。
戦争で両手足を無くし、軍からモルモットにされる主人公の兄の話が少年マンガとは思えないすさまじさだ。
ぼくら被爆二世に身近な「裸足のゲン」と同等のインパクトがあった。

中学生の頃チャンピオンが一番面白かった。
ガキデカ・ブラックジャック・ドカベン・750ライダー。
ジャンプといえば、「こち亀」くらいしかなかった。でも、実はそれは未だに読んでいる。
(連載何年だ?)

で、ガキデカの作品を他にも見せてやろうと本屋やローソンを回った。
くそ暑い本日午後から10軒以上回ったと思うが、結局見つけ出せなかった。
「カムイ伝」などで、文庫サイズのマンガというのもあるけど、あれはガキデカはなかったかな。
というわけで、今度ローソンに行って偶然あれば買ってくるよということで、娘には許してもらった。

それと、来週末から去年も行った足摺岬の大月という(一応)海洋リゾートに行くために、ボートを探した。
最近は空気でふくらますボートがどこにも置いてない。
何軒目かの釣具屋で漸く中国制の3人乗りを発見。
なぜジャスコにない?

海に行くので台風が非常に心配であるが、EnglishTeacherクリスによると、台風については「タイフーンセンター」というのが一番信用できて、米人でアジアに住んでいるサーファーはみんな見ているらしい。
http://www.npmoc.navy.mil/jtwc.html
こちら。URLがnavy.milなので、米海軍用だから、信頼性は高そうだ。ただし英語のみ。
↓日本人はこちらで充分か。
http://weather.asahi.com/typhoon/typhoon.html
ということで台風7号が次の火曜日あたりに日本を縦断しそうですが、そのあとはしばらく発生しないようなのでちょっと安心。


7月20日
今日は祝祭日だったんだな。土曜日に重なると認知できなくてあれこれ不便する。
寒い
相変わらず鬱々とした毎日だが、会社が寒くてしょうがない。
だいたいにして冷房のききすぎだとは思うのだけど、長袖シャツ1枚くらいではとても耐えられなくて、冬物のジャンバーを着たままである。
冷気が頭と肩と膝を直撃している感触で、ウツ気味の脳とあいまって、思考が働かない。
思考できないから仕事にならんぞ。

思えば冬の屋内は暑いので、ジャンバーは脱いでいる。
それが多分5月くらいから、長袖+ジャンバーのまま社屋内で仕事をしている。
MTGルームの冷房がこれまたますますきつくて、これだけ着ていても風邪をひきそうだ。
が、だいたいの人々は半袖のポロシャツで仕事してるわけで、こっちがおかしいとしか思えない。
自律神経がどうかなったのかしらん。
タバコを吸わないので昼間全く外にでず、外が毎日30度の猛暑というのもよくわからないのだが、やっぱり夜帰宅したら暑いし、とくに夜中は風がないと暑くて寝られない。
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明日から、2泊3日で土佐清水の先の大月というとんでもない陸地の孤島に行ってくる。
家族で海水浴だ。
去年もいったところで、割りと気楽にスノーケリングが楽しめるのでいいところだ。
3日間天気はいいようだが、前回の台風の影響で、どのくらい海水の透明度が回復しているかが気がかり。

地図で見ると四国の北東の端から南西の端に移動するわけで、恐ろしく遠い。
昨年は確か6・7時間かかった記憶がある。
徳島も南に行けば似たような場所があるのだろうが、どうも去年の快適な海の様子が忘れられなくて、今年も行くことにしました。
海に入るので散髪しとく。


7月24日
大月:7月21日
朝6時30分に徳島の自宅を出る。
朝食の時間を取れなかったので、徳島インター直前のコンビニでおにぎり等購入、車の中で食べる。
徳島自動車道〜高知自動車道を2時間弱ほど。
高知自動車道の山中は高速道路化に向けてあちこち工事中だ。
四国山地の一番でこぼこした場所に、トンネルを掘ったり橋をかけたり。
#こういう費用は全て東名や名神の利益でまかなわれるのね。開通後も。
高知インターの次の「伊野」というところで降りて、国道に出る。
妻に運転を代わり、R56号を一路南へ。中村・宿毛まではかなり快適な道。
宿毛から国道を離れ、南下し大月まで30分。
http://www.rakuen.go.jp/tanken/find3.html
大月町に入って更に南の樫西海岸に到着したのが12時半頃。
地図でみるとわかるが、四国の本当に南西のはしっこである。
四国を北東から南西に向かって横断わけだけど、途中休憩しながらでも6時間とは意外と近かった。
それと、去年も同じ所に行って思った中村・宿毛あたりの「土佐黒潮鉄道」には乗っておきたい。
ちなみに、最近土佐湾東側の室戸岬方面にも、旧国鉄時代に計画のあった鉄路(最後らしい)が開通している。
昔は室戸岬をぐるりと回る路線の計画があったんだよね。

