9月26日、2013年日本平和大会in岩国・長崎県実行委員会が開催されました。日本平和委員会の千坂純事務局長が「2013年日本平和大会を取り巻く情勢と意義」というテーマで講演しました。
千坂さんは 「戦争をする国づくり」の一環として(1)秋の臨時国会での上程が狙われている秘密保全法について、(2)自衛隊に「海兵隊機能」を持たせ、米軍とともに戦争する自衛隊づくりが進められていることを強調。その中で、佐世保の陸自相浦駐屯地の西部方面普通科連隊がこれに深くかかわっていると指摘しました。
またオスプレイの自衛隊導入の候補地として岩国(山口県)、鹿屋(鹿児島県)、大村(長崎県)が軍事雑誌のなかであげられている、長崎県民にこれらの事実を大いに知らせ、平和大会に参加しましょう」と呼びかけました。
これをうけて全国理事の山下千秋さんが発言。「防衛計画大綱」の見直しが行われているが、自衛隊の「海兵隊」化は佐世保の西部方面普通科連隊が中心となる。当然、近くに飛行場が必要ー海自大村航空基地にそのための整備が行われることが考えられる。来年度予算がどうなっているか調査しなければと思っている。もう一つはオスプレイとLCAC。二つとも米海兵隊が空からも海からも攻め込んでいく。日本でオスプレイを搭載する強襲揚陸艦ボノム・リシャールは佐世保を母港としている。つまりオスプレイもLCACもその実戦上の母港になっているのが佐世保基地。そうなれば、いよいよ近くにある大村にオスプレイということが指摘される。佐世保、大村が共同して監視活動や協力共同のたたかいをしていく必要がある。
講演を聞いて率直感じたことは、いま日本は、安倍首相が「私を右翼の軍国主義者と呼びたいなら、どうぞ呼んで下さい」と挑発しているように、憲法9条を改悪して「国防軍」に、集団的自衛権行使、国家安全保障会議設置、特定秘密保護法等の言葉が矢継ぎ早に出され、私たち国民がこれらを一つひとつ噛みしめ理解しないうちに事態が進められていること。これには戦慄と危機感を感じましたが、国民一人ひとりが理解すれば『戦争する国づくり』をそう簡単には進めさせることはできないと思いました。
日本平和大会in岩国にはバスをチャーターして30名の代表団を派遣すること、またプレ企画として、10月19日(土)、長崎市浜の町(旧大丸前)で沖縄県知事宛に「辺野古の埋め立てを許可しないでください」のハガキ行動をを呼びかける大規模宣伝を行うことを決めました。
(2013年9月27日)