民主主義の歴史 | 探究テーマ史 #5 |
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時代 | 欧 州 | 日本・アジア |
BC7世紀 | アテネでドラコンの立法成立;貴族の恣意的な慣習法から成文法できる | |
BC6世紀 | BC6Cはじめ、アテネでソロンの改革 | |
BC509年、ローマでタルクィニウス王を追放し、共和政となる | ||
BC508年、アテネのクレイステネスによる改革により民主政確立される | ||
ペルシア戦争(BC492~480) | ||
BC5世紀 | ヘロドトス『歴史』;アテネの民主主義の勝利を称賛 | |
ペリクレス(BC495~429)時代;アテネ民主政の絶頂期 | ||
ペロポネソス戦争(BC431~404) | ||
ソクラテス(BC469~399) | 戦国時代(BC453~221) | |
アテネは同盟国にも民主制を求め、各都市富裕層による税金を民衆の支持により同盟の国庫に治めさせた。各国富裕層はスパルタを支持し対立するようになる。 | ||
ペロポネソス戦争(BC431~404) | ||
『戦史』トゥキディデス;アテネとスパルタの間のペロポネソス戦争を描く。民主制と寡頭制との争い。また衆愚政治への堕ちる様を描いた。 | ||
BC4世紀 | アリストテレス(BC384~322) | 商鞅(BC390~338);法家 |
フィリッポス2世(BC359~336) | ||
エピクロス(BC341~270) | 孟子(BC372~289);儒家/性善説/易姓革命 | |
アレクサンドロス大王(BC336~323) | 荘子(BC369~286);道家 | |
荀子(BC313~238);儒家/性悪説 | ||
鄒衍(BC305~240);陰陽家 | ||
BC3世紀 | 韓非(BC280~233) | |
秦の始皇帝(BC259~210) | ||
BC2世紀 | ミリンダ王の問い(メナンドロス1世)(在位;BC155年 - 紀元前130年頃) | |
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16世紀 | フランシス・ベーコン(1561~1626) | |
トマス・ホッブス(1588~1679) | ||
ルネ・デカルト(1596~1650) | ||
17世紀 | ジョン・ロック(1632~1704) | |
アイザック・ニュートン(1642~1727) | ||
シャルル・ド・モンテスキュー(1689~1755) | ||
18世紀 | デイビッド・ヒューム(1711~1776) | |
トマス・ペイン(1737~1809) | ||
ジャン=ジャック・ルソー(1712~1778) | ||
カント(1724~1804) | ||
ヘーゲル(1770~1831) | ||
ショーペンハウアー(1788~1860) | ||
19世紀 | キルケゴール(1813~1855) | |
マルクス(1818~1883) | ||
ニーチェ(1844~1900) | ||
フロイト(1856~1939) | ||
20世紀 | ウィトゲンシュタイン(1889~1951) | |
サルトル(1905~1980) | ||
レヴィ=ストロース(1908~2009) | ||
作品名 | 概要 |
ヘロドトス 『歴史』より | 「(ペルシア戦争での勝利の後)かくてアテネは強大となったのであるが、自由平等ということが、単に一つの点のみならずあらゆる点において、いかに重要なものであるか、ということを実証したのであった。というのも、アテネが独裁下にあったときは、近隣のどの国をも戦力で凌ぐことができなかったが、独裁者から解放されるや、断然他を圧して最強国となったからである。これによって見るに、圧政下にあったときは、独裁者のために働くのだというので、故意に卑怯な振る舞いをしていたのであるが、自由になってからは、各人がそれぞれ自分自身のために働く意欲を燃やしたことが明らかだからである。」(*4) |
ペリクレス ペロポネソス戦争戦没者追悼式典での演説(BC430年) | われわれの政体は他国の制度を追従するものではない。ひとの理想を追うのではなく、ひとをしてわが範に習わしめるものである。その名は、少数者の独占を排し多数者の公平を守ることを旨として、民主政治と呼ばれる。わが国においては、個人間に紛争が生ずれば、法律の定めによってすべての人に平等な発言がみとめられる。だが一個人が才能の秀でていることが世にわかれば、輪番制に立つ平等を排し世人のみとめるその人の能力に応じて、公の高い地位が授けられる。またたとえ貧窮に身を起そうとも、国に益をなす力をもつならば、貧しさゆえに道を閉ざされることはない。われらはあくまでも自由に公につくす道をもち、また日々にたがいに猜疑の目を恐れることなく自由な生活を享受している。よし隣人がおのれの楽しみを求めても、これを怒ったり、あるいは実害なしとはいえ不快を催すような冷視を浴びせるようなことはない。(略)だがこと公に関するときは、法を犯す振る舞いを深く恥じ恐れる。時の政治をあずかるものに従い、法を敬い、とくに、侵されたものを救う掟と、万人に廉恥の心を呼びさます不分の掟とを、厚く尊ぶことを恐れない。(略)われらは質朴のうちに美を愛し、柔弱に堕ちることなく知を愛する。われらは富を行動の礎とするが、いたずらに富を誇らない。また身の貧しさを恥とはしないが、貧困を克服する努力を怠るのを深く恥じる。 (略)まとめて言えば、われらの国全体はギリシアが追うべき理想の顕現であり、われら一人一人の市民は、人生の広い諸活動に通暁し、自由人の品位を持し、おのれの知性の円熟を期することができると思う。そしてこれがたんなるこの場の高言ではなく、事実をふまえた真実である証拠は、かくのごとき人間の力によってわれらが築いた国の力が遺憾なく示している。なぜならば、列強の中でただわれらの国のみが試練に直面して名声を凌ぐ成果をかちえ、ただわれらの国にたいしてのみは敗退した敵すらも畏怖をつよくして恨みを残さず、従う属国も盟主の徳をみとめて非をならさない。かくも偉大な証跡をもってわが国力を衆目に明らかにしたわれらは、今日の世界のみならず、遠き後の世にいたるまで人々の賞嘆のまととなるだろう。*4 |
ソクラテス | 「正義は強者の利益などでは断じてない」 |
プラトン | 「徳と理性を併せ持つ真のリーダーをなぜ育成しないのか」 |
ソクラテス | 「金持ちか貧乏人かで争うのが政治ではない」 |
資料 | 『世界史大年表』(山川出版社、石橋秀雄 他) *1 |
『哲学と宗教 全史』 出口治明 著 *2 | |
『世界哲学史1』 浦和也 他 著 *3 | |
『教養としてのギリシア・ローマ』(東洋経済新報社、中村聡一著) *4 |