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米軍基地で「水陸機動団」の訓練

 11月6日より陸海空の部隊による自衛隊統合演習(実動演習)が始まりました(11月24日まで)。実施場所は「沼津海浜訓練場、種子島及び対馬周辺区域、自衛隊施設並びに我が国周辺海空域」で、人員約15,000人、車両約1,500両、艦艇6隻、航空機約170機が参加する大規模なものです。

 今回の実動演習の中心は11~13日に米軍沼津海浜訓練場(今津基地)で初めて行われた「水陸両用訓練」。訓練には佐世保相浦駐屯地の水陸機動準備隊(約90人)と西部方面普通科連隊(約140人)の他、横須賀の掃海群司令部(約60人)、舞鶴の「ヘリ空母」ひゅうが、呉の輸送艦くにさき(LCACも)が参加した、水陸機動団の先取り訓練でした。輸送艦部隊は掃海隊群の指揮下で動きます。

 まず沖合から完全武装した先遣隊がゴムボートに乗って砂浜に上陸して「安全確認」。その後、次々とゴムボートに分乗して上陸して、ほふく前進を行い、銃を構え空砲を撃つ。そして隊員らが周辺を警戒する中、LCACが水しぶきを上げながら上陸し、高機動車を輸送。

 12日の訓練はマスコミに公開されましたが、静岡県平和委員会によると、自衛隊が米軍基地への進入路につながる基地外の防潮堤まで封鎖して市民を締め出して行った初めての訓練といいます。(写真は静岡県平和委員会)

(2017年11月14日)