7月17日、佐賀市の南川副小学校体育館で「オスプレイ&佐賀の平和と未来を語るシンポジウム」が開かれました。主催はオスプレイ反対佐賀県連絡会。
梅雨明けを思わせるような青空と蒸し暑さの中、佐賀市を中心に430名を超える参加者の熱気あふれるシンポジウムになりました。コーディネーターを佐賀県連絡会:稲村共同代表がつとめられ次の4名をシンポジストとして始まりました。
・古賀初次:佐賀空港への自衛隊オスプレイ等配備反対地域住民の会々長
・原口一博:民進党衆議院議員
・仁比聡平:日本共産党参議院議員
・徳光清孝:社民党佐賀県議会議員
海苔の製造を生業とされる古賀会長は、「すでに50年以上従事してきているが、オスプレイ配備はその環境を足元から脅かすもので絶対に容認できない」「宝の海を守り続けるため頑張るのでご支援ご協力を」と地元の声を代弁されました。
地元出身の原口議員は佐賀県が行った「論点整理」について「0点どころかマイナス100点のしろものだ」と酷評。「質問と答えを同時に考えたものではないのか、防衛省が答えやすいように考えられたものだ」「自衛隊のオスプレイ佐賀空港配備は、その裏に米軍ありきだ。だまされてはいけない」と、この間の佐賀県知事や県議会の動きに怒りを表明されました。
共産党の仁比議員は、「自衛隊はすでに米軍と共同訓練を行い、いつでも米軍が起こす戦争に参加できる態勢にある」「安倍自・公政権はこの間の憲法違反の悪法を次々に強行成立させた。とりわけ「戦争法」の成立により自衛隊が米軍を護衛する任務が可能になった。また、海上自衛隊の輸送艦に米軍のオスプレイを搭載・収納する共同訓練も行われている」「佐世保に配備される水陸機動団、大きく強化された岩国基地、沖縄の海兵隊等々九州全体が米軍の戦争出撃基地化されようとしている」「宝の海といわれる有明海に面する諫早湾干拓をめぐる「開門せよ」の判決と「開門させない」という矛盾する判決を確定させたのも安倍自・公政権です」「住民(国民)の願い、意志や意見を踏みにじる安倍政権には退場してもらいましょう」と力強く訴えられました。
徳光県議は「佐賀空港の陸上自衛隊配備に関する決議」をめぐる佐賀県議会自民党会派の「ルールを無視した横暴なやり方と、県政史上最もお粗末な決議」と酷評され、最終的に決議に賛成した公明党の態度にも疑問を呈されました。
また、柳川市、安保破棄中央実行委員会、福岡・佐賀民医連からそれぞれの活動が報告され、九州と言わず全国で連帯して運動に取り組もうと提起されました。
運動の先頭に立っている地元の漁民・漁協の皆さんを孤立させない。「佐賀県の事は佐賀県で決める」この言葉を国のいうことに唯々諾々と従うどこぞの首長に聞かせてやりたいと痛感しました。
(2017年7月18日)