この11月、海上自衛隊と米ミサイル防衛庁は米海軍の支援の下、JFTM-07(Japan Flight Test Mission–07)と名付けられた迎撃テストを行った。
11月16日、イージス護衛艦「まや」(横須賀配備)は、ハワイ・カウアイ島のミサイル射場から放たれた中距離弾道ミサイル標的「T4-E」を追跡し、米日が共同開発した迎撃ミサイルSM-3ブロックⅡAを大気圏外で命中させた。(写真左)
続いて19日に、同型艦の「はぐろ」(佐世保配備)が異種目標を同時に迎撃する統合防空ミサイル防衛テストを行った。短距離弾道ミサイル標的と巡航ミサイル標的「BQM-177」に対して、それぞれSM-3ブロックⅠBとSM–2ブロックⅢBを発射して命中させた。(写真右)
さらに共同交戦能力(CEC)を備えているこの2隻は、弾道ミサイル標的を「まや」が探知・追尾し、その情報をCECで共有した「はぐろ」がSM3ブロックⅡAを模擬発射するシミュレーションを行った。CECの保有は、離れた位置にいる日米のイージス艦の間で、その得た情報を共有して共同の攻撃ができるようになったことを意味する。
(2022年11月22日)