樫西海岸は予想通りに相変わらず透明度の高い海水と、異常に少ないお客であった。
海岸も海中もほとんど岩場だらけで、砂地が少ない。
海底の凹凸もかなり激しくて、浅い深いのはっきりしない海水浴場だ。
昨年は初めてだし、プール用のゴーグルしかなかったので、あまり沖まで出られなかった。
今回は用意したマスクとスノーケルでかなり自由に泳ぎ回った。
岩場と外洋との境あたりが、水が冷たくて魚が多い。
絶対瀬戸内海では見られないような、熱帯魚がたくさん泳いでいた。

約4時間ずっと、2〜3m程度の浅い海につかりっぱなしで、浮いたり沈んだり。
夕方5時に上がる時には、他に海水浴客がいなくなっていた。
今回でかいボートを持っていったので、それは自動車の屋根にくくりつけて、ホテルに向かう。
夕食は7時からで、その後家族はすぐに寝てしまった。
というわけで、続きは明日。


7月30日
大月の話しの続きが書けなくて、書き出すと長くなるし、僕の部屋はとても暑いので何かに集中して作業することが実にムツカシイ。
あまりに暑くて、ここのところずっと別の部屋で寝ている。
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こまわりくん再び
ガキデカを最初に読んだのは、単行本だったことをふと思い出す。
中学校1年生の夏に、盲腸炎を患った僕は、広島市民病院に入院して手術を受けた。
1975年のことだが、まだ市民病院にはクーラーがなかった。
とても暑かったけれど、胃腸の調子も悪かったので冷たいものも飲ませてもらえず往生しました。
なんでマツダ病院でなかったのか不思議に思われる向きもあるであろうが、ちょうどお盆のお休みで、開いている総合病院が少なかった。
入院初日に手術をして、それから2週間ほど寝たきりであった。
いろんな人が見舞いにやってきたが、親戚のおばさんが、マンガを持ってきてくれた。
そのうち一冊がガキデカの多分3巻あたりだったと思う。
おばさんがくれたマンガは3冊で、あとは横山光輝の三国志と、手塚治虫のブッダであった。
それぞれ一巻目の単行本だった。
どういうわけで三国志とお釈迦様とこまわり君の組み合わせなのかよくわからない。
幸いおばさんはまだ生きているので今度聞いてみよう。

マンガ本一冊は非常に短時間に読めてしまうので、できれば「三国志5冊」とかの方がよかったかもしれない。
三国志とブッダは最終的に何巻あるのか覚えてないけれども、結局その後大学生にいたるまで時々買い求めては読みつづけて全部読んでしまったと思う。
ガキデカは異常に面白かった。笑えた。
しかし術後、縫ったばかりの下腹部は笑うと痛い。
笑う行為は実に腹筋を使うというのがよくわかった。

呉の向こうの安浦から祖母と祖父が見舞いに来た。
思えば当時の祖父母は、今の親よりも若かったのかもしれない。
祖父は、働きながら大学に通いつつバイオリンを習ったり、関東大震災を経験したり、徴兵されてポナペ島に飛行場を作ったり、戦後は談合専門の土建屋をしていたり、なかなか面白い人生を送った人物だった。
その時、お見舞いに文庫本を1・2冊持ってきたが、一冊は妙な本だった。
世界の奇人変人・フリークの話しを集めたものだった。
「ほら、変な形をした金魚が泳いでいるよ」という前文のあるみょうな本だったが、だれか知らないでしょうか。
まだ13歳の少年には怖い話しが多かった。
だいたい、フリークの本を病院の見舞いに買ってくるか?
で、なんといっても印象に残っているのがエレファントマン。
映画の話とは随分異なるので、多分原作は別物ではないかと思う。
その文庫では、実際に象少年なるものが存在し、長い鼻を持っていた。
少年は成人する前に、鼻を詰まらせて窒息して死んでしまう。
他の話しをほとんど覚えていないのでもう一度読んでみたい。


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