選挙で勝っても、埋め立て承認を取り消しても、撤回しても、全国で声をあげても、政府は「真摯に受け止めず」、「丁寧な説明もせず」、強行に辺野古に米軍新基地建設のための埋め立て工事を進めています。
2月24日の埋め立て工事の是非を問う沖縄県民投票を前に、15日~17日、辺野古連帯・沖縄県民投票支援行動に参加してきました。
初日、沖縄医労連副執行委員長から沖縄の情勢と支援行動についての説明がありました。当初、県民投票に参加しないとしていた沖縄市を含む5市が公示を前に参加を表明、全県投票となった。その背景には、玉城知事と当該市民の粘り強い説得と運動の力と、県議会与党の「我々には瑕疵はない、どちらでもないという選択肢案には譲歩しない態度を貫くべきだ」という姿勢に対して、あの穏やかな顔と優しい声の玉城知事がこれまでにないような険しい顔と厳しい口調で与党県議を説得したという話がありました。
全県投票に対する玉城知事の強い決意が感じられ、その日の街宣活動ではマイクを持つ手にも力が入りました。街宣終了後、新基地建設反対県民投票連絡会の夕食交流会があり、昼間失われた水分を補給しました。
翌16日朝、辺野古テント村に到着。U40+で集めたジュゴンの折り紙メッセージシート3枚を平和丸船長の相馬由里さんに手渡しました。その後、大浦湾の抗議活動に参加、わずかな時間でしたがカヌーで抗議する反対派の方たちと思いを共有しました。
陸に戻って安和地区の琉球セメントの違法な目的外使用(セメントでなく土砂運搬)をしている桟橋や「殺人カミソリ網」などを視察して県労連事務所に帰着。県労連事務所から出発してスタンディング・アピール、流し街宣をしながら県庁前「ラストスパート集会」に向かいました。集会では赤嶺政賢衆議院をはじめ、地元の県・市会議員の投票への訴えがありました。翁長前知事の次男、雄治那覇市議の言葉で、「今回の県民投票は議員選出選挙と違って敵がいない闘いです。埋め立て工事の是非を問うものです。あえて敵がいるとすればそれは無関心との闘いです」と言われたことが印象的でした。
最終日も朝から街宣活動、帰りの便の時間が許すまで国道でのスタンディングアピールにも参加。車を徐行させてまで「もう(期日前投票)してきましたよ」という方や手を振って応えてくれる方が多数みられ、溜まりに溜まった沖縄県民の思いを感じました。
圧倒的多数で反対の意思を示した今回の県民投票結果。沖縄の問題は民主主義の破壊を許すかどうかの日本全体の問題であり、法的にも人道的にも物理的にも環境的にもすでに理がない工事を即刻中止し、米国政府と話し合うことが国に残された道です。
(2019年2月18日)