日々雑談:2000年02月
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2月28日
ぱちもんメーカー
仕事もそこそこに、はようから帰宅して、すっかりネット猿ざんす。
いやあもう快適で快適で。
WEBサーバーにTELNET接続してあれこれできるのも面白い。
試したところ、Cのコンパイラーが使える。
ちなみにサーバーはFreeBSD&アパッチ。

...しかし、なんで家に帰っても会社にいる時と同じようなことやっているんだろうね。

ネットするだけなら486マシンでも十分快適で新しいPCいらない。
しかし、CD-RW欲しいし、MP3聴いたり、DVDも見たくなるだろう。
ISAバスしかない256色ディスプレイの486マシンでは話にならん。

昨年末からパソコン購入をずーっと検討している。
一時本気でSOTEC買おうと思っていたが、ここすごいですよ。
http://netbrain.nikkeibp.co.jp/0225/closeup/0224_02.shtml
日経にここまで書かれている。
記事の下の関連サイトは更に興味深い。

初期不良とサポートの悪さは定評があるようです。
なかには自作自演や、煽り(UG用語か?)もあるだろうが、これだけ批判されているのもすごい。
まさに買ってはいけない状態にあるといえよう。

ジャストシステムは、SOTECと協業ということでかなり関わっていくようだが、低品質のとばっちりが絶対くるぞ。
ハードのトラブルなのに、PCメーカーのサポートにつながらないから、ソフト会社に問い合わせがくる。
「JUSTHOMEが動かないんですけど。」「ファイルが消えたんですけど」「ネットにつながらないんですけど」
「マニュアルが入っていません」「ドライバーがインストールされていません」「リカバーCDがインストールできません」

しかし大手メーカーなら信用できるかというとそうでもない。
僕のアプティバは特にトラブったことがないが、随分苦労している人の話はよくきく。
電気機器に「あたりはずれ」があるのはおかしいと思うのだが。


2月27日
ケーブルテレビでインターネット
ついに常時接続が実現。
今日(2/27)業者が工事にきて、自室にケーブルモデムを設置していった。
さっそく近くのパソコンショップにLANボードを買った。
ISAバスの10BASE-Tのボードが、1500円(!)。ちょっと驚いた。
ケーブルといっしょで2000円くらいで済んでしまった。
ついでのSCSIのボードなんかも見たけど、せいぜい5、6000円てとこだろうか。
DOS/V関連の周辺機器は驚きの価格破壊ですね。

4年以上働いてくれた14.4kbpsのモデムを引き抜いて、LANボードをセット。
pnpは相変らずあんまり簡単ではなくて、デバイスの衝突があって少し悩んだ。
結局もとのモデムのデバイス情報を全て削除、LANボードも割り込みを適当に振って接続。
しかし今時、ディバイスの競合があるので、I/OポートアドレスまたはIRQを変更せよ
(マニュアルにある)とはひどい話だよな。
Windows3.1の時からあんまり進歩していない。
ともかく接続できたら、これがまあ快適なこと。
ダイアルアップではないので、電話料金はかからないし、つなぎっぱなしでも接続料は変わらない(月額固定)。
加えて、転送速度は全くストレスがない。
会社でネットしているのと感覚的にあまり変わらない。
まったくもっていいことづくしなのだが、ユーザーが増えるとレスポンスが悪くなりそうで心配です。

メールアドレス変更
というわけで、プロバイダーがケーブルテレビに変わったので、メールアドレスも変更です。
cozy@mb.tcn.ne.jp
です。
実は大抵のメールのやりとりは会社のアドレスを使っているので、個人のそれにメールをくれる人はほとんどいないのだけど、
アドレス帳に入れている人は変更しておいてください。
HPも徐々にケーブルテレビに移行します。


