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垣間見える災害時の米軍有事作戦

空港名 2010 2011 2012
長崎 74 102 104
福岡 60 62 69
奄美 52 34 34
花巻 0 11 0
仙台 18 303 32
山形 0 79 0
庄内 0 28 0
福島 0 37 0
(全国計) 295 752 357

ここ3 年間の米軍機の着陸回数の推移(抜粋)

 ながさき平和委員会は国土交通省から過去3年分の米軍機の民間空港着陸回数の一覧表を入手しました。2年前にも何度か要請しましたが、東日本大震災の影響で集約ができていませんでした。この間、マスコミ報道でも皆無でした。

 2004年あたりから減少の一途だった着陸回数は2010年に295回で過去最低となりました。翌11年は東日本大震災での米軍の行動のために752回と大きく増加しましたが12年はほぼ例年並となりました。また11年も震災関連を除けば300回程度と推察されます。したがって長崎・福岡・奄美の上位3空港の順位はほぼ変わらずで、全体の約6割を占めていることも同じです。

 米軍は王城寺原演習場での日米合同訓練時等に仙台空港を利用しています。それを除けば東北の民間空港を利用する機会はあまりありませんでした。しかし11年の東北の6空港の利用は計458回となりました。とりわけ仙台空港は303回とすさまじいものでした。また庄内空港は開港以来初めて米軍が使用、福島空港も過去に1度の利用しかなかったところです。

 緊急物資輸送よりも米軍が優先したのは水没した仙台空港の復旧でした。紛争地での民間空港の奪取と特殊部隊の投入が任務の第353特殊作戦航空群(嘉手納基地)を演習先の韓国から呼び戻し、数日間の偵察飛行後、3月16日にパラシュートでの資材・要員の投下、特殊作戦輸送機を強行着陸させ、復旧に着手。米軍はここを拠点に200万トン以上の食料、水、毛布を被災地に運んだといいます。しかし彼らがアフガニスタン・イラクで空港を占拠した部隊であること、懸命の復旧作業にあたった国土交通省職員のことはほとんど報道されませんでした。

 仙台に次いで79回と多かったのが山形空港で花巻空港と仙台空港が閉鎖されたため初期の前方活動拠点が置かれ、人員や物資の集積地、燃料補給地となりました。

(2013年5月8日)