舞 - リースアマリリス

舞

舞の主旨
　今まで我々は芸術作品を鑑賞する時、眼と頭だけを使って見ていたが、これからは体全体・五感（視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚）の全てを使って感じることになるだろう。
　これらの立体作品は何もしなければ空間軸のなかにあるだけだが、これを被って舞うことで時間軸も入ってくる。静止しているものから受ける印象と動いているものから受けるものでは大きく違ってくる。ライオンの剥製と生きているライオンの違いのようだ。我々の潜在意識の中に直接的に働きかけてくる "かたち" こそ本当の "かたち" ではないか。

①「鎮魂の舞」2012年6月第60回創型展にて
　3.11の後の被害に遭われた人とこれから遭う我々のための舞であった。舞は踊りとは違う。舞とは被り物を被って神がかりすること。どんな神が降りて来て宿るのか。どんなメッセージが伝えられるのか。心の底で聴いてもらいたい。

②「ラストメッセンジャー ~竜宮の使いの舞～」2013年6月第61回創型展にて
　地球は生きている。今大変動の時代が始まった。逃げよ。逃げよ。全ての海辺の街から逃げよ。

③「大口星笑空氏の独り言」2014年6月第62回創型展にて
　深い海の底に住めなくなって浮いてきた深海魚の語る。「海の底も住めないけれど、陸の上も同じこと。」地球を汚している人間達に「今すぐ温暖化する地球を救うためになにをしなければならないか考えろ。」と。「そうでないとお前たちも生きていけなくなるぞ。」と。