3月13日に日本平和委員会主催の地域活動交流会がオンラインで開催され、地域活動の実践報告をながさき平和委員会も行いました。本交流会は、平和委員会の組織建設と運動前進のために、地域や職場に根ざした平和委員会の活動の広がりと活性化をめざして企画されました。
矢臼別平和委員会(北海道)は、矢臼別平和盆踊りで知られていますが、それだけでなく、米軍の演習反対運動や平和資料館の管理、一般社団法人ピース矢臼別の活動など、会員数が48人とは思えないくらい多彩な活動を地域で展開しています。毎月発行の「会員だより」で会員とつながっているところは、ながさきと同じでした。
行政との連携がとれているのが石岡平和の会(茨城県)です。核兵器禁止条約の署名・批准を政府に求める意見書が議会で可決されたり、自衛隊に対する適齢者名簿提供を、市長面談を経て名簿閲覧に変更させたり、平和の会が市に対して様々な提案等を行い粘り強く働きかけて実現しました。平和の会が自前で製作したのぼり旗のセンスも素敵でした。
比企平和委員会(埼玉県)は、「学びたいなら平和委員会へ」を合言葉に、学習を大切にした活動を継続してきました。また、学んだことを地域の活動に活かしており、東松山市では、自衛隊の展示が行われる商業施設と懇談し、施設側が「自衛隊については一線を引きます」と発言するようになりました。「自分たちの街の問題は自分たちの会で取り組みたい」と、この間2つの基礎組織が独立しています。
民医連や生健会、労働運動等が盛んな西淀川平和委員会(大阪府)は、地域の団体の平和運動を繋ぐ組織として、設立後7年で会員が10倍に。学習会、映画会、フィールドワークなど、参加してみたいと思うような企画、自分が楽しいと思える企画を精力的に展開しています。戦争あかんドラムデモ、フードバンクといった青年層も参加しやすい地域の取り組みにも参加し、役員が色んな所に顔を出して繋がりを作っています。
報告の最後は、ながさき平和委員会でした。ピースカフェ、基地フィールドワーク、平和新聞ながさき版やジュゴンアクション等について、冨塚事務局長が報告。西村常任理事の閉会挨拶の中で、「ながさきは色々な取り組みをしていて、機関紙もホームページも充実している。運営は、世話人会という緩やかな集団体制となっているが、いざという時は(他の世話人が)動いてくれるという信頼感がある」と評価されました。
今回報告の5つの平和委員会の中で、ながさきは人口比の会員数は最も少なかったです。今回の交流会を参考に、被爆地ながさきの平和委員会としてもっと大きくしていきたいと思いました。
(2021年3月14日)