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日米軍事同盟の縮図が見える!

原水爆禁止世界大会・佐世保基地行動


弓張岳展望台から佐世保基地を一望

 8月8日、原水爆禁止世界大会・うごく分科会13「佐世保基地調査行動」に取り組みました。全国各地から約400名の参加があり、大型バス11台での行動となりました。大部分は初めての佐世保基地行動参加で、青年から年配者まで、あらゆる年代層からの参加でしたが、年々青年層の参加者が増えてきているようです。

 船上では佐世保原水協の山下千秋理事長が、弓張岳展望台では佐世保平和委員会の篠崎義彦会長がガイド。

 軍事同盟中心の異常な政治による矛盾が凝縮している佐世保。明治19年の鎮守府設置により、一寒村から軍港都市へ。その後、戦争の拡大に合わせて強化されてきた基地機能は今も続いており、米国が戦争を引き起こす度に弾薬や燃料の補給基地となり、強襲揚陸部隊が配備されてからは直接の侵略基地化。さらには米軍基地強化と併せて進められている自衛隊基地の強化・拡充による日米共同作戦基地であり、海外派兵実行拠点となっている佐世保基地について詳しく説明。アメリカの世界戦略の中で、補給基地機能に加えて、出撃基地、自衛隊との共同作戦基地として更に強化されていることを強調しました。

 今、アメリカは、日本の経済力を自国の世界権益の拡大のために使おうとし、日本政府はその番犬としてアメリカと一緒にアメリカの引き起こす戦争に加担するために憲法を変え、集団的自衛権を実行しようとしています。

 私たちはガイドを通じ、米軍や自衛隊基地の増強ぶりにその危険性をつくづく感じ、核兵器や原発をなくすとともに、安保条約を廃棄し、本当の意味で独立することの重要さも、佐世保の、目の前の現実が突き付けていることを改めて認識させられました。

 一日でも早く核兵器も戦争も基地もない日本を、世界を実現するため核兵器廃絶を求める運動に取り組む決意を新たにした一日となりました。

(2013年8月10日)