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立神の岸壁、ようやく返還へ


▲立神港区 黄が返還部分:143m+362m 約4,720m2
赤が共同使用部分 約350m2 (海域の返還なし)

 6月13日、日米合同委員会は米海軍佐世保基地の立神港区の岸壁の一部を日本に返還することに合意しました。岸壁工事の後、年度内に佐世保重工(SSK)に払い下げられる見通しです。この岸壁はSSKが年間5000万円を払って一時使用を認められているものの、米軍に優先使用権があるため、これまでトラブルが絶えなかった場所です。

 米軍は3〜5号岸壁(計505m、約4,720m2を手放す代わりに長さ505 (+15) m,約57,000m2の利用しやすい広大な岸壁を手に入れました。新岸壁は日本の「思いやり予算」で2010年3月に完成、10月21日に米軍に提供となり、12月14日から運用が始まりました。本来は同時提供となるべきものなのに、なぜ米軍より3年もSSKの利用が遅れるのか、不可解です。

 同様のケースがLCAC駐機場です。住民の苦情を逆手にとって西海市に本格的な新駐機場を「思いやり予算」でつくらせ、昨年3月29日に完成。12月19日に米軍に提供され、今年3月15日から運用が始まっています。ところが駐機場跡地の崎辺海軍補助施設の返還計画は全く不明です。跡地計画がどうであれ、代替施設が完成した以上速やかに返還すべきでしょう。

(2013年6月15日)