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佐世保に米軍沿海域戦闘艦配備へ


沿海域戦闘艦フリーダム(上)とインディペンデンス(下)(米海軍HP)

 米海軍佐世保基地に新たに沿海域戦闘艦が配備されることになりました。時期は18年頃とみられます。11月8日に、米海軍のジョナサン・グリナート作戦部長が講演の中で触れ、11月12日に在日米海軍のテリー・クラフト司令官が佐世保市長との会談の中で明らかにしました。

 沿海域戦闘艦は米海軍が大量建造を計画している小型艦艇で、08年から配備を始め、現在の就役数はまだ3隻(フリーダム級が2隻、インディペンス級が1隻)です。佐世保配備の揚陸艦(全長約180m,基準排水量約1万1千トン,時速37km)に比べて小型(全長120m前後,基準排水量2000〜3000トン)で高速(時速85km程度)な戦闘艦。機動力に優れ、レーダーに探知されにくいステルス性能を持ち、機雷や潜水艦に対抗できるほか上陸作戦の支援などの多用途任務もこなすとされています。高速速射砲、対空ミサイル、機関砲を備え、哨戒ヘリや偵察用の無人ヘリを搭載します。現在、配備・建造中のもので性能試験を済ませ、改良を加えた後に50隻程度の大量建造を行う計画です。

 報道では「掃海艦4隻と交代させる見通し」(読売新聞)、「隻数の増加はないと説明」(毎日新聞)とあるように沿海域戦闘艦4隻が配備され、佐世保は大幅な機能強化となる危険性があります。すでに5月段階でグリナート作戦部長は、アジア太平洋に軍事外交の力点を移す「リバランス」の一環として、22年頃をめどに、シンガポールに4隻、日本に7隻の計11隻を配備する米海軍の計画を明らかにしています。この中で佐世保の4隻の掃海艦と置き換えると述べていました。

 シンガポールでは5月から1番艦フリーダムのローテーション配備が始まっています。約8ヶ月後には3番艦のフォートワークスと交代と見られています。

(2013年12月14日)