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国民平和大行進が長崎を出発−広島へ

 核兵器廃絶と恒久平和を願って毎年開催されている原水爆禁止国民平和大行進。長崎県内では6月28日から7月5日の日程で実施されました。今年は新型コロナウイルス感染拡大を考慮して、短時間の行進やスタンディングなどが各地域で行われました。

 初日6月28日の出発集会には梅雨の晴れ間のもと、長崎市の爆心地公園に約130人が集まりました。出発集会では、長崎のうたごえ協議会による「原爆許すまじ」のギター演奏の後、長崎原爆被災者協議会の溝浦勝さんのあいさつがありました。田上富久長崎市長からのメッセージを長崎原爆資料館の篠崎桂子館長が代読しました。

 長崎に原爆が投下された11時2分に参加者一同で黙とうを捧げた後、行進がスタートしました。行進中にはハンドマイク宣伝も行い、「軍事費を新型コロナウイルス対策にまわせ」などのコールやグテーレス国連事務総長が発信した「グローバル停戦のよびかけ」を紹介。行進中の信号待ちの際には、道路を走る車に向かって手を振り、行進をアピールしました。みらい長崎ココウォークや長崎駅前など人通りが多い場所を歩きながら、終着地点である浜町の鉄橋に到着し、1日目は終了しました。

 2日目以降は、短時間の行進やスタンディングアピールが行われました。3日目の諫早での行進は、当日雨だったことを逆手にとって、傘に「核兵器禁止条約実現」の文字を書き、その傘をさして行進したそうです。4日目は、大村でスタンディングアピールを実施。行進旗や横断幕を道路に向かって掲げ、スピーチを行いました。県内の行進は佐世保市三川内で終了し、佐賀県に引き継がれ、広島を目指します。

(2020年7月5日)