Title9-3.GIF (2758 バイト) 『名僧たちの教え』             

[ 参考書籍 ]  

〜 読書記録(目次、概略、感想) 〜

『名僧の教え』

山折哲雄/末木文美士編著

朝日新聞社 2005年9月25日発刊

概 略

日本仏教の特徴とその流れ

第一章 仏教伝来とその広がり;聖徳太子/行基/良弁と重源/鑑真/役小角

第二章 密教の隆盛−平安時代;最澄/空海/円仁と円珍/空也と源信/覚鑁/西行

第三章 民衆に広がる仏教−鎌倉時代;法然/栄西/蘭渓道隆と無学祖元/親鸞/道元/明恵/日蓮/一遍/叡尊と忍性/運慶/女性仏教者たち

第四章 権力に抗する仏教−室町・安土桃山時代;無窓疎石/蓮如/日親/一休/雪舟/利休

第五章 幕藩体制の中の仏教;天海/沢庵/隠元と白隠/良寛/円空

第六章 新しい仏教をめざして−明治時代;清澤満之/鈴木大拙/田中智学/大谷光瑞/河口慧海

感 想

司馬遼太郎の『空海の風景』読後に続いて買って読んだ。日本の仏教の流れが体系だって、記述されており、入門編として非常に参考になった。それぞれの宗派、宗旨やそれぞれの僧の言動、著述について深く理解することはできないが、概要としては網羅性が高い。

日本の仏教は結婚など一般人としての生活が許されているなど、厳格でないことが批判されるが、一方、民衆思想や考えに根付いたものになっているというメリットもあるという。空海や一休、良寛などのおおらかな発想に基づく言動には、仏教に対する認識を新たにさせらるものがあった。

2005.12 読了

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日本の仏教