ホームニュース一覧2021

世界の原発 この1年

送電網に連結の原発は442基

 国際原子力機関(IAEA)によると、20年末の稼働可能な原発は442基。

 この1年間に新規運転開始は5基。内訳は中国2基、ロシア、UAE、ベラルーシが各1基。UAEとベラルーシはそれぞれ韓国製、ロシア製の原子炉を導入し新たに原発保有国となった。

 一方で、閉鎖となったのは米国2基、フランス2基、ロシアとスウェーデン各1基の計6基。これまでの閉鎖総数は実に192基。米国が37基。英国とドイツが30基、次いで日本が27基等。

 また新たな建設着工は中国3基、トルコ1基の計4基。世界では53基が建設中で、中国が12基。次いでインド7基、韓国が4基、ロシアとUAEが各3基等々。

 閉鎖予定以外の原発90基が60年運転を認可されている米国で新たに2基の80年運転が認可された(計4基)。

 世界で唯一の海上浮揚式原子力発電所であるロシアのアカデミック・ロモノソフ号(3.5万キロワットの原子炉を2基搭載)が営業運転を開始した。

 世界の原発の発電能力は3.9億㌗でほぼ横ばい。太陽光と風力は19年末ですでにそれぞれ6.3億㌗と6.5億㌗でこの間に急成長。19年の年間発電量割合も原発9.5%に対して風力5.9%、太陽光2.8%、バイオマス2.2%。

(2021年1月5日)