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「主権回復の日」式典に抗議する声を
長崎から!佐世保から!

 安倍内閣は4月28日を「主権回復の日」だと言って、政府主催の記念式典を強行しました。これに対して長崎では4月27日にチラシ配布宣伝行動を、佐世保では28日に「市民のつどい」とパレードで抗議の意思を示しました。

 私たちはこの日を「サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約(旧)が発行した1952年4月28日は、2,824か所の米軍基地がおかれて事実上の占領状態が確認されると同時に、沖縄、小笠原、奄美が日本から切り離され、千島列島を放棄した日なのです。」(佐世保集会の決議から)と「屈辱の日」と呼んでいます。

 長崎では憲法改悪阻止県共同センターと県平和委員会の共催で27日16時30分から1時間、「4.28は『屈辱に日』です、なぜ『主権回復の日』と祝うのですか」のチラシを配布して宣伝行動を行いました。長崎市を中心に県下から22名が参加し、チラシ1,000枚をまき切りました。

 「明日が4月28日です。何の日か知っていますか」といって渡すと高校生ぐらいの青年男女等が関心を示し受け取っていきました。市民の反応は想像していたよりもよいものでした。

 28日は午後1時から佐世保市の松浦公園で佐世保原水協と佐世保平和委員会の共催で「『主権回復の日』式典に抗議する市民の集い」が行われ40数名が参加しました。佐世保平和委員会の篠?義彦会長が「安倍首相は、『現憲法は主権回復以前に押し付けられた憲法だ、今こそ自主憲法制定が必要だ』と言っているが、今回の暴挙は、日米軍事一体化に向けた憲法改悪の動きと一体のもので、危機感を持ちます。この策動を許さないために共に頑張りましょう」と代表挨拶を行いました。

 意見発表では宇野桂子さん(新日本婦人の会)が、米軍機の墜落事故で小学生が犠牲になった事件を描いた映画「ひまわり」の上映運動に取り組んでいると語りました。岸川浚さん(年金者組合)は、沖縄で現地調査した米軍基地の過酷さを訴えました。森宗哲也さん(生活と健康を守る会)は、生存権を守る運動を強めようと呼びかけました。

 集会後、参加者はアーケードをパレード。「『主権回復の日』式典に抗議します」「安保条約を廃棄して真の主権回復を!」などとシュプレヒコールをして市民にアピールしました。

(2013年4月28日)