HARRISのRT1446 Tranciverは、一時期米国で大量に放出され、中には1KWのリニアアンプがマウントされたラックタイプも出ていた。デザインもいわゆる軍用っぽくなくしゃれたデザインが目を引いた。ひょんなことで2台でいくらで購入したが、いざ発送する段になって驚いた。というのも一台の重量が40Kgを超えるのだ梱包し2台で90Kgを超えたので、こちらの運送業者に取りに行かせ何とか安く運ばせた。
手元に届いて、中に0.2Wのユニットを取り付け我が家の仕様に改造したが、面倒だったのはALCとTGCの回路であった、というのもA/D変換したものをメモリーに入れて制御していたので、擬似的に必要な電圧を作り従来の定数を変えずにコントロールするようにした。
RT1446は、周波数やモード等の情報はLCDのディスプレーで表示するが、バックライトはELのグリーンで照明をしていた。当初は良かったがある日、バックライトが消えてしまった。しばらく使わないで机の横にほって置いたが、ある日思い立って修理をすることにした。手に入れたEL基板はライトブルーのやつで、下の写真のように電極の保護用にブルーのビニールの薄板を貼り合わせて作り上げた。
上記で加工したLCDのユニットを下記のようにディスプレー基板に取り付けた。
このRT1446の構造は、メンテナンスの事を良く考えて作られており、下の写真のようにサブシャーシがワンタッチで立てたりして、下の層にある基板のチェックができる。また、それぞれの基板はすべてコネクターで接続されているので簡単に交換が可能だ。これも戦場でのメンテナンスの事を考えてのことだろう。
上記写真は、後ほど述べるLCD DISPLAYのバックライトを、新しいEL基板に交換した後の様子で、本来この本体の下に電源部がビルとインされているがラックに入れる都合上と、国産の倍の重さがあるのではと思うくらい重いトランスがついているので、はずして別の場所においてある。
しかし、使ってみて閉口したのは写真右側のキーボードを押すのに力がいること、ヤンキーの若い奴ならOKなんだろうがとぶつぶつ言いながら、仕方がないので後部のリモートコントロールのソケットを利用し、タクトスイッチをつけたリモートコントロールBOXを作った。これ家には、周波数とチャンネルそれにUP・DOWNのスィッチだけ取り付けた。だが、これだけでもすごく使いやすくなった。
こうしたラジオをいつも鳴らしてみて思うのだが、このように小さい内臓スピーカーを使っている割に音質が良いことだ。最近の国産トランシーバーも随分良くなってきたが、今一のような気がするのは私だけだろうか?