2月27日
ケーブルテレビでインターネット
ついに常時接続が実現。
今日(2/27)業者が工事にきて、自室にケーブルモデムを設置していった。
さっそく近くのパソコンショップにLANボードを買った。
ISAバスの10BASE-Tのボードが、1500円(!)。ちょっと驚いた。
ケーブルといっしょで2000円くらいで済んでしまった。
ついでのSCSIのボードなんかも見たけど、せいぜい5・6000円てとこだろうか。
DOS/V関連の周辺機器は驚きの価格破壊ですね。

4年以上働いてくれた14.4mbpsのモデムを引き抜いて、LANボードをセット。
pnpは相変らずあんまり簡単ではなくて、デバイスの衝突があって少し悩んだ。
結局もとのモデムのデバイス情報を全て削除、LANボードも割り込みを適当に振って接続。
しかし今時、ディバイスの競合があるので、I/OポートアドレスまたはIRQを変更せよ
(マニュアルにある)とはひどい話だよな。
Windows3.1の時からあんまり進歩していない。
ともかく接続できたら、これがまあ快適なこと。
ダイアルアップではないので、電話料金はかからないし、つなぎっぱなしでも接続料は変わらない(月額固定)。
加えて、転送速度は全くストレスがない。
会社でネットしているのと感覚的にあまり変わらない。
まったくもっていいことづくしなのだが、ユーザーが増えるとレスポンスが悪くなりそうで心配です。

メールアドレス変更
というわけで、プロバイダーがケーブルテレビに変わったので、メールアドレスも変更です。
cozy@mb.tcn.ne.jp
です。

実は大抵のメールのやりとりは会社のアドレスを使っているので、個人のそれにメールをくれる人はほとんどいないのだけど、
アドレス帳に入れている人は変更しておいてください。
HPも徐々にケーブルテレビに移行します。


2月26日
買ってはいけない・週刊金曜日・本多勝一
2/26の午後、徳島のホテルで買ってはいけないの講演会がありました。
著者の一人である渡辺雄二氏と、出版元の「週刊金曜日」の本多氏の話を聴いてきました。

本多勝一の著書を最初に読んだのは、多分高校生の頃だったと思うのだけれども、ニューギニア高地人のルポものだった。
それは、私の母が公民館の図書室で借りてきたものだった。
これがなかなか面白くて、エスキモーやアラビア人に関する文化人類的なルポルタージュを続けて読んだ。
それからベトナム戦争・日中戦争と、かなり傾倒した。
十代半ばの思想形成期に本多勝一の書物をたくさん読んだので、すっかり体制嫌いな思想に染まってしまった。
本多氏は筑紫哲也とともに、最後の左翼ジャーナリスだ。

随分本は読んだけれども、本人を見たことがなかった。
この人は、有名人であるが、テレビに出ない。
顔が知られると、取材がしにくくなるので、テレビには出ないと著書に書いている。
著書や雑誌で写真を見ることがあるが、いつも白髪混じりの長髪に、サングラスをしていて風体がよくわからない。
昨日の講演も、いつも通りの雰囲気で出てきた。
しかし僕らが知っているこの姿は実は変装らしい。
あの頭は「かつら」だそうです。
これは小林よしのりがゴー宣に書いているのだが、素顔が全然違っていて、小林はひどく驚いたらしい。
驚くというか、目の前の本人が本多であることに気が付かなかったと書いている。
本多氏のようにラジカルな言論人は右からも左からも狙われるらしくて、変装しているそうなのだが、
20年前の著書の写真がすでに、変装したものであったから、かなり年季の入った変装といえよう。

講演中もそのことが気になってしょうがなかったのだが、やはり頭髪は自然なものとは思えなかった。
サングラスをしているので目つきもわからない。

徳島駅のホテルの会場はほぼ満席の盛況だった。
まああれだけベストセラーになったものだから、人も集るであろうが。
「買っては...」は「週刊金曜日」に連載されている。
「週刊金曜日」は定期購読料だけを収入としている言論雑誌で決してメジャーなものではない。
マスコミとは言えないかもしれない。
金曜日はどうも話が固すぎるので、僕もあんまり読んだことがない。
しかし「買っては...」は売れた。
多分、週刊金曜日を一度も購読したことのない人も、買ったと思われる。

