10月12日、自衛隊の陸海空4部隊合同の市中パレードが大村市で行われました。総合福祉センター前からJR大村駅前まで市道約300メートルを約1時間占拠して、30分間の軍事パレードです。単に行進したり、車両を走行させるだけではありません。途中に観閲台があり、司令官らに敬礼をしながら日頃の成果を見てもらう観閲行進を公道で行なうのです。
沿道にはたくさんの市民が詰めかけ、配られた日の丸を振り、紹介される部隊に拍手を送っていました。多くは自衛隊関係者でしょう。「大日本帝国」とつぶやく小学生がいたことには戦慄を覚えました。
銃を抱えて軍靴を鳴らして行進する隊員の姿も異様でしたが、パレードの先陣を切ったのが長崎県旗を掲げた自衛隊車両、次いで青い大村市旗を掲げた車両だったことの方が事態の深刻さを感じさせます。
パレードのラストは毎年、74式戦車です。県内に配備していない(大分県玖珠駐屯地から運んでくる)ものまで動員して「勇姿」を植えつけたいのでしょうか。「自衛隊の真の姿に触れてもらう」ことにも反する気がします。これまでパレードと大村駐屯地での自衛隊記念日行事を1日で行ってきましたが、昨年からパレードを土曜に、記念行事を翌日曜に行っています。
(2013年10月13日)