2月19日、三菱長崎造船所で建造されたヘリ搭載大型巡視船「れいめい」が海上保安庁に引き渡されました。配備先は第10管区(鹿児島) 。全長150メートル,基準排水量6,500トン,乗員64人。
尖閣諸島の国有化を閣議決定して以降、増加する中国船の侵入をけん制するためにヘリ搭載型巡視船を増強することになり、16年度二次補正予算で2隻のヘリ搭載型巡視船の建造が決まりました。ヘリ2機搭載型(6,000トン,172億円)、ヘリ1機搭載型(6,500トン、262億円)。両船とも三菱下関造船所で建造することになっていましたが、三菱重工が新型イージス艦を1隻も受注できなかったことで6,500トンの方を長崎造船所に回したといいます。そのために約20年ぶりの建造となりました。
荒れた海上でも安定した運航ができ、機関砲は40ミリ2門と20ミリ1門。昼夜を問わず監視が可能な高性能の望遠カメラや遠隔放水銃を装備しているといいます。
(2020年2月20日)