なぜベストセラーになったか、というあたりを渡辺氏が話していたが、それはメーカーと製品名を具体的に挙げたためだそうだ。
考えてみれば、僕ら普通に合成保存量・着色料が使われている食品は体に悪いことは知っている。
しかし、具体的にどの商品に問題があるのかはわからない。
それは商業誌/紙や放送局が決してメーカーの悪口を報道できないからだ。
これは当たり前の話で、新聞も雑誌もテレビ番組も全てスポンサーの広告収入で成立っているから、悪口は書けない。
そこを「買っては...」は、「金曜日」だからこそサントリーのカクテルバーは危ない(着色料の問題がある)と書けた。
その具体性が受けたという話であった。


2月22日
見ました
観ました、アンヌと厨子王..じゃないアンヌとウルトラセブン、じゃないアンリ菅野...
(ぼご)強打音
噂通りにハリウッド的豪華絢爛と、お決まりのストーリーでした。
でもこういうのが、オーソドックスな映画という感じですねえ。
徳島では上映期間が短くて、一ヶ月もやっていないのではなかろうか。
もうすぐ終わるのだが、昨日(2/22)は平日夕方に結構な入りであった。

で、なんとなく仕事のことを気にしながら映画を見ていた。
気にはしながらも、そのまま飯食って、コーヒー飲んで、帰って、風呂はいって、さて寝よう。
時間は12:00前後だったと思う。
そのあたりでで発覚(!)。急遽出動に。
私もSE生活が長いが、こういうパターンは初めてだ。
昼間の仕事がそのまま夜に伸びて、朝までかかったことは何度もあるけれど、一旦寝かけてやめたことはなかった。


2月21日
いろいろ

HP引越し予定
3月一杯くらいで、ここのURLを変更する予定です。
ようやく、地元CATVのインターネット接続に申込ができました。
思えばHPを発ち上げてから3年近く、14.4MBPSのモデム&テレホーダイであれこれやってきましたが、夢の常時接続が近く実現予定です。
その時に、HPとメールのサーバーが、現在のNEC(BIGLOBE)から、CATVのそれに変更になります。
新しいURLが確定したらここでお知らせします。
メールとHPのIDに「COZY」が取得できたのでラッキーです。

本多勝一来る
今週の土曜日(2/26)、「週刊金曜日」の本多勝一氏が徳島にやってきます。
http://www.jca.ax.apc.org/kinyobi/

というか、メインは話題の「買ってはいけない」の講演会なのですが、冒頭に本多氏の挨拶があるようです。
氏ももうかなり高齢のはずなのですが、テレビには出ないし生で見たこともないので、是非行ってこよう。
左がかった集まりになることは十分予想されますが、まあベストセラーの「買ってはいけない」ですから、あんまりラジカルにはならないのでは。

新PC
新しいパソコン購入は、いつになるやら。
今のところエプソンダイレクトのエディキューブのペンティアムIII&CD-RWを考えているのですが、結構予算オーバーで、こりゃ夏まで待ちかな。
http://www.epsondirect.co.jp/
予算オーバー分にと思って、小遣いを少しづつ貯めていたんですが、3月のスキーツアーもはずせないしなあ。
というわけで、僅か13万円程の買い物に相当困難が伴う。


