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自然エネルギーを利活用して元気な地域を!

  11月8日、(株)自然エネルギー研究センターのセンター長の大友詔雄さんの講演会が開かれ約60人が参加しました。

 大友さんは北大で原子力工学を学んで現場に出たものの、原子力が「使えない技術」と気づき、それを立証すること、そして「使える技術」としての自然エネルギーの活用について研究されて来られた方です。本格的にやるからにはと会社を立ち上げ、木質バイオマスボイラーの開発、北海道の自治体を中心としたコンサルタントに取り組んでいます。

 地域社会を再構築するには人が住み続けられる状況を作らなければならない、つまり仕事があること。地域に豊かにある自然エネルギーとその関連の生産工場を設立し、雇用を創り出すことができると強調しました。ただし建設は一過性でかつ地元業者の関与が小さい。維持管理での雇用数をエネルギーあたりで見てみると、自然エネルギーは原子力と同程度以上あり、特にバイオマスエネルギーは13倍と圧倒的に大きく、大部分は地元業者が担えるもので、地域の継続的な雇用創出に役立つということでした。

 また大友さんはエネルギー使用と人類史の観点から、自然エネルギーが歴史の主人公になるのは必然だと述べました。しかし、エネルギーが社会を規定するのではなく、社会の支配者がエネルギーのあり方を決めている。自然エネルギーも現在は、効率優先の経済論理の延長下で使われ、そのままでは地域は豊かにならない。今の社会を改善していく努力をしながら自然エネルギー使っていく必要があることを強調しました。

(2015年11月9日)