交代配備となるアシュランド
8月6日、米ドック型揚陸艦アシュランドが同型艦のトーテュガと交代のために佐世保に入港し、平瀬係船地に接岸しました。
アシュランドは6月27日にリトル・クリーク海兵隊基地を出発、サンディエゴとパールハーバーを経由して到着。
米国は将来国防計画(FYDP 2013-2017)の中で大幅な国防費削減のためにフリゲート艦やミサイル巡洋艦を中心に大型艦35隻の早期退役を予定しています。その中の1隻がドック型揚陸艦トーテュガで、14会計年度に退役させる計画です。アシュランドはその交代艦として配備されます。
米軍は前方展開させる艦艇は最良のものを配備する方針で、アシュランドも運用能力が向上され、通信システムなどが近代化されているといいます。従来どおり、交代は船体のみとなり、トーテュガ乗員のほとんどは8月23日付でアシュランド乗員となって佐世保に残ることになります。
一方、FYDPのリストには佐世保配備のドック型揚陸輸送艦デンバーが14年9月末に、掃海艦アベンジャーが14年8月末で退役と掲載されています。おそらくその都度、「最良」の艦艇が交代配備され、佐世保の配備数は変わらないものと思われます。すべては「思いやり」予算のせいです。
交代作業を行なう揚陸艦トーテュガ(前方)とアシュランド(後方)
(2013年8月11日)