2月16日
胃は小さくなる?
先週一週間は体調が悪くて、ほとんど毎日モノを食べていなかった。
そのせいで胃がちいさくなった?
お腹が空いても食べられる量が少なくなった。
お昼のお弁当を食べきらない。
半分も食べられない。
しかたないので、残りは夕方、また弁当箱をあけてぼそぼそ食べる。
そのまま夕食も食べない。随分小食になったもんだ。
お酒も全然飲みたくならない。
僕はいつも洋酒の水割りを、食事のお供にしている。
お行儀の悪い飲みかただと思うが、ここのところその必要が無い。
とにかくここ10日ほどで確実に3キロは体重が減った。
####
デジタルミキサー
会社からの帰りに寄った本屋で見た雑誌の広告で、RのMU-8(?不確か)。
USB接続のHDレコーディング用のミキサーだ。
パソコンをHDマルチレコーダーに!。
6万ほどと価格も適当なので、きっと飛ぶように売れているにちがいない。
ピンポンも、ミックスダウンも全てデジタルで音質の劣化はなし。
夢の録音環境ですねえ。
最終的な作品はCD-Rに焼き付ければ、自作CDが簡単にできる。
次に買うパソコンは思いっきりHDを詰め込もう。
####
欧州往復6万7千円
時期を選ばなければ、この価格で飛行機のエコノミーが取れる。
11月後半〜12月前半が最も安いようだ。
20万も用意すれば10日間ヨーロッパ旅行も夢ではない。
現地ではユーレールパス(1等!)と、3000円程度のホテルに泊まる。
15年前、初めて渡欧した頃、南回りでも15万円はしたもんなあ。
南回り・北回りなんて死語だろうか。
アンカレッジの免税店なんてのも?


2月11日
ワシ近影
池内でうどん食っているワシ。

自己紹介のページの写真も変えました。
http://www2t.biglobe.ne.jp/~cozy/who01.htm
####
朝2時間ほど出社。
昨夕入れ替えたWEBアプリの動作がおかしかったので、データをチェック。
一晩でも結構な量のデータが入ってきている。
原因はかなり基本的な部分のミスだった。
どうもこういう仕事を10数年しててもあまり変わっていないといえよう。
一旦帰宅してから家族でそごうにでる。
昼飯もそごうで食べたが、まともな食事は一週間ぶりだった。
やっと体調が戻った感じ。


2月11日
ワシ近影
池内でうどん食っているワシ。

自己紹介のページの写真も変えました。
http://www2t.biglobe.ne.jp/~cozy/who01.htm
####
朝2時間ほど出社。
昨夕入れ替えたWEBアプリの動作がおかしかったので、データをチェック。
一晩でも結構な量のデータが入ってきている。
原因はかなり基本的な部分のミスだった。
どうもこういう仕事を10数年しててもあまり変わっていないといえよう。
一旦帰宅してから家族でそごうにでる。
昼飯もそごうで食べたが、まともな食事は一週間ぶりだった。
やっと体調が戻った感じ。


2月10日
ヒゲを剃った。
確か、昨年の11月頃に、とっくにできているはずの開発環境がちっとも提供されないのに業をにやして、できるまでそらないことにしたのが始まりだと思う。
それから2週間程後には、環境はできたのだが、なんとなく剃るのがもったいなくて今日までのばしてきた。
だからほぼ3ヶ月ぶりに、頬と顎のヒゲを剃ったことになる。

しかしこれだけ伸ばしてしまうと、そるのもそう楽ではないのです。
電気かみそりではもちろんそれないし、安全かみそりでも難しいので、まずはさみである程度散髪をしておきます。
それから風呂場でカミソリを使って剃ったのだが、すぐに刃に毛が詰まってそれなくなった。
別の新しいカミソリを出してきて...結構時間がかかるのです。

そってみるとさすがにさっぱりするもので、ああ私はこういう顔をしていた のか、と妙に納得するのであった。
####
Yuji's
地球の裏側で仕事をしている弟からメールが写真付きで送られてきたので、そのままページにしました。
http://www2t.biglobe.ne.jp/~cozy/yuji/yuji01.htm
こちら。



