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ゲルマン人傭兵隊長オドアケルに簒奪され、ついに西ローマ帝国は滅亡

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概略

スエビ族出身で西ローマ帝国の将軍リキメルは456年にヴァンダル族の船団を撃滅し、東ローマ帝国からも信任を得ると、実権を掌握した。リキメルは、西ローマ帝国の皇帝を廃立するなど体制の不安定さが続いた。リキメル死後、実権を握ったオレステスは、476年ゲルマン人の傭兵隊長オドアケルに倒され、オドアケルは西ローマ皇帝を名乗らず、イタリア王を名乗ったため、西ローマ帝国は滅亡した。

ゲルマン人傭兵隊長オドアケルに簒奪され、ついに西ローマ帝国は滅亡
472年 スエビ族出身の西ローマ帝国の将軍リキメル、皇帝アンテミウスを殺し、ローマを占領。リキメル病没。
西ローマの皇帝にオリュブリウス即位(〜472)
473年 東ローマ皇帝レオ1世、ゼノンの息子をレオ2世を共治皇帝とする。(〜474)
ブルグンドでリキメルの甥グンディバルト、王に即位(〜516)。西ローマの実権を握り、軍人グリュケリウスをラヴェンナで皇帝に擁立。
東ローマ皇帝レオ1世、グリュケリウスを拒み、ユリウス=ネポスを西ローマの皇帝に推す。(〜475)
474年 東ローマ皇帝レオ1世没、レオ2世即位。ゼノン、共治皇帝となる。
475年 ローマの軍司令官オレステスがラヴェンナで権力を掌握し、息子ロムルスを皇帝に擁立(〜476)。
西ローマ、西ゴート族と和して、スペインなどの支配を認め、オーヴェルニュ地方を譲る。
ブルグンド族、アレマンニ族、ルギイ族、ガリアを分有。
東ローマのレオ2世の義弟バシリスクス、帝位を簒奪。(〜477)
476年 西ローマのゲルマン人の軍指揮官オドアケル、パヴィアでオレステスを敗死させ、ロムルス=アウグストゥルスを廃位。
オドアケルはラヴェンナを首都として、イタリア王を名乗る(〜493)。西ローマ帝国滅亡
東ローマ皇帝ゼノン、オドアケルをパトリキウスとして承認。ゼノン、ローマの単独皇帝となる。
西ゴート王エウリック、プロヴァンスを征服。

資料 塩野七生 『ローマ人の物語XIV キリスト教の勝利』
石橋秀雄他 『世界史大年表』
サイモン・ジェンキンス 『ヨーロッパ全史』