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ゲルマン民族を圧迫していたフン族がローマ帝国領内へ

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概略

西ゴート、ヴァンダル、ブルグンドなどは、西ローマ帝国に協力してフン族に対抗していくことで、自らの民族の王国を形作っていく。フン族ではアッティラが王となり、東ローマ帝国領内に侵攻していく。


ゲルマン民族を圧迫していたフン族がローマ帝国領内へ
432年 ローマ教皇シクストゥス3世即位(〜440)
433年 フン族の王ブレダ(〜445)とアッティラ(〜453)即位。
434年 ブルグンド族、ベルガエ族を襲撃。征討を委ねられたフン族、これを破る。
435年 ヴァンダル、ローマの同盟者となる。マウレタニアとヌミディアを正式に割譲される。
436年 西ローマ帝国のガリア軍司令官リトリウス、ナルボに侵入した西ゴートを撃退。
437年 ブルグント王国はローマ帝国の将軍アエティウスが呼び入れたフン族の傭兵によって437年に一旦滅ぼされる。
西ローマのアエティウス、アルモリカのバガウダエの農民及び奴隷の反乱を鎮圧。
438年 テオドシウス法典、集成される。
439年 ヴァンダル族ガイセリックはヒッポとカルタゴを陥落させる。アフリカ占領を終え、独立王国を建設。
西ローマ帝国のガリア軍司令官リトリウス、トロサ(トゥールーズ)で西ゴートに敗れ、捕らえられる。ローマ、西ゴートと和約を結び、独立国家として承認。
440年 ローマ教皇レオ1世(〜461)、ローマ教会の権威を確立。
ヴァンダル、シチリアを略奪。
441年 西ローマ・東ローマ、ヴァンダル族討伐戦を行う。
東ローマ帝国、ペルシアを破る。
フン族の王アッティラ、モエシアに侵入。
442年 西ローマ帝国、ヴァンダル族とアフリカの領有配分をめぐり、和約を締結。
東ローマ帝国、ペルシアに年金を支払う条約を締結。
443年 アッティラがコンスタンティノープルの城壁の下に来るが、市民によって拒否され、賄賂を受け取り撤退。
ブルグント族は西ローマ皇帝により再びフォエデラティ(ローマ帝国の同盟者)の地位を与えられた。第二次王国建設。サヴォイ付近に定着。グンディオク即位(〜534)。
アレマンニ族、アルザスに建国。
 445年 フン族のアッティラ、兄ブレダを暗殺し、単独支配者となる。
 447年 アッティラ、下モエシアから東ローマ帝国領内へ侵入。再度コンスタンティノープルに迫る。
東ローマ、コンスタンティノープルの城壁を強化。
テオドシウス2世、フン族と講和;貢納を約し、ドナウ南岸、トラキアに至る土地を割譲。

資料 塩野七生 『ローマ人の物語XIV キリスト教の勝利』
石橋秀雄他 『世界史大年表』
サイモン・ジェンキンス 『ヨーロッパ全史』