2月7日
擬似ステレオ
というわけで2月7日月曜日の夜中です。
体調がおかしくなって4日目であるが、熱はないしどこも痛くない。
しかし不思議とものを食べる気にならない。
牛乳をコップ一杯飲むとそれで胃が膨れてしまうといった様子で、なんとも妙だ。
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自室のミニコンポにサランドスピーカーを増設したのだが、四方を音に囲まれるのはなかなか心地よい。
しかし音源がもともとステレオでないとその効果がない。
やはりサランド側に位相をずらした音を左右逆にだしているに違いない。
そうするとモノラルの映画・・ニヶ国語放送を(当然)日本語で見ていると当然音声はモノラルなわけで、サラウンドしない。
これはもったいない。
どうすればモノラル音源もサラウンド効果を生かすことができるか?
そういうことを熱でうなりながら考えていたのだけれども、要はモノラルでなくせばいいわけだ。
左右の音声が全くおんなじのがモノラルなわけで、多少でもちがっておればステレオになる。
その昔、まだ楽器のエフェクターにステレオ効果がなかった頃などは、楽器からの2アウトプットの片方にコーラスやエコーをかけて擬似的なステレオ状況を作っていた。
それと同じ事をすればいい。

そこでしばらく戸棚に眠っていたヤマハのデジタルリバーブを出してきた。
ミキサーのエフェクトセンド/リタンにつなぐ。
テレビの音声をミキサーに入れる。
実はこれはちょっとややこしい。
僕のミキサーは6チャンINしかない。
シンセサイザー一台と、サンプラー一台がそれぞれステレオアウトなのでそれだけでも4チャンネル使う。
更にウィンドシンセや、DTM用音源もある。パソコンからの出力も。
しかたないので、いちいちつなぎかえることにする。
まさかテレビを見ながら、ウインドウシンセの練習をすることもあるまい。

そうやって、テレビの音声をボスの小さいミキサーに入れて、それにステレオリバーブ(SPX90)でステレオフェーズをかるーくかける。
このリバーブは確か大学を卒業するちょっと前に広島のダイイチで安く購入したはずで、14年ものだ。
テレビの音にわざわざ楽器のエフェクターをかけている人はかなり珍しいと思われるが、これでモノラル番組も擬似ステレオにできる。
するとサラウンドして、4方から音がでてまことに心地よい。

といった上記のセッティングを、シールド(ケーブル)を探したり、抜き差ししたり1Uのエフェクタの置き場所に悩んだり随分手間であった。


2月6日
町医者
4日の金曜日の午後から、ひどく背中や腰が痛くなってきて、ああまた熱が出そうだなと思っていたらやっぱり熱くなってきた。
それでもそんなにはひどくはなくて、夜中に計ったら38度も出ていなかったが、熱よりも背中が痛くていたくて我慢できない。
痛くて寝られない。体を横にしていてもじっとしていてもちっとも楽にならなくて、ただただうううう唸っていた。

一晩そんなわけであんまり睡眠をとることができなかったが、朝になったら熱は平熱に戻っていた。
平熱だが、やはり背中が痛い。腰もいたい。全然じっと寝ていられない。
痛くて自動車の運転もする気にならないので、自宅のすぐ近くの内科に出かけた。

徳島は町が小さい割には病院がやたらと多い。
個人病院でも立派な器材と広い駐車場のあるところに客が集る。
自宅近くのその医院は昔ながらの町医者といった風情でこじんまりしている。
私は初めてであった。

なぜか大抵の開業医は、大学名の入った大きな柱時計(振り子のあるやつ)を飾っている。
開業する時に所属している医局(?)が進呈するのが習慣なのだろうか。
そこの病院の狭い待合室には「徳島大学医学部第二内科」と入ったでかい柱時計があった。

お客も少なくて、すぐに診てもらえた。
背中やらお腹やらひざやら、座ったり寝たりして調べてもらった。
尿検査もした。
先生は上品な老人である。
僕の名字が珍しいので出身地を聞かれる。

実は僕はこの先生の娘と顔見知りで、その人はかなり随分ナイスな足をしているのを知っている。
さらに先生の孫娘が色白でお人形のようにかわいらしいのも知っているのだ。
なんのことはない、その孫娘と私の娘が幼稚園の同級生というだけだが、別にそんなことを患者がいわなくてもいいので黙っていた。

