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原発事故から10年!フクシマを忘れない!

 3月6日、「原発事故から10年!フクシマを忘れない!さよなら原発!ナガサキ集会」が鉄橋で行なわれました。

 原発なしで暮らしたい長崎の会の川原重信さんは代表挨拶でコロナ禍で開催すべきか迷ったが、未だに被災者の方々が救済されていない、原発ゼロへの政策が見られないことから開催を決めたと報告。現在の福島の状況や全国で行われている原発訴訟の状況などを紹介されました。

 原発ゼロ連絡会代表世話人の冨塚明さんは、「我々一人一人が今の福島をどうとらえるか、農産・海産物の状況、除染や中間施設の問題、甲状腺がんの現状、再生可能ネルギーの方向性」などについて話されました。

 平和運動センターの山下和英さんは、映画「ゴジラ」はビキニ水爆実験がきっかけで作られたこと、国会で提起された原子力調査の予算は原発を導入ためのものであったこと、原発の出発点は核兵器をつくるための軍事目的であったことなどを訴えられました。

 原発ゼロ連絡会の山口喜久雄さんも参加者、通行人の方々に「全原発廃炉」のために共に頑張りましょうと力強く訴えられました。

 最後にグリーンコープ長崎の石原久美子さんが集会アピールを読み上げ、参加者150人の満場の拍手で承認しました。

 人災である福島原発事故から10年。10年前、私は強い衝撃を受けたと同時に「これで日本から原発がなくなる」と思いました。おそらく多くの人がそうであったし、政府(当時民主党政権)もその方向に向かおうとしていたはずです。
 しかし原発を推進してきた自民党は当然責められる立場であったにも関わらず無反省のまま2012年に政権に返り咲き、予想もしていなかった「再稼働」を推進しています。今も苦しみ、これまで言えなかった被災者の方たちの苦痛が明らかになっている中、被災者の人達への補償の打ち切り政策を進めようとしています。
 この10年の間に何が変わったのでしょうか?ただ10年経っただけ、私たちが覚えた恐怖や不安が少しずつ薄れていっただけ。しかし原発の持つ危険性は10年前と何も変わってはいないのです。一人一人が今一度原発の愚かさ、再生可能エネルギーへの転換を訴え、安心、安全な未来を後世に残さなければならないと改めて思った集会でした。 

(2021年3月7日)