10月13日、安倍政権の原発推進の暴走に対する抗議の民意を示す全国統一行動が取り組まれました。長崎でも、さようなら原発1000万人アクション・ナガサキ、原発ゼロをめざす長崎連絡会、原発なしで暮らしたい長崎の会の3団体が「原発ゼロながさきアクション」を開き、約250人が参加しました。ながさき平和委員会はデコレーションを一新、「ゴジラ」も再登場です。
長崎中央公園で開かれた集会では3人がスピーチを行ないました。
西海市在住の藤田祐幸さんは“五輪ファッショ”の到来を指摘。放射能汚染は各地に広がっている。東京オリンピックが開かれる7年後は被害が顕在化するピークになるかもしれない。実態が明らかになれば中止になってしまう。汚染水はコントロールできていると公言した安倍首相は被害の秘匿に走るだろう。それを暴こうとする人は「秘密保全法」で罰せられる。
また藤田さんは、福島の事故は核燃料が溶けて地下水と交わってしまったが最悪ではなかったことを強調。原子炉のフタが飛ぶような最悪事故では半径数十キロの住民は生活が根こそぎ奪われる。電力会社は経営が崩壊し、東電のような庇護はもうない。そんな覚悟を推進側は持ち得るのか。再稼働への流れを押しとどめるために私たちが立ち上がり、目に見える行動を展開しようと呼びかけました。
福島から避難して長崎市内に住んでいる菅野勝仁さんは、「3.11は水も電気もガソリンもない。空からは放射能が降ってくるという“世紀末”の様相だった」と当時を振り返りました。1ヶ月間だけ福島で子どもを学校に通わせたが校庭で遊べない、帰宅したらシャワーなどとても安全出はなく後悔している。原発推進派は電気や原発労働者のことも考えろと言うが、原発は猛毒をつくる工場以外の何ものでもない。未来の子どもに“世紀末”の生活をさせないために再稼働を止めようと呼びかけました。
九州玄海訴訟弁護団の魚住昭三さんは訴訟のコンセプトは「原発は国策民営」と「正義には力が必要」。原告数を1万人以上にしたい。ぜひ参加して欲しいと訴えました。
参加者は「再稼働反対」「玄海止めろ」「未来を守ろう」などとコールしながら繁華街をパレードして市民にアピールしました。
(2013年10月14日)