熱もないしインフルエンザではないようで、結局なんなのかわからなかった。
もしかしたら腎臓結石か膵臓が痛んでいるかもしれない、と怖いことを言われた。
とりあえず、しばらくやわらかいものを食べて、じっとしておけということだった。
腰が痛いのでシップももらった。

それから土日とずっと寝ていて、背中の痛みは収まったが、全然食欲が戻らない。
病気になって気力が落ちると何もできなくて、テレビを見ているのも本を読むのもしんどい。
更には風呂に入らないとか下着を代えないとか歯磨きしないとかいった不精が平気なのが不思議だ。
しかし、ようやく今ごろになってパソコンをいじるくらいは元気になった。
明日は会社に行くのでちゃんとお風呂に入っておこう。


2月1日
備後落合駅
備後落合と聞いて、その場所がすっとわかる人はかなりの鉄道おたくといえる。
広島県北部、芸備線(広島〜岡山県新見)の駅で、そこから木次線が分岐していて、宍道湖、松江に至る。
この駅には30年近くなんとなく淡い思い入れを持ってきたが、実際に降り立ったことがなかった。

私は11歳の冬に、ひょっと思い立って一人で広島から松江にでかけてきた。
初めてのおおがかりな一人旅であった。
行きは夜行列車、帰りは長距離バスだった。
列車は急行ちどり号で夜半に広島を発ち、明け方に宍道湖に着いた。
その当時は山陽・山陰間の交通手段はまだまだJRに負うところが大きく、広島と松江を結ぶちどり号は日に3、4本運行されていた。
(現在、木次線の列車はだいたい備後落合止まりで、広島と松江を直接行き来する便はない。)

夜中に備後落合駅についたちどり号は、そこで進行方向が逆になる。
そしてそろそろと日本海に向けて中国山地を下っていく。
その降りる線路がスイッチバック方式で、今では全国的にも珍しい路線になっている。
私はこの夜行列車に2度乗ったことがあるが、備後落合駅は夜中なので、駅の周りがどんな風景なのか全然知らなかった。
しかし山陰山陽を結ぶ鉄道のポイントとしてながく印象に残っていた。

それが、昨年(1999年)の夏、25年ぶりに木次線に乗る機会があった。
青春18切符を使って、2泊3日の鉄道旅行をした。
早朝岡山の実家を出て、伯備線・山陰線・木次線と乗り継ぎ、昼過ぎに降り立った駅が備後落合であった。

予想外になにもないことろだった。
もちろん無人駅。そして街がない。
ただ山中に駅がぽつんとあるだけ。
きっと木次線を作るときに、地形上都合がいいのでここに駅を作って芸備線から分岐させたのだろう。

僕はそこから三次方面への芸備線に乗り換えるのだが、次の便まで1時間以上ある。
腹も減った。
しかたがないので、駅から国道に降りてとぼとぼ歩く。
20分ほど歩くと、ドライブインがあって昼食をとることができた。
カツ丼食ってまた駅まで歩いて戻る。
本当に山の中のなにもないことろで、もののけ姫に出てくるタタラの里がありそうな雰囲気だ。
多分、宮崎駿がイメージしたあの場所は、そこからそんなに離れたところではないと思う。

やがてやってきた三次行きの便は、ワンマンカーの小さな車両だった。
僕はそれで三次盆地に出て、更にそこから三江線で江の川を延々と下り、夜の8時過ぎにその日の終着江津に着いた。

木次線と三江線に乗ることは、ながらく夢見ていたことで、かなり充実した一日だった。
そして備後落合駅の寂しいたたずまいのなんともいえない風情が印象に残った。
もしかしたらもうあの駅に行くことはないかもしれない。
木次線もいつまで存続するかも危うい。

####

見ましたエンド・オブ・デイズ(今更)
結論:これは1999年中に観ておくべきであった。


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日々雑談:2000年02月