3月14日、長崎市民会館前で「フクシマを忘れない!再稼働反対!さようなら原発ナガサキ集会」が開かれ、約160人が参加しました。主催は「さよなら原発1000万人アクション・ナガサキ」「原発ゼロをめざす長崎連絡会」など4団体でつくる実行委員会。
主催者を代表して「原発なしで暮らしたい・長崎の会」の川原重信さんがあいさつしました。
精神科医の蟻塚亮二さんが「クローズアップ現代+」に出演。浪江町津島地区で行った調査では約500人の回答者のうち48%にPTSDの疑いがあり、28%の人もウツの疑い。9年経ったいまも被害が継続している。
安倍政権は東京オリンピックを誘致するのに「放射能はコントロールされている」とウソをついて強引に誘致をした。いまは復興オリンピックと、大災害からの復興をいかに印象づけるか、形作りを急いでいる。
浪江町、双葉町、大熊町を通る常磐線が開通した。線路の両脇だけの狭い範囲を除染して電車だけを通す、つじつま合わせの復興だ。もちろん地元の人たちは復興の足がかりでもあることから喜んでいる。しかしスケジュールありきの復興だと批判をする人も多い。原発推進側の、福島の原発災害をなかったものにしようという策動にはしっかりと批判の目を向けていこう。
福島の事故後、9基の原発が再稼働した。伊方3号機は運転停止の仮処分申請が認められた。3月16日には川内1号機が、5月には同2号機が停止する。これは義務づけられた「特定重大事故対策施設」の建設が間に合わないためだ。関西電力の大飯と高浜の計4基も同じ理由で停止になり、この秋には稼働原発は玄海の2基だけになる。原発がなくても電気は足りることを日本国民が改めて確認できる状況となってきた。
「核と人類は共存できない」という立場で、一日も早い脱原発社会を実現できるように長崎から日本全国へ向けて発信していこう。
集会後、参加者は「原発を止めて再生可能エネルギーに転換せよ」「太陽光発電を遮断するな」「原発ゼロ法案を成立させよう」などとコールしながら出島表門橋までパレードをしました。
(2020年3月15日)