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民間空港の米軍機利用 整備不良も要因

2022年(国土交通省調べ)
福岡 60 熊本 56 奄美 50 種子島 49
名古屋 34 釧路 16 八尾 15 与論 12
長崎 8 岡南 8 神津島 7 大島 6
石垣 6 高知 4 宮古 4 新千歳 2
三宅島 1 稚内 1 広島 1 南紀白浜 1

 2022年の米軍機の民間空港着陸回数は前年よりも28回増えて342回でした。依然として九州・沖縄が7割程度を占めますが、佐世保基地への人員輸送を担わされている長崎空港への着陸は8回と激減(前年は61回)。理由は不明です。以下、「緊急着陸」の報道記事の抜粋です。

 2月3日、米軍岩国基地に着陸した空母艦載機F/A-18Eのタイヤがパンクし、滑走路が閉鎖された。その影響で米空軍のC-17輸送機が広島空港に着陸した。約2時間後に閉鎖が解除され離陸。

 3月29日、石垣空港に普天間基地のMVオスプレイ2機が機体への氷着防止装置にトラブルが生じて緊急着陸した。整備・点検中にエンジンの油圧系統にも不具合が見つかった。修理後に試験飛行をして4月5日に離陸した。

 4月10日、宮古空港に普天間基地のCH-53大型輸送ヘリコプター4機が相次いで緊急着陸した。フィリピンから戻る途中、強風で予定以上に燃料を消費し給油のためという。

 5月12日、種子島空港に嘉手納基地のHH60救難ヘリ1機が緊急着陸した。整備のため翌13日に同型ヘリが飛来した。修理機は14日に離陸したが、新たに別の米軍ヘリ3機が着陸し、1時間ほどで全機離陸した。理由や所属は非公表。

 5月20日、奄美空港に空母エイブラハム・リンカーン搭載のCMVオスプレイ1機が整備の必要性から緊急着陸した。また7月7日にも普天間基地のMVオスプレイ1機が緊急着陸した。その後、整備ために別のオスプレイ1機が飛来。

 6月18日、与論空港に米軍ヘリ3機が燃料不足で着陸。翌19日には普天間基地のMVオスプレイ1機が給油のために着陸。また11月17日、日米共同統合演習「キーン・ソード23」に参加していた普天間基地のMVオスプレイ2機が相次いで着陸。うち1機は整備の必要があり駐機。4時間後に3機目が飛来。この影響で民間機4便に遅れが出た。整備のために18日も2機、19日と21日にもそれぞれ1機のオスプレイが飛来した。修理機は21日に離陸した。

 8月17日、三宅島空港に厚木基地のヘリ1機が機体のトラブルで緊急着陸。同空港の定期便に遅延が生じ利用者に影響が生じた。厚木基地から別のヘリが来て整備を行った。

 10月20日午後10時45分頃、南紀白浜空港に横田基地のCV-22オスプレイが警告表示を受け緊急着陸。修理を終えて翌日午前6時頃に離陸。

(2022年5月5日)