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パレスチナ紛争を考える

ながさき平和委員会2月例会

 2月4日、「世界の紛争問題を身近に考える」例会を開きました。1回目は飯田彰吾さんがパレスチナ紛争について報告しました。

【なぜこの問題を選んだか】

 2000年以上にわたる、世界史上、最ももめている問題を考えることで日本の尖閣、竹島、北方領土問題の解決の方向を模索したい。

【パレスチナ紛争とは】

 背景にあるのはパレスチナの地がユダヤ・キリスト・イスラムの3宗教の聖地だったこと。ユダヤ人(ユダヤ教徒の母親から生まれ、かつユダヤ教徒である人)はユダヤ教の戒律のために他の民族から差別・迫害され、故郷を失った。このことで逆に神から選ばれし民(旧約聖書)という自負を支えに民族のアイデンティティを維持し続けることができた。それが政治的な活動として国家樹立の道へとつながり、候補地が最終的に故郷パレスチナとなった。

 第一次世界大戦中にイギリスは、中東地域を支配していたオスマン帝国を切り崩すために、アラブ人・ユダヤ人・フランスに対してパレスチナの地を約束する三枚舌外交を使った。

 イスラエルは1948年に一方的に建国するがそれによって今度はパレスチナ人(パレスチナに住んでいたアラブ人)がユダヤ人と同じような境遇に陥る。あいつぐイスラエルの攻撃による占領、故郷喪失や難民化がパレスチナ人の集団的記憶となり、民俗的アイデンティティが形成された。抵抗運動や武装闘争も組織される。

【紛争解決を困難にしているもの】

 1990年代にはオスロ合意で和平に向けて大きく前進した時期もあったが、現在は厳しい状態。1つの要因は両国内の権力抗争。和平が進むとパレスチナの反和平派がテロを起こす。イスラエルの反和平派が勢いづき、和平派が退潮。パレスチナ和平派が反和平派を取り締まると裏切り者とされて支持を失うという構図がある。

 その一方で米国に移住したユダヤ人が豊富な資金を使って米国外交を親イスラエルにさせる策動をおこなってきたことも大きい。

◎報告を受けて感想・意見を出しあいました。

(2013年2月5日)