6月22日、三菱長崎造船所で「もがみ型護衛艦(FFM)」3番艦の命名・進水式があり、「のしろ」と命名された。
建造は第2船台ではなく、初めて第1ドックで行われたため、いつもとは異なる進水式となった。まず、進水式前にドックが開けられていて、すでに艦は「進水」状態。四か所からワイヤーで固定され、タグボートが1隻も出ていない。いつもなら進水後に入渠する第2ドックも閉じられたまま。予想通り、「式」だけが行われた。
式から3時間後、「のしろ」はクレーンとタグボートでドックから引き出され、ゆっくりと立神岸壁に接岸した。おそらくこれまで第2ドックで行ってきた艤装工事は第1ドックにいる間に済ませているのではないだろうか。
引き続き4番艦が建造される。その部品がドックの奥の方に見える。1番艦「もがみ」は現在、第3ドックで艤装工事中である。長崎造船所では今後、年間に10隻の点検修理、2隻の建造と2隻の艤装工事が展開される。
(2021年6月23日)