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「希望」を胸に考え、行動しよう

元宇宙飛行士の秋山豊寛さん呼びかける

 11月24日、私たちの身の回りの大問題をあらためて直視しようと「輝け!いのちナガサキ広場」が長崎市平和会館で開かれ、420人が参加しました。原発ゼロ連絡会と憲法共同センターはそれぞれブースを出して運動への参加を呼びかけました。

 “原発難民”を自称する秋山豊寛さんが「未来に残そう平和な地球」と題して講演。秋山さんはTBS記者時代に日本人初の宇宙飛行士となった人。地上400kmから眺めた地球の青さに感動。地球そのものが一つのいのちと感じ、人類が宇宙に行くことの意味を探ろうと退職後は福島県阿武隈山中で有機農業を営んで17年。

 そこへ襲ったのが東日本大震災/原発事故。スリーマイルやチェルノブイリの事故も取材したことのある秋山さんは将来を危惧して車で脱出。1ヶ月後に「ガガーリン50年」でロシアに招かれた際に放射能検査を受けるとセシウムが見つかりました。

 秋山さんは原発は立地点だけが判断すべき問題ではないこと、「ベント」義務づけは大都市の被害を抑え、地元を犠牲にする前提だと指摘。普通の暮らしは原発なしでやっていけることが分かったのに何で危険な原発が必要なのか。立ち返って考えてみるとCMも、必要ないものを買わせようというものが多い。メディアの責任もあるが自分たちが頭で考え行動することをしてこなかったと問題提起。

 また秋山さんは、原発や秘密保護法、憲法改悪の動き—こんな時代を残しては死にきれない。今の日本は“希望しかない国”だが、選挙によって次代を変えられる可能性を秘めている。“怒り”“恨み”を原動力に、かつて田中正造が思いをはせた「山や河を汚さず村を破らず人を殺さざるべし」の「真の文明」の方向を見つめ、行動を起こしていこうと呼びかけました。

 集会終了後、参加者は「秘密保護法案を廃案に」「原発再稼働反対」などとコールしながら長崎駅前までパレードしました。

(2013年11月25日)