“原発再稼働反対!ながさきあじさい行動”を始めて、6月末で1周年を迎えました。
民主党政権が関西電力大飯原発3・4号を再稼働させようとする動きに対し、首相官邸前では抗議行動が毎週金曜日に行われてきました。これに連帯したもので昨年6月29日、消費税増税中止、大飯原発再稼働中止を求める“ながさき・あじさい行動”をスタート。7月6日からは「原発再稼働反対」の一点で毎週金曜日昼休み、市役所〜県庁間の往復パレードに切り替え、9月21日から第3金曜日は、夕方長崎市民会館前広場で集会、鉄橋までパレードするというスタイルを続けています。
“あじさい行動”の種は、諫早に飛び、大村、佐世保、佐々とJRシーサイドライナーの沿線に広がっています。諫早は「イサキン」、大村は「キンモクセイの会」と名付けています。
参加する人の中には、東京から避難しているママさんグループや、観光中の外国の女性がツイッターで“あじさい行動”を知り、スピーチすることもありました。
毎回、昼休みの行動に参加している島田綾子さんは、「原爆で焼け焦げたがれきの中を小学生の弟の手を引いて、通学したことを今でも思い出します。原発事故の放射能のことを考えると、福島の人たちのことが他人事とは思えません。いつ事故が起きるのかわからない原発はなくしてほしい」と語ります。
東京電力福島第一原発事故から2年4ヶ月。いまだに約15万もの人たちが不自由な避難生活を余儀なくされ、福島県の震災関連死は1383人(13年3月末現在)と報道されています。原子炉建て屋の汚染水も増え続けています。事故は収束していないのです。
原発の再稼働の条件となる「新規制基準」が7月8日施行されて、電力各社はいっせいに申請しました。九州電力は川内2基、玄海2基です。住民の安全よりも経営を優先する電力会社の姿勢があらわです。
「いのちと子どもたちの未来を脅かす原発は廃炉に」。「自然エネルギーを使って、新しい産業と雇用を生み出そう」。この思いをまわりの人たちと語り合い、希望のもてる国にするために、一人ひとりが学び、ねばり強く行動しましょう。
(2013年7月13日)