7月7日、国連で核兵器禁止条約が採択されてから4年が経ちました。長崎市の平和公園で被爆者5団体が主催する「日本政府に条約批准を迫る 核兵器禁止条約採択4周年のつどい」が開かれ、約120人が参加しました。
集会では、被爆者らが核兵器廃絶への思いをスピーチしました。長崎原爆被災者協議会の田中重光会長は、「今年1月に条約は発効したが未だ核兵器は減っていないし、コロナ禍のもとで軍事費も増えてしまっている。そして日本が核兵器禁止条約を批准しないことは恥ずべきことだと思う。今年の秋に行われる総選挙で核兵器禁止条約に参加する政府をつくっていきましょう」と発言。ICANサポートナガサキの宮田隆さんは、「長崎で50万筆集めた『ヒバクシャ国際署名』の運動を次にどう活かすかが大事ではないか。誰に伝えたら効果があるのかを考えなければと思う」と話しました。
長崎に原爆が投下された時刻の11時2分に参加者で黙祷を捧げました。そして、禁止条約で禁止された「開発」「実験」「使用」「威嚇」など事項を示したプラスターが掲げられ、参加者はそれを唱和してアピールしました。
(2021年7月8日)