7月22日、佐世保市崎辺にある海上自衛隊佐世保警備隊のヘリポートに米海兵隊のオスプレイ２機が飛来しました。オスプレイの佐世保飛来は14回目。自衛隊施設が利用されたのは初めてのことです。
当日は、地区労や社民党と一緒に佐世保市平和委員会や佐世保原水協、共産党などが反対集会を開きました。「オスプレイ来るな」とシュプレヒコールを叫ぶなか、２機のオスプレイが旋回しながら離着陸しました。
この日、海上自衛隊は薩摩半島西方海域でオスプレイと護衛艦「いずも」との発着艦訓練を実施。これを取材させると同時に「安全性」アピールのために、佐世保市議会議長や報道陣らを乗せるために立ち寄ったものです。
報道によると、オスプレイは岩国基地から飛来。崎辺を離陸後、250キロ離れた「いずも」に約40分後に着艦。報道陣らを降ろして３回の発着艦とエンジンをかけたままの給油訓練、災害救助訓練を行ったようです。
佐世保市はオスプレイの自衛隊施設使用を、かつての米艦の長崎港寄港のように、日米地位協定上「米軍の船舶や航空機の日本への出入りの権利が認められている」という立場です。
しかし、オスプレイが利用したヘリポートの南側一帯はこれから日本版海兵隊の水陸機動団の一大拠点となります。強襲車両訓練基地がおかれ、輸送部隊のための大型岸壁が建設されます。そこには「いずも型」護衛艦の２番艦「かが」（来年３月に佐世保配備予定）も接岸します。佐賀空港への陸自オスプレイ配備計画も考えると、今回の事態は日米海兵隊の共同出撃訓練の先取りに他なりません。
■九州防衛局から佐世保市へ伝えられた情報
08時36分 1機 赤崎貯油所に着陸
08時37分 1機 赤崎貯油所に着陸
09時20分 2機 赤崎貯油所を離陸
09時23分 1機 佐世保警備隊に着陸
09時24分 1機 佐世保警備隊に着陸
09時53分 2機 佐世保警備隊を離陸
12時04分 1機 佐世保警備隊に着陸
12時05分 1機 佐世保警備隊に着陸
12時13分 1機 佐世保警備隊を離陸
12時14分 1機 佐世保警備隊を離陸
12時16分 1機 赤崎貯油所に着陸
12時19分 1機 赤崎貯油所を離陸
12時31分 1機 赤崎貯油所に着陸
12時32分 1機 赤崎貯油所に着陸
13時14分 2機 赤崎貯油所を離陸
（2016年